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World of Tanksというゲームの山程積もる”クソ”の極一部をご紹介しよう。

World of Tanks、通称wotというオンラインゲームをご存知だろうか?
かなり前、ガルパンが放送された時に少々日の目を浴びたりして、それ以前にも巷では流行っていたオンラインゲームだ。
歴史も長く、古くからの根強い戦車兵がまだ多くプレイしている。

私も昔戦車に興味を持った時があって、それからたま~にプレイしている。
楽しい友人とのコミュニケーションツールとしてプレイしている。

そう、あくまでコミュニケーションツールだ。
はっきり言ってゲームとしては「終わっている」。
以下、その楽しい要素を紹介しよう。


弾が真っ直ぐ飛ばない。

いきなりだが、なんとこのゲームは弾が狙ったところに飛ぶかどうかはである。
そもそもどんなゲームなんだっけ?そう、主には弾を撃つTPSというジャンルのゲームだ。
その主成分が、運である。

リアル戦車志向である硬派なwotには、例えば索敵ダーツや、追跡トラップや、フラッシュバンやモロトフなどそういったとにかくスキルのような軟派な戦闘システムはない。基本的に足を動かして、索敵して、撃つだけ。
(※余談だが、たまにガンダムみたいなブースターが付いているやつがいる。硬派だ。)
よって弾を当てることしか楽しみがほぼないのに、弾が当たるかどうかは運である。

この画像をよく見ると、照準が全て戦車に収まっていないことが分かるだろうか。
この画像の場合は弾が上に飛ぶと、もちろん当たらない。
照準に対象が9割は収まっているように思えるし、中心は戦車の真ん中にあるが、弾がまっすぐ飛ぶかどうかは関係ない。

またどのくらいの確率で外れるのかも検討がつかない。
ポケモンであればハイドロポンプは命中率85%と対戦中に確認出来るが、wotは分からない。
そしてそれこそハイドロポンプ並みに、重要な場面で平気で外す。(相手は当ててくる。)


空からウンチが降ってくる。

勇敢な戦車兵である諸君、Twitterでクソリプというものを見たことがあるだろうか?
壇上に上がることなく、非対等な立場から一方的な投石は最高に気持がよさそうだ。反撃がないと分かれば、いくらでもやりたい放題だ。

Twitterと違って公平な戦場に立つ16対16の対人ゲームであるwotには、なんとその16人のうち0~2人、居る。(※0、つまり居ない場合もある。)
通常戦車にとって全くの射程外から、一方的に空から嫌がらせのウンチ(※当たると痛い)を降らせる役職が存在する。
自走砲というやつだ。

公式のいつかの記事より。チャンスです、ではない。

自走砲は通常とは異なる特殊な操作で、画像のようにまるで神の視点からの超遠距離迫撃を可能とする。たのしそう。

さて自走砲の問題は、カウンタープレイ不可という点である。

私が愛して止まないリーグ・オブ・レジェンドという狂気のゲームにも、ポーキングメイジという、遠距離からチクチク攻撃して来る陰キャのキャラクターたちがいっぱい居る。
しかしやつらは体が柔らかく、一歩距離を間違え近づかれたら一瞬で死ぬという明確な弱点がある。

しかし自走砲は戦闘中近づかれることが通常ありえない。
なぜなら射程が実質の無限だからだ。時陣スタート地点から戦場まで弾が届く。
つまり弱点がない。問題があるとしたら自走砲が弾を当てるか外すか、それだけだ。
それこそlolで例えたらベースからずっとグローバルultだけを撃つ役職である。
そんな役職が存在するゲームを一体誰が好んでやるのだろうか。やる側は楽しいからいいのだろうか?


