【詩】トロール(幻獣詩篇:4)
俺は高架下に住処を置き山羊を待つ
終わりを運んでくる三匹の悪魔の使いを
俯きがちな辺境出の成り上がり連中は
都市の座敷で泥と契約し月齢を数えず
速やかにその汚泥に腿まで取られ
前後に身動きすることも儘ならず
生の儘が最も軽やかだったのだ
積み重なる小賢しさに神話が崩壊する
かつてヨーツンヘイムに住処を置き
トール神と互角に渡り合った巨人たち
俺は橋脚に宿命を置きその時を待つ
青空に激流した雲に拘泥する忘却
俺は高架下に住処を置き山羊を待つ
終わりを運んでくる三匹の悪魔の使いを
俯きがちな辺境出の成り上がり連中は
都市の座敷で泥と契約し月齢を数えず
速やかにその汚泥に腿まで取られ
前後に身動きすることも儘ならず
生の儘が最も軽やかだったのだ
積み重なる小賢しさに神話が崩壊する
かつてヨーツンヘイムに住処を置き
トール神と互角に渡り合った巨人たち
俺は橋脚に宿命を置きその時を待つ
青空に激流した雲に拘泥する忘却