嫌いになって、どんどん好きになる。
ずっと「何か」や「誰か」を嫌ってしまうことはいけないことだと思ってました。
なんでも好きでいなくちゃいけないような感覚がどうしてかあって(多分それが「いい子」なんだと思い込んでたんですよね)「嫌う」ことはいけないことだと思ってました。
でも、ね。
生きているとどうしても「嫌い」なものや人って出てくるんですよね。
そして世の中には自分のことしか興味がない人っているんですよ。
自分さえ良ければいい人。
だから他人に興味がない人。
(他人が傷ついても自分が得や楽をできればいい人。)
30何年間も生きてきて私はそれまでありがたいことにそう言う人に出会ったことがなくて、ここ数年で初めてそう言う人に出会ったのです。
(友人に言わせるとそう言う人は多いとのことですが・・・。)
自分のことしか考えない人って他人は「好き」でも「嫌い」でもないんですよね。
ただそこにいる人というだけで。
そう考えると「好き」もそうですけど「嫌い」もその人とちゃんと向き合った証拠なんじゃないかな、と思えて「嫌い」も悪くない、というか「嫌い」と言う感情が起こることは当たり前のことで悪いことじゃないんじゃないか、と思ったんです。
まあ、かと言って誰でもかれでも「嫌い!嫌い!」じゃいけないとは思うんですけど。
そして何年も何十年も生きているとそう言う「嫌い」なものってどうしても増えてきてしまう。
経験して、いろんなものや人に出会っていくから仕方がないと思うんです。
嫌いなものなんかないにこしたことはないんですけど、どうしても増えてきてしまう。
でも、嫌い嫌いの中にある「好き」なものはより磨かれて「好き」になっていくような気がするんです。
もしかしたら「嫌い」よりも「好き」の方が少ない自分の世界でも、その「好き」ってかけがえのないものだったりする。
たった数個の「好き」は「好き」のエネルギーを増してどんどん輝いて自分だけの大切なものになる。
それはやっぱり「嫌い」があるからわかることだと思うんですよね。
「嫌い」が増えていくかもしれないけれど、その中に隠れてしまいそうな「好き」をいつでも掴み取れるようにしたい。
誰かや何かを嫌ってしまう自分を、優しく受け止められる自分でいたい。
そんなことを思った今日でした。