異なるteirとマッチングする。

まずはポケモンで例え話をすると、ポケモンにはご存知の通り進化というシステムが有る。
しかしガチ対戦において、未進化のひよっこは勿論、2進化目のポケモンすらスタメン起用は難しい。
なぜなら当たり前だが、3進化目の一人前ポケモンたちに勝てないからだ。

しかし、そこでもし2進化目は2進化目としかマッチングしないルールがあるとすればどうだろう?
ゲームとしての楽しみは一段と増え、見た目は好きなのに弱いから使えないという悩みも解消できる。

wotには戦車に10段階の進化(Tierという)があり、通常同じTierとしかマッチングしないシステムが有る。
このシステムによって、例えば第一次世界大戦で活躍した車両と、第二次世界大戦で活躍した戦車はマッチングしないようになっている。色々な戦車を使いたいプレイヤーにとって良いシステムだ。

しかしwotは異常なゲームなので、2段階すっ飛ばしてマッチングする可能性がある。これは今書いていても結構意味がわからないが、要するに自分で決めたルールに自分で矛盾する特例を設置しているのだ。
刃が立たない戦車とはマッチングしないようになっているのだが、たまに(5戦中4戦ぐらい、これをwot世界では”たまに”と表現する)なぜかその刃が立たない2進化上下の戦車たちとマッチングするようにもなっているということだ。

2段階も上の戦車と戦うことになってしまうとどうなるか?
あまりにも当たり前だが、一方的にボコボコにされて終了である。
wotにおいて2段階の違いとは、ピカチュウとミュウツーぐらいの差がある。

よって格上相手には、横から隙をつく、味方の強い戦車に付いていき金魚の糞みたいに動くなど、弱き存在としての立ち回りをしなければならない。
そんな立ち回りを強要される可能性があるゲームを一体誰が好んでやるのだろうか。

また、10段階も分けたら人が分散してマッチングしないから、仕方なくこうしていると言う訳でもない。意外と結構人は居る。マジでますます意味が分からない。


Pay to Winである。

ここで簡単なクイズを出そう。
先程説明した、Tierが8というランクの戦車において、統計サイトにおける勝率が50%を超えている非課金戦車は何両か?
答えは「0」である。

つまり勝率が50%を超えている戦車は、課金戦車(または結構大変な思いをして手に入れられる特殊報酬車両)”しか”いない。
完全なるpay to win状況を表している。

課金戦車がどのくらいの性能かをまたポケモンで例えると、ゲーム内マネーで手に入る通常キャラは、軒並み例外なく弱い。せいぜい強くてリザードンやルカリオぐらい。
しかし課金をするとミュウツーやカイオーガなどめっちゃ強いキャラが使える。ちなみにお値段はリアルマネー5,000円ぐらい。高い。

また課金要素は戦車本体のみにとどまらない。細かいところで課金要素がいくつも存在しているが、一番の問題は「金弾」と呼ばれるシステムだ。
このゲームはなんと通常の3倍ぐらい強い弾が高い金額で売っている。

これは一体何を意味するのか?今まで書いた少々戦略性のあった要素が、この「金弾」によって全て覆されるということだ。
目の前の戦車が硬くて弾が通らない?貫通力の高い「金弾」を使えばダメージが通る。
目の前の戦車が同格で、勝てるかどうか分からない?「金弾」を使えば有利だ。
みんな「金弾」を使ってくるのであれば、「金弾」を使わないとその時点で不利じゃないか?その通り。

いよいよマジで、誰がやろうと思うこのゲーム?


サーバーがラグい

私が愛して止まないリーグ・オブ・レジェンドという狂気のゲームでは、コロナ禍で止む無くしてなったオンライン環境において「プロ選手たちが操作可能な限界のpingは16である」という結論を出したことがある。

さてwotはここ最近、サーバー環境を一新しようとした動きがあった。よく分からんがアジアサーバーが統合され、日本人はHongKongサーバーからASIA1サーバーへの接続を余儀なくされた。

結果、日本からの接続はなんと100pingがデフォである。
そんなオンラインゲーム聞いたことあるか??????
ストラテジーやカードゲームならまだしも、TPSですよ???
相手に弾当てなきゃいけないゲームで100pingって正気ですか??????



蹂躙する側は楽しい。

以上、他にも紹介したい”クソ”がまだあと40個ぐらいあるが、3000文字を超えたこのあたりでやめておく。
戦車が好きでマゾで石油王のそこのあなた、ぜひプレイしてみてね。
ちなみに私は戦車が好きでマゾですが、石油王ではないので早く辞めたいです。



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