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ブレーキフルードが付着すると何故塗装を溶かすか知っていますか

自分で車の整備をする方なら、ブレーキフルード交換する際に、塗装面に付着しないように気をつけますが、何故付着してはダメなのかはっきり説明できなかったので、調べてみたらこんなことが分かりました。

【ブレーキフルードが塗装を溶かす原理】
ブレーキフルードが塗装を溶かすメカニズムは、その化学成分と物理的特性に起因しています。主成分であるエチレングリコールは、アルコールの一種であり、非常に強い浸透性を持っています。この成分が塗装に付着すると、塗装の表面を通過して内部に浸透し、塗装のポリマー構造を破壊します。これにより、塗装が膨潤し、最終的には剥がれやすくなります。

さらに、ブレーキフルードには防錆剤や酸化防止剤などの添加物が含まれており、これらも塗装に対して悪影響を及ぼす可能性があります。特に、これらの添加物は塗装の化学的安定性を損なうことがあり、その結果として塗装が剥がれやすくなることがあります。

また、ブレーキフルードは水分を吸収する特性を持っており、この水分が塗装と反応することでさらなる劣化を引き起こすことがあります。特に湿度の高い環境では、この影響が顕著になることがあります。

ブレーキフルードが塗装に付着した場合、時間が経つほどその浸透が進むため、早急な対処が求められます。付着したまま放置すると、数時間で塗装に異常が見られることもあり、そのため洗い流すことが非常に重要です。

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