分かりやすい事業計画書の作り方|補助金申請のコツ
こんにちは、医学博士で現在は補助金コンサルタントの★AKI★です。
今回は、補助金申請で重要な「分かりやすい事業計画書」の作り方について、具体的なテクニックを少しお伝えします。
目次
1. 分かりやすい表現とは?
補助金の事業計画書で最も大切なのは、”「審査員に確実に伝わること」”です。フリーフォーマットが多い補助金の計画書では、表現方法が重要になります。
ポイント:
文章主体で細かなニュアンスを表現
箇条書きは慎重に使用(解釈の幅が広がるため)
図表や写真を効果的に組み合わせる
2. 言葉の具体化で伝わる計画書に
抽象的な表現は避け、具体的な言葉で説明することが重要です。
悪い例:
「この設備を導入すると業務効率化につながり、生産性向上が図られます。」
良い例:
「この高性能切削機の導入により、1個あたりの加工時間が現在の10分から5分に短縮され、日産生産量が100個から200個に倍増します。」
ポイント:
数値を用いて具体的に説明
導入前と導入後の違いを明確に
「どのように」「何が」変わるのかを詳細に
3. 図表や写真の効果的な使い方
文章だけでなく、視覚的な情報も重要です。
事業計画書はA4 7~15枚程度が多いので審査員も疲れてしまいます。効果的に図表を使用して、内容をスムーズに理解していていただくことが重要となります。
効果的な使用例:
ビフォーアフター図:現状と導入後の変化を視覚化
フロー図:新しい業務プロセスを図示
商品・サービスの写真:具体的なイメージを提供
テクニック:
写真に簡単な説明や矢印を加えて理解を促進
グラフは単純明快に、複雑すぎないように注意
色使いは3色程度に抑え、見やすさを重視
【AI】
このへんの図表作成をAIで効率化できればいいかと思いますが、現状使いやすいNapkin AI(文章に応じてフロー図などを作成してくれます)やvO(ロゴやポスター、チャートなどが作成できます)では、ちょっと表現しきれないかなと思っています。
特にvOでは決算書から売上高の推移のグラフや内訳等を自動で作成してくれますが、2024年8月末時点では、v0へ入力したプロンプトやプロダクトは学習に使われます。そのため、入力する情報には機密情報や個人情報などは含めない方がよいので、まだ決算書から自動で売上の試算を作成してくださいといったことに使用するのもよくないでしょう。
4. 補助金別のポイント
事業再構築補助金:
新分野展開や業態転換の具体性を示す
市場動向と自社の強みの関連性を明確に
(自社の強みを活かして新たな市場や分野に進出する)売上等の具体的な試算は必要(3~5年でどのように変化するか)
事業再構築においては、こちらの試算は大いに重要視されます。細かな数値を記載する必要はありますが、あくまで試算なのである程度かけていればOKです。こちらに関しては後程記事を作成させていただこうと思います。
小規模事業者持続化補助金:
販路拡大につながる点を強調
地域性や独自性を強調
売上増加の具体的な見込みは書ければいいが、他の事業再構築補助金やものづくり補助金ほど詳しい説明が無くても採択される
さいごに
事業計画書は、あなたの事業の未来図です。審査員に「この事業は成功する!」と確信させる内容を、具体的かつ分かりやすく表現することが重要です。
皆さんの素晴らしいアイデアが、この事業計画書をきっかけに実現することを願っています。
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