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麻雀は所詮麻雀なのだと岡田紗佳さんが教えてくれた件
ちょっと前、岡田紗佳という女子が女子アナに暴言を吐いて炎上したというネットニュースを見ました。
彼女は高学歴タレントというカテゴリーらしく、クイズ番組などにもよく出てるようですが、ほんとうに賢いのか疑わしくなります。
麻雀というマイナー競技のプレイヤーとしてキホンが間違っているからです。マイナーな競技のプレイヤーは自己の成績だけでなく、競技のすそ野を広げるなど普及という役目も担っているのです。小学生の間で麻雀ブームなどというニュースを真に受けて、すでにメジャーになったとでも思っているのでしょうか?
たとえばマイナースポーツであればスポーツマスコミが未熟なのはあたりまえで、ファンとマスコミと競技者が三つ巴になって成長するというのが「競技」のあるべき姿なのです。
ある日本の社会人チームのアメフト選手が本場スーパーボウルの会見を見て「記者からあの質問が出るのは羨ましい」などと言っていたことがありました。だからといって彼は日本の記者に向かってレベルが低いなどと文句をたれたりしません。それは彼が日本ではまだまだメジャーとはいえないアメフトの選手だから…ではなく、常識人だからです。
そもそも麻雀界は世間から胡散臭いと思われています。恥ずかしながら私も麻雀というものに入れ込んでいたことがあります。一般的な学生時代には出会わずの社会人デビューだったので必要以上に前のめりだったのかもしれません。
当時からプロというものは存在しましたが、プロ競技として成立するのか?ということについては、はなはだ懐疑的でした。というのもプロといわれる方々がフツーに芸能人や文化人に負けたりしていたからです。「芸能人は引きが強い」などというもっともらしい理由づけがされていて徹マンならムツゴロウ(畑正憲)氏が最強なのだと謎のランキングも流布されもう無茶苦茶でした。
何よりギャンブルがベースになっていたのが根本的な問題点でしょう。当時発行されていた麻雀漫画雑誌にはおひとりさまで来店しても打てるフリー雀荘の広告が数多く掲載されていましたが、「風速1-1-2」などと思いっきり賭けのレートが表示されていました。これは千点100円でビリだとさらにマイナス二千円ですよということです。
漫画家の蛭子能収さんが賭け麻雀で逮捕された時「不公平だ」などと傍から見ると往生際の悪いことを言っているように見えたかもしれませんが、雑誌などでは超絶有名女性漫画家の方が負け金額まで毎月のように公表したりしていたので無理もないというかんじでした。
すべてはこのギャンブルという基本位置から生じたのだと思われますが、麻雀界に「雀鬼ブーム」なるものがおとずれます。20年間無敗の代打ち桜井章一などという人物があらわれたのです。
代打ちというのは扮装解決の手段として麻雀を打つという謎の職業です。たとえばヤクザ同士のいざこざが生じたときに
「よーし、こうなったら麻雀勝負で決めよう!」
「受けてたつぜ」
みたいな麻雀劇画の世界観で、もう陰謀論どころのはなしではなく、まとも感覚があったならこの時点でこうしたネタはごみ箱行きなはずですが、芸能人を含む麻雀愛好家の人々はなぜかリアルだと信じてしまったのです。驚くべきは麻雀界を飛び出して夜のニュース番組などでもこの人物がフィーチャーされてしまっていたことです。このことは柘植久慶という人がやはり元グリーンベレーに傭兵として参加したなどとウソの経歴をかかげ、湾岸戦争のときなどは専門家としてテレ朝などの報道番組に出演しちゃっていたことを彷彿とさせ、つくづくわが国のファクトチェックは甘いなと呆れます。。
少し前に桜井章一氏に関しても「種明かし」があったような記事をネットで読んだ覚えがあるのですが昨日コンビニで麻雀雑誌を見たら巻末に桜井氏の写真入りでエッセイらしきものが出ていました。どうやら表向きではまだ20年間無敗伝説というのは健在のようです。
20年間無敗というオカルト部分に目をつぶったとしても彼のプロフィールはつっこみどころ満載です。
そもそも「代打ち」ってなんだよってハナシですw すべてが麻雀ですんだらチャカはいらねーよ。そんな職業があるなら他のもっとまともな昭和史研究の中にも出てくるはずですが見たことも聞いたこともありません。
そして桜井氏がイカさま師だろうと平打ちの人であろうと「一人勝ち」は社会の生態系的にありえないのです。それがギャンブルや裏社会となればなおさらです。全米を震撼させたMITの数学の天才とカジノとの攻防とその顛末を思いだしてください。彼らはイカサマすることなくカジノで大儲けしましたが排除されました、これは世界基準の不文律でもあります。これに反していたのが劇場版ワンピースでしたがそれについては今度ふれます。
麻雀愛好家たちがリスペクトしてやまない作家の阿佐田哲也氏はちゃんと一人勝ちの危うさについて説いていました。
昨日見た麻雀雑誌からはフリー雀荘の広告は消えていましたが桜井章一氏がいまだズブズブな状態では真っ当な競技のイメージとは程遠いでしょう。
所属選手が暴言を吐いたらペナルティを課すのがまともな競技団体というものですが、むしろ全力で擁護しているようです。
桜井氏が「ごっこ」だったように麻雀リーグもまた「ごっこ」にすぎないのでしょう。世間が深追いしないのも皆さん所詮、麻雀だよね思ったからでしょう。