2025年、50cc原付が生産終了？ 代替モビリティの最新動向
2025年11月、国内の排出ガス規制強化により、50ccエンジンを搭載した原付一種（いわゆる"原チャリ"）の生産が終了することが確定的となりました。これにより、50ccのガソリンエンジンを持つ新車は市場から姿を消し、代替モビリティが求められる時代が到来します。本記事では、背景や影響、そして代替手段として注目を集める乗り物を紹介します。
■ なぜ50cc原付がなくなるのか？
50cc原付の生産終了の背景には、新たな排出ガス規制（EURO5相当）の導入があります。この規制により、ガソリンエンジンの小排気量車両での対応が難しくなり、各メーカーは事業継続が困難と判断。ホンダ、スズキなどが相次いで生産終了を発表しました（参考：Webike）。
ただし、すでに登録されている車両は引き続き使用可能であり、免許制度の変更は予定されていません。
■ 代替モビリティの選択肢
50cc原付が消えることで、新たな移動手段として以下の選択肢が注目されています。
① 電動モペット（電動アシストバイク）
電動モペットは、電動アシスト自転車とバイクの中間的な乗り物であり、手軽に乗れることから人気が高まっています。特に「glafit GFR-02」などの折りたたみ式のモデルは通勤・通学用としても有用です（参考：glafit）。
② 125ccクラスのスクーター
排気量125cc以下、出力4kW（5.4ps）以下の「新基準原付」が2025年4月から登場予定。このクラスのスクーターは現在の原付免許で運転可能となり、ホンダの「PCX125」やヤマハの「NMAX125」などが有力候補です。
③ 格安中華バイク
近年、格安の中国製バイクが台頭しており、電動スクーターや低価格のガソリンバイクが注目されています。NIUやSuper Socoといったブランドが、電動バイク市場を牽引しています。
④ 電動キックボード
2023年の法改正で、16歳以上なら免許不要で乗れる「特定小型原付」に分類される電動キックボードが登場。LUUPなどのシェアリングサービスも拡大中です。
■ 今後の展望
2025年以降、原付市場は大きな転換点を迎えます。環境規制の強化により、電動バイクが普及し、新基準の125cc以下バイクが登場することで、移動手段の選択肢が広がるでしょう。
原付文化が終わるわけではなく、新たなスタイルへと進化していく今、どのモビリティを選ぶべきかを考える良い機会かもしれません。