番外編 悪い子はいないか?
喫茶『洋燈』。今日は午後の講義が無いので、俺は藤四郎と喫茶『洋燈』に遊びに来ている。
『誠志、これできるか?』
見ると、藤四郎が人差し指と中指、薬指と小指をくっつけてかざしている。
ああ、あれか、他の指をくっつけたまま、中指と薬指だけを離せるか、ってやつか。
『できないけど、、、ていうか、それ意味あるの?』
中学生、、、いや小学生かよ!とか心の中でツッコミを入れつつ、次の言葉を待つ。
『意味かー?こうやって、、、。』
手の形をそのままに、俺の顔に近づけてくる。
『中指と薬指の股に相手の鼻がはまるようにかぶせると、、、目つぶし!』
ぺち、と顔に手が当たる。指先は眼球(というか眼鏡)より上の、、、眉毛あたりに優しくかぶさる。
、、、て、おい!?
『危ねぇ!?』
タイミングは遅れながらも、藤四郎の手を振り払う。
『はっはっは、、、引っかかるだろー?これ、かわせた奴いないんだぜ?』
不敵に笑う藤四郎、だが、いつの間にか、その後ろに人影が、、、。
『藤四郎君、ちょっとこっち向いてくれる?』
『なんだよ、何か用でも、、、。』
そう、満面の笑顔で、藤四郎と同じ手の形を作った葵さんが立っていた。
、、、そして、藤四郎が、無防備に後ろを振り向くと、、、。
この物語はフィクションであり
実在の人物団体とは一切関係ありません
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