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FRJ2025:何気ない雑談から、ファッションブランドができるまで
やっと、FRJ2025のnote2本目です💦先週のリアル会場でのイベントレポートも書きたいところですが、まずは年末に拝見したオンデマンドセッションのnoteをアップします。
というのも、このプロジェクトは先週から、1700万円のクラウドファンディングに挑戦中なので、その応援の意味も込めて。
オンデマンドセッション「もうこれで迷わない!ファンドレイジングの時の服選びのポイント」
スピーカー:池端有香さん、印田彩希子さん、南谷友香さん、山下尚子さん(Ki-tto共同発起人)
このセッションは一言で言うと、社会課題に取り組む人たちが輝く服をつくるプロジェクト「Ki-tto」について、プロジェクトのメンバーがこれまでの活動や服作りのコンセプト、ファンドレイザーの服装にまつわる視点を紹介するセッション。
日本ファンドレイジング協会の「ファンドレイジングスクール」での何気ない会話から始まったこのプロジェクト。「支援者や潜在寄付者を訪問する際、どんな服装が適切なのだろう?」という、ファンドレイザーならではの素朴な疑問・悩みが出発点です。
私自身もファンドレイジングスクールの修了生として、メンバーの皆さんの挑戦を応援しています。
プロセスを公開して、未完成の段階から人を巻き込む
Ki-ttoのメンバー4人は全員がファンドレイザー。NPOなどでそれぞれ仕事を持っており、このプロジェクトは兼業。全員、これまでに服作りの経験はないそうです。
アパレル業界・服飾業界未経験で、「ジャケットを製品化する」ってどうすればいいか想像できますか?
私は全く想像ができませんでした😅
Ki-ttoのプロジェクトのユニークなポイントの一つが、そのプロセスを公開していることろ。
ユーザーヒアリング、素材選び、縫製工場さがし、他ブランドの見学、サンプル作成などなど、服作りのステップや試行錯誤の過程をFacebookグループで発信しています。
ビジネスセクターだと、製品やサービスの開発プロセスをリアルタイムで公開するって、あまりないのでは??
「作るプロセス」もリアルタイムで流通させて、未完成の段階から人を巻き込むのは、ファンドレイザー的なアプローチだと感じます。
やっぱり、「人のつながり」が最強?
単に服を作るだけでなく、エシカルファッションやソーシャルセクターにおけるファッションについてのオンラインイベントなども企画・実施されています。
こうした企画をはじめ、プロジェクトには、ファンドレイジングコミュニティーのたくさんの方が様々な形で参画・協力されています。
これこそファンドレイジングコミュニティーのすてきな所✨
服の作り方もファッション業界も全く知らなくても前進していける秘訣は、この「人のつながり」にあるのではないかと思いました。もちろん、それを生かす、メンバーの皆さんの思いと行動があってこそですが。
そういう意味で、このプロジェクトは、ファンドレイザーじゃなくても、服作りじゃなくても、「何かしたいけど、どうすればいいか分からない」人にとって、いろいろな示唆を与えてくれる気がします。
オンデマンドセッションでは、1年半以上に及ぶプロジェクトの軌跡、試行錯誤を経てたどり着いたコンセプト、ファンドレイジングコミュニティの協力者の皆さんの多様な視点を知ることができます。
余談ですが、クラファンのリターンの一つに「プロフィール帳」というのがあります。小学校時代に、お互いのプロフィールを書いたものを交換して綴ったアレです。
人のつながりが財産なファンドレイジングコミュニティらしいリターンだという気がして、個人的にはこれが推しです(笑)
できていく過程をみんなで一緒に見守ることで、自分も学べる
クラウドファンディングは先週から始まりました。ファンドレイザーが実行者のクラファン。実施される施策やコミュニケーションの仕方を支援者側で体験することは、自分自身の勉強にもなりそうです。
また、ジャケットは製品版の完成に向けて現在も調整を続けているそうで、3月には試着会も企画されているとのこと。
「何気ない雑談から、ファッションブランドができるまで」のプロセスを、リアルタイムで一緒に追いかけるチャンスはまだあります。
ファンドレイザーだけでなく、「思いをカタチにしたい」様々な人にとって、このプロジェクトを追いかけることは、単なるクラファンの応援ではなく、学びの機会にもなる気がします。
ぜひそんな視点で、Ki-ttoのこれまでとこれからの展開を一緒に追いかけてみませんか〜🙌