ブンデスリーガ2020/2021 第3節 ウニオン・ベルリン×マインツ
こんにちは!
開幕2連敗を喫したマインツはウニオン・ベルリンを相手に、今季初勝利を目指します。昨季途中から就任しチームを残留に導いたバイヤーロルツァー監督が解任され、コーチのリヒテが後任に指名されたことで、マインツは再帰を図りたいところ。
対するウニオン・ベルリンは、遠藤渓太のブンデスデビューが期待される。
1. 両チームのスタメン
ウニオンはセンターフォワードにクルーゼを獲得。遠藤渓太のブンデスリーガデビューにも期待がかかる。
アウェイのマインツは連敗を止め、代表ウィークを迎えたい。出場停止のニアカテに代わってハックが今季初先発。リドル・バクがヴォルフスブルクに移籍したため、ムヴェーネが右サイドバックに入った。クンデが復帰し、ボエティウス、ラッツァと中盤を構成する。クアイソン、オニジヴォはサイドハーフではなく、マテタと3トップのように見える。
2. 試合経過
2-1. 前半
・12分 レンツにシュートを打たれるも、大きく外れる。両チーム通じて初シュート。
・13分 右サイドを崩されクルーゼにヘディングで合わされ失点。試合の入りは悪くなかったものの、前半15分までにまた失点してしまった。1-0
・27分 ハックのヘディングがボールに届かずベッカーに抜け出されると、またもクルーゼに合わされる。ジュステはぴったりマークについていたわけではなかったが、角度を限定してなんとか事なきを得た。
・30分 持ち上がったシュロッターベックにシュートを撃たれるも、ツェントナーが至近距離でセーブ。
・38分 ブロジンスキのクロスにマテタが頭で合わせるも体勢が難しく枠の外。マインツにとっては初シュート。
・43分 ジュステのパスをマテタが落とし、ボエティウスが裏に抜けたクアイソンにスルーパスを通すもシュートは打たせてもらえず。こういうシーンをもっと見たい。
・44分 コーナーキックのこぼれをクンデがシュート。味方に当たってしまうが強烈なシュートだった。
・前半終了 1-0
中盤でパスが引っかかり、数少ないサイドからのクロスの精度もイマイチだった。
2-2. 後半
・49分 トリンメルのアーリークロスにイングヴァルトセンが左足で冷静に合わせる。2-0 ウイングバックにプレッシャーがかからないシーンが目立っていたが、ハーフタイムに修正できず、後半立ち上がりに失点してしまった。
・60分 マテタとクンデに替えて、ブルカルトとネーベルを投入。
・63分 フリーキックにフリードリヒが合わせ3-0。
・64分 投入されたばかりのポーヤンパロに決められ4-0。直前の失点から間髪入れずに失点してしまった。
・71分 クアイソンとムヴェーネに替えてキリアンとアーロン・マルティンを投入。3バックあるいは5バックに変更。
・72分 インナーラップしていたブロジンスキがシュートを打つも枠を外れる。ここまでで最大のチャンスシーンだった。
・81分 ウニオンは遠藤渓太を投入する。彼にとってブンデスリーガデビュー。
・90分 ネーベルのパスに抜け出したブルカルトがディフェンダーをかわすもパスを選択。至近距離だったがキーパーの体勢も悪かっただけに、シュートを選んでほしかった。パスも味方に通らずそのまま試合終了。
・試合終了 4-0
4失点で大敗。
3. 感想
まず、リヒテ新監督の初陣を勝利で飾れなかったことは残念だった。
フォーメーションでは、クンデ、ラッツァ、ボエティウスの3人の中盤が予想よりも機能しなかった点が非常に残念。今季初出場となったクンデが中盤に強度と推進力をもたらしてくれると期待していたが、試合勘がまだ戻っておらず、(それにしてもクンデの激しさはところどころ発揮されていたが)また、積極的に楔のパスを入れようと試みたもののあまり繋がらず、いまいち機能しなかった印象。
ウニオンのウイングバックがフリーになるシーンがあまりに多く、精度の高いクロスを簡単に上げさせてしまった。また、上がったクロスに対しても、ファーサイドでサイドバック1人が相手2人を見るシーンも多く、両サイドともにウニオンに制圧されてしまった。
4. 採点
『Bild』の採点は以下の通り。
悪いところがほとんどなかったウニオンは全員が2~3点。
マインツはこれまで2試合ではゴールを挙げていたものの、この試合では1ゴールさえも奪えず、かつ守備も建て直しきれなかった。全員が5~6点。
5. 次節に向けて
順位表では、16位ケルン、17位マインツ、18位シャルケが3節終了時点で勝ち点0。
次節第4節はインターナショナルマッチウィークを挟んで10/17にレヴァークーゼンとホームでの対戦。難敵が続くが、ホームで勝ち点を積み上げたい。ホームでまた惨敗すれば、シュレーダーSDへの批判はより増していくだろう。
昨季は開幕3連敗を喫したものの、第4節ヘルタ・ベルリン戦では勝利を収めた。そろそろ勝ちがほしい。また、チームの状態が悪いことは重々承知だが、新しく先発に選ばれた選手や交代で入ってきた選手が効果的な働きを見せられていないことが残念。彼らの奮起にも期待したい。