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この国において女性であるということ

今日は国際女性デー。
イタリアでは「ミモザの日」として有名ですね。

そんな日に立ち止まって考えたい、日本のジェンダーギャップ。

この国は、男女差別に溢れていると思っています。

日本のジェンダーギャップ指数は0.647。
(0が完全不平等、1が完全平等を表している)
順位は125位/146か国。

ジェンダーギャップ指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野に分かれています。

教育は0.997、健康は0.973と世界トップクラスですが、経済は0.561、政治にいたっては0.057。

内閣府男女共同参画局:世界経済フォーラム「Global Gender Gap Report 2023」より作成。


子どもたちも学生時代までは、ジェンダーギャップを感じる場面は少ないかと思います。

ただ、社会に出ると、女性であることで生きづらさを感じることが多いのではないでしょうか?

実際に私はそうでした。

とくに社会に出て、子どもを産んで仕事復帰してから、この職場で自分のキャリアを築いていくのは難しいと感じました。

時短勤務になったので、月収は大きく減りました。
仕事を頑張りたいと思っていても、会社側の配慮からか、負担の少ない、責任の軽い仕事を任されました。

会社からしたら、子どもの発熱等ですぐにいなくなってしまうから、責任の重い仕事は任せられないよって話だとは思いますが、どうキャリア形成していきたいかを会社と一緒に考えたかったのが本音です。

女性の社会参画なんて叫ばれているけど、特に子育てをしている女性の家庭での役割が多すぎて、そんな簡単に社会に出てはいけない。
自分の人生を自分で作っていきたくても、できない現実がある。

これは夫婦間、家庭内の問題ではなく、社会の問題として捉えなくてはいけないと考えています。
個人の意識改革だけで解決するような問題ではない。

我が家の子どもたちは、男の子2人。
小学生と幼児で、まだジェンダーギャップは感じていないかもしれません。
そして、女性ではない彼ら(今のところ)は、当事者意識を持つことは難しいかもしれない。

子どもたちが社会に出る15年後、日本はどうなっているでしょうか?

未来を変えるために声を上げられるのは、行動で示せるのは、親である私たち世代ではないかと思うのです。

まずは家庭内でできることを。

男の子だからこう、それは女の子だからじゃない?
そのような声かけはしないこと。

性的役割分業意識を植え付けるような行動をとらないこと。
子どもは親の背中を見ているから。

そして、私の中にも存在する、アンコンシャスバイアスを子どもにかけないこと。

社会をつくっているのは私たち市民なのだから、その小さな行動が未来の日本をつくることに繋がると信じて過ごしていきます。

最後に、最近読んだ小説で国際女性デーに改めて読みたいと思った1冊。

子どもの人権、女性の人権を軸に、娘、母、祖母の三世代に渡る物語が描かれています。

戦前、戦中、戦後のことも描かれていますが、読後感がとても良いです。

みなさんも、ぜひ。

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