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CM引き上げ?ちゃんちゃら可笑しくってヘソが茶をわかすぜ
苦しんでいる社員が大勢いるんですと涙ぐんでいる女子アナを見て
「どの口が言ってんだよ!」とつっこみたくなった。
フジテレビの女子アナたちはかつてステマ騒動で物義を醸したことがあった。
ネイルサロンや美容サロンで料金をタダにしてもらうかわりに、店のインスタグラムに写真を載せていた。
フジの藤本万梨乃アナは東大まで出てなぜ女子アナに?という問いに「ちやほやされたいから」と答えていたが、これは自分は接待を受けて当然だと奢る芸能人たちと同じメンタリティではないだろうか。
結局この問題はアナウンス部の偉い人が「問題なし」と宣言し力技で逃げ切ったカタチにしていたが問題はおおありだ。
アナウンス部長曰く、「ステマではない」から問題なしという理屈らしいが、まずはステマだしステルスではないとしてもテレビ局員が正式に契約していない経済主体の宣伝を勝手にすることはメディア企業としてあるまじき行為。ステマがだめなのではなくマがだめなのだ。
そしてこれはいってみれば女子アナによる「闇営業」でもある。
文春さんも正式なクライアントの不利益という側面を突いていたが、ネイルサロンや美容室はそうした正式クライアントとは業種的にかぶらないためか、何の動きもなかった。
元TBSの小島慶子さんは女子アナというのは芸能人の華やかさと会社員の安定の両方を手に入れようという人種と表現していたがなるほどと思った。
公共の電波を割り当てられて許認可される免許事業だということを忘れてちゃらついてる場合じゃない。
そして実はちゃらついてる代表は大ボスの港社長かもしれない。かつて「業界人」というのがもてはやされる一大ブームがあった。広告、マスコミ周辺は就職先としても大人気だったし、たとえば糸井重里のようなコピーライターがNHKで司会をしたりとか、それまでのクリエイティブ系の裏方稼業の人々がもてはやされて表に出てくるようになった。当時、プロデューサーだった港社長や石田弘氏といった面々のモノマネをとんねるずが演じたことによってテレビ業界のそうした存在も一般の視聴者の知るところとなった。おそらくお二人は銀座・六本木・西麻布界隈では大人気だったことだろう。
「酒のツマミになる話」で千鳥ノブ氏が港浩一社長を迎えた「接待ゴルフ」に参加した経験談を披露していたが、パットがまだ2mもはなれていても「社長、オッケィで~す」などと太鼓持ちのディレクター陣が無理矢理、盛り上げて結局、港社長は全ホール、バーディだったそう。
こんなゴルフを楽しいと思える価値観もすごいと思うが、それが殿上人のメンタリティなのかもしれない。
この社長にこの部下ありだ。
こんなんだからチャラチャラ芸能人になめられるんじゃないの?
さて、ここからが本題《笑》
こうした一連の不祥事は「おじさん文化」のなれの果てだ。
そしてその「おじさん文化」を醸成してきたのは他ならぬ広告代理店だ。はからずも五輪汚職の件で、アンダーニンジャのごとく広告代理店がむかしも今も、世の中のイベントを牛耳っているという舞台裏が見えてしまった。
Gackt氏は「酒のツマミになる話」の中でミュージシャンはクソだといったが、それを言ったらプロ野球選手などいわゆる「選ばれし職業」のギョーカイにはみなそうした傾向がある。
そして「おやじ文化」は選ばれし職業の方々が生きるギョーカイではコマが裏返って「ぽこちん文化」へとエスカレートするのだ。
これから本気で犯人捜しをはじめるとすべてが飲み込まれてしまうギョーカイが多数でてくるぞと広告代理店には言いたいが、ジャニーズ問題から何も学んでないマスコミとか、うやむやになってしまった野球界やサッカー界のあの件やあの件を考えるにつけ日本古来からの生存戦略である「フェイドアウト」がまたもや発動されて一件落着となるかもしれない。
追記:別にとんねるずを擁護するわけではないけれど、彼らがコントで2人のプロデューサーをフィーチャーしたのは別におしゃれ業界人として扱ったわけではなく視聴者が知らない人のモノマネって面白くね?ってことなのだと思う。その流れは裏方を集めた集団「野猿」へと通じる。この企画のおかげで一般視聴者はアクリル装飾などという職業を知ることになるので、むしろおしゃれギョーカイ崇拝の当時の世間の流れとは真逆にあるメンタリティともいえる。しられざる職業といえばとんねるずの番組に出た時の広瀬すずさんの発言が裏方蔑視と物議を醸したことがあったが、アクリル装飾という業種を見たらその人はどうやってそこまでだとりついたのだろう?とは誰もが思ってしまうのではないだろうか。ビバ多様性!