ブンデスリーガ2021/2022 第24節 ウニオン・ベルリン×マインツ

1. マインツのスタメン

ベンチ:リース、ブロジンスキ、ネメトゥ、シュテーガー、タウアー、バレイロ、ボエティウス、ブルフゾルフ、イングヴァルトセン

2. 試合経過

2-1. 前半

・8分
左サイドを突破され、クロスを入れられる。一度はブロックするも、こぼれを原口にボレーで叩き込まれ失点。シュートがハックに当たりコースが変わってしまった。オフサイドポジションにウニオンの選手が残っていたが、OFRの結果ゴールは認められた。 1-0

・29分
ヴィドマーのロングスローのこぼれを拾ったシュタッハが胸トラップからシュートを狙うも、大きく越える。

・35分
ヴィドマーのロングスローのこぼれを拾ったアーロンがシュート。ブルカルトが足を伸ばすが届かず。

・38分
アーロンのコーナーキックに走り込んだベルがフリーで合わせるも大きく外れる。

・44分
ロングカウンターからオニジヴォがクロス、ブルカルトが触るも、ディフェンスにブロックされる。

・45+4
やや右の位置からのフリーキック。アーロンが直接狙うも落ちきらず枠を大きく越える。

・前半終了 1-0

2-2. 後半

・50分
ハックのロングボールを斜めに走り込んでいたジェソンが落とし、オニジヴォのパスからブルカルトがシュートを狙うもブロックされる。

・55分
左右に振られると、ベッカーにカットインを許し、ミドルを決められ失点。

・58分
コーナーの競り合いのなかでコーアの肘が相手の顔に入り、イエローが提示される。

・60分
相手のトラップが大きくなったところを狙ったコーアの足が相手に当たってしまい、2枚目のイエローで退場。

・62分
ハック、オニジヴォに替えて、シュテーガー、イングヴァルトセン。4-3-2のような形に。

・70分
ベル、ジェソンに替えて、タウアー、ボエティウス。

・74分
ブルカルトが右サイドを抜け出し、クロスを受けたイングヴァルトセンが右足で強引に狙うも、力なく左へ逸れる。

・75分
シュテーガーのバックパスを奪われ、アウォニイに決められる。 3-0

・78分
ブルカルトに替えてブルフゾルフ。

・90分
シュテーガーの縦パスをイングヴァルトセンがフリックし、シュタッハが左サイドを強引に突破すると、パスを受けたブルフゾルフが右足を振り抜きネットを揺らす! 3-1

・90+2
大ピンチも、ボエティウスがスライディングでブロック。

・試合終了 3-1

3. 感想

またもアウェイで敗戦。
勝ち点が並ぶウニオンとの6ポイントゲームで惨敗し、欧州の舞台が遠のいた。

攻守ともに原口を目立たせてしまった。絶妙なポジショニングと視野の広さで中盤をウニオンに握られてしまった。

普段から左サイドは狙われ気味だが、今節は特にそれを感じた。ジェソンが中央〜右へと流れる場面が前半終盤〜後半にかけて多かった。それがチャンスにつながったことも事実ではあるが、コーアかシュタッハがそのポジションを埋められていたかというと、そうでもなかった。アーロンが奪いに出て行かざるを得ず、その結果ニアカテが引き出され、ハックとベルのどちらかが、相手FWとスピード勝負を強いられた。
好調な試合では、ベルやハックがスピード勝負に持ち込まれても、ヴィドマーかニアカテがカバーに入ることができるが、今節はその余裕がなかった。

普段であれば前線からのプレスをかけつつ中盤で奪い、ショートカウンターを仕掛けられていたが、そのような場面もほとんどなかった。前半の終盤〜後半の序盤には、ロングカウンターでゴールに迫りそうになる場面があり、確かに見かけ上はペースをつかめていたようにも思えたが、前線が消耗し、さらに中盤が分断されてしまい、逆にウニオンにスペースを与えてしまったのではないか。フリーで持たれたことでいいボールをFWに供給されてしまった。

アウェイになると途端に中盤でボールを拾えなくなるが、これを改善できないと、いつまで経ってもアウェイで勝ち点を稼げない。

ハックは累積、コーアはレッドカードで、次節出場停止に。今節の交代策をみるに、ハックの替わりにはおそらくタウアーが入ると思われる。また、シュタッハをアンカーにして、インサイドハーフのポジションにはバレイロが入ると思われる。
前節終了後には、Kickerで、ボエティウスとジェソンの共存の可能性について触れられていた。守備面や強度には不安が残るが、創造性や攻撃力の向上にはもってこいなはず。
いずれにせよ、どのようにドルトムントに挑むのか楽しみでもある。

4. 採点

・ツェントナー 3.0
決定的なシュートは失点の二つだけだったが、いずれもノーチャンスだった。

・ヴィドマー 3.5
ロングスローでチャンスを作った。果敢に攻め上がったが、エリア内の人数が足りず、決定機には繋がらなかった。

・ベル 3.5
一失点目の場面ではうまく体に当ててブロックしたが、運悪く原口に拾われてしまった。空中戦でもあまり目立たず。

・ハック 4.0
失点シーンは不運だった。イエローをもらい、次節出場停止に。ニアカテが釣り出されスピード勝負に持ち込まれると、やはり厳しい。

・アーロン 4.5
左足の精度は高かったが、裏へのケアの雑さや、対応の軽さが散見された。

・シュタッハ 3.0
シュートの積極性は買いたいが、跳ね返されてカウンターを食らうのは避けたい。空中戦の強さは魅力。強引な突破でアシストを記録。

・コーア 4.5
一人でカバーするにはあまりにスペースが広大だった。退場が試合をより難しくしたが、一枚目には同情の余地がある。

・ジェソン 3.5
対面の原口に手を焼いていた印象があった。中央に流れることでフリーになり、カウンターの場面やバイタルでも、奪われない技術の高さを見せた。しかし、左サイドのポジションを空けたことで、相手にスペースを与えてしまったのも事実。

・ブルカルト 3.5
普段よりも下がって守備をする場面が多かったが、カウンターの場面では怖さを見せた。シュートチャンスはほとんどなかった。2失点目の場面では、カットインに対応できなかった。

・オニジヴォ 3.5
カウンターの場面では怖さを見せた。

・シュテーガー 5.0
致命的なバックパスで3失点目を与えてしまった。

・イングヴァルトセン 4.0
今節は見せ場を作れず。

・タウアー -
ハックの出場停止によって、次節スタメンが期待される。

・ボエティウス -
守備は頑張った。

・ブルフゾルフ -
初ゴールおめでとう。

5. 次節に向けて

次節はホームでドルトムントと対戦。ハックとコーアを欠くが、ホームでの優位性を活かしたい。

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