きままな留学記 ①はじめに:目標


この度、カナダのマニトバ州にあるウィニペグに留学することとなりました。
この留学はいろんな人に支えられて実現することができました。本当にありがとうございます。期間は10か月ほどしかないので、より多くの学びを得られるように頑張っていきます。学んだこと、感じたことを忘れないように、ここに書き記していきたいなと思っています。

さて、私は何を学びに行くのか。英語?文化??

…もちろん、どちらも学ぶ予定だが、本当の目的は「異文化理解の可能性と限界をとらえること」と「視点を切り替えながら学ぶこと」である。

異文化理解の可能性と限界
皆さんご存知の通り、異文化理解とは他の文化を理解することだが、それは可能なのだろうか??私は、現時点では異文化を知ることはできても、理解することはかなり困難だと考えている。『他者の心は存在するのか』という本によると、他人の感覚は分かった気になっているだけで、自分が感じたと思った他者の感覚は、もう自分の感覚にすぎないのだ。もし、この本にあることが正しければ、他者の感覚が理解できていないと、その感覚を生む文化や、反対に文化から生まれる感覚を理解することができないのではないか。文化のうわべ、形式を知るだけで、その根底にある思想までは理解できないだろう。また、中途半端な知識は、他集団を一般化しすぎる恐れがある。(例:アメリカ人はみんなフレンドリーだと思い込んでしまう)これは一種の偏見になりうる。私は、あくまで現時点において、異文化理解にはこれらのような限界があると考えている。この仮説は成り立つのか。また、他の人種や文化圏に属する人に接する際に、偏見や差別を軽減するにはどうしたらよいのかということを追求しながら生活していきたい。

視点を切り替えて学ぶ
私は自文化の視点だけでなく、他の文化の視点にも立って学びたいと考えている。私は今、文化人類学、言語学、コミュニケーション学に興味をもっている。これらの学問の初歩的な部分の学習は日本でしてきたため、今年はこれらを、違う文化圏で、異なった視点で学んでいきたいと思っている。カナダは多文化主義を掲げているため、日本で学ぶのとカナダで学ぶのとでは違った解釈生まれるのではないかと期待している。

…とここまではかなり抽象的な目標だが、これを成し遂げるには、英語を使いこなせることが必須条件である。語学学校に通う期間に、英語を用いて生活を観察し、他の分野を学べるだけの英語力をつけることが私の直近の目標だ。

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