ブンデスリーガ2020/2021 第9節 マインツ×ホッフェンハイム

前節今季初勝利を飾ったマインツは、ホームにホッフェンハイムを迎え、ホーム初勝利を狙う。

1. マインツのスタメン

スタメンは前節と全く変わらず。ベンチメンバーには、タオアー、アバスに替えてネーベルとブルカルトが入った。出場停止明けのラッツァはベンチにも入らず。


2. 試合経過

2-1. 前半


・8分 ブロジンスキの左足のクロスのクリアがこぼれ、マテタが頭で合わせる。かなり際どいシュートだったが、キーパーがファインセーブ。

・13分 右で持ったエヅトゥナリが裏へ走ったエジミウソン・フェルナンデスにパス、ラインギリギリで折り返しボエティウスがシュートを放つもキーパーに阻まれる。

・14分 コーナーのこぼれをマテタが左足ボレーで狙うもバーを越えてしまった。

・20分 ホッフェンハイムのフリーキック、ポシュに頭で合わせられるが、ツェントナーが左足でセーブ。危ないシーンだった。

・24分 ホッフェンハイムの右サイドからのクロスが流れ、シュートを打たれそうになるも、切り返しを読んでいたバレイロがクリア。エヅトゥナリと二人で落ち着いて対応し、ピンチを切り抜けた。

・28分 カウンターからフェルナンデスがミドルシュート。枠外に飛ぶも積極的な姿勢を見せた。

・33分 マテタがロングボールを収め、ボエティウスにヒールで流すと、グラウンダーのクロスにクアイソンが合わせる!!マインツ先制!!1-0
VARチェックが入るもオフサイドは無く、ゴールが認められた。

・45分 ジュステがボールを奪われ、フリーでべブーにシュートを打たれるも、ツェントナーが顔面でセーブ!至近距離で当たったが、脳震盪がないようで安心した。

・46分 バオムガルトナーにシュートを打たれるも、ハックがなんとか脚を伸ばしてクリア。シュートは枠に飛んでおり、触れなければ1点という場面だった。

・前半終了 1-0 ボールを持たれる展開が続くも、クアイソン、マテタ、ボエティウスが持ち味を発揮し、1点リードで折り返す。サイドからフリーでクロスが上げられ、セカンドボールも取れないシーンが気になった。

2-2. 後半

・55分 カウンターを仕掛けるもシュートまで持ち込めず。マテタへのマークはやはり厳しい。

・62分 中盤で簡単にパスを繋がれ、左サイドのクラマリッチの速いクロスにべブーが合わせてホッフェンハイムに追いつかれる。1-1

・65分 得たコーナーキックでプレイが切れず、カウンターを食らうも、ゴール前でエヅトゥナリがタックルでピンチを防ぐ。

・69分 エヅトゥナリに替えてブルカルトを投入。エヅトゥナリはハムストリングを痛めたようにも見えた。軽傷を祈る。

・75分 自陣からクアイソンが長いスルーパスをマテタに通し、マテタがDFを振り切ってシュートを打つも、ポストに当たる。勝ち越しのチャンスだっただけに決めておきたかった。

・78分 クアイソン、フェルナンデスに替えて、オニジヴォとクンデを投入。先制点を決めたクアイソンは交代にかなり怒っていた。

・80分 カウンターで抜け出したオニジヴォの脚をガイガーが後方から蹴り飛ばし一発退場。チャンスになりそうな場面で、かつ悪質なファールだった。

・86分 ボエティウス、ブロジンスキに替えて、シュテーガーとアーロンを投入。ゴールを狙いに行く。

・90分アーロンのクロスをマテタが落としてブルカルトがシュート。アーロンとシュテーガーが入って流れが良くなった。

・ロスタイムにはコーナーキックのチャンスを何度も得るもゴールには結びつかず。

・試合終了 1-1
勝点1を積み上げた。




3. 感想


ボールを持たれる展開が試合を通して続いたが、カウンターで対抗し、前半をリードで折り返せたのはとても良かった。また、今季まだ1ゴールだったクアイソンにゴールが生まれたのも好材料。

一方で、前節と全く同じメンバーだったこともあり、疲れからかフリーでクロスを上げられる場面、セカンドボールを拾われる場面、中盤で簡単にパスを回される場面がいくつかあり、それが失点にも繋がってしまった。前節に引き続き、60分頃にパフォーマンスが落ちるのが気になった。ツェントナーが今日も攻守を連発していただけに、0で抑えたかった。失点シーンでは、中央に絞っていたエヅトゥナリがクラマリッチに寄せるのが遅れてしまったが、彼だけの責任ではないだろう。

しかし、希望もある。交代で入った選手達、特にアーロン、シュテーガーは正確な左足で、決勝点を狙うチームを後押しした。おそらく守備強度の問題でなかなかスタメンには絡めないが、ゴールが欲しいときのオプションとしての可能性は十分に見せたのではないか。

日本時間2時キックオフにもかかわらず、終盤の猛攻のおかげであまり眠くならなかった。相手が10人になっただけに勝ちたかったが、攻め込まれながらも1失点に抑えて勝点1を積み上げた喜びの方が大きい。

4. 採点

『Bild』の採点は以下の通り

先制点を挙げたクアイソン、好守を連発して1失点に抑えたツェントナーが2点、アシストをはじめチャンスを多く作ったが、前節と比べると疲れが見えたボエティウス、広範囲の守備に追われ、失点時にはマークを外されてしまったニアカテが4点、その他の選手が3点となった。ニアカテとボエティウスに4点はちょっと厳しい印象を受けた。二人も3点でもよかった。




5. 次節に向けて

次節はアウェイで堂安律が所属するビーレフェルトと対戦。ビーレフェルトは開幕2試合で勝点4を稼いだ後は7連敗中。残留争いの直接対決にはきっちり勝って、勝点を伸ばしたい。9節終了時点でマインツは勝点5で16位。17位ビーレフェルト(勝点4)、18位シャルケ(勝点3)が勝点3を積み上げるとまた最下位に転落してしまう。逆に、13位ヘルタ(8)、14位フライブルク(7)、15位ケルン(6)も足踏みが続いており、チームの調子がいいうちに、マインツは勝点3が欲しい。

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