婚活するほど、結婚できない
結婚したくて、婚活している女性が周りに増えてきた。
出会いを増やすための活動は、もちろんあってもいいと思うのだけれど、『結婚するため』に相手に最初から求めることがあるので、うまくいく気がしない。
先に私の現状を前述しておくと、わたしは10年ほど付き合い続けた夫と結婚という契約を交わした。
夫は知り合った当初は高卒で、時間にルーズで待ち合わせの時間に起きることも多く常識もややずれていたし、結婚する時は借金があった。
結婚したあとも私の方が年収が高く、
溜め込んだ健康保険料を十数万立て替えたり、コートや服など着るものを買い与えていた。
ここ数年、夫が自分でアウターを買っているのを見たことはない。
つまり、私がもしも婚活していたら、絶対に結婚しない条件の男だ。
ただ、とても心根が優しい。
バカなので、切り捨てればいいことや
たいしたことない人を買い被り何も得ない時間を浪費している。
完全な貧乏体質。
横目にみて「バカだなぁ」と思うのだが、こういう人間も生きていけるのは平和だと思う。
いまは借金もなくなったし、仲間で始めた会社も新卒採用するほど軌道にのっている。よかった…
とにかく、私は『何かを彼から貰える』と思って結婚はしなかった。
強いて言えば、彼の人生をなんとかしないと、みたいな使命感があった。
婚活するひとたちは、かなりわがままだ。
さほど難しいことは求めていないと当人らはいうが、根底に自分が守られる保証を相手に求めている。
安定した仕事に就いているか
健康か
自分の世話をしてくれるか
そのくせ自分のことを無条件に愛してくれるか
そんなものを求める婚活は無意味だ。
仕事がなくなっても
病気になっても
愛せるかどうか
一緒に苦労できる、と思える人と結婚はするものだ。
いい人がいない、と嘆くひとたちは、
まず、自分が何を提供できるのかを紙に書き出すといい。
そして、それを一生提供することを相手に約束できるのか、考えた方がいい。
そんな結婚、重くてつらくない?と
私は思う。
人との出会いを後先考えずまず楽しみ、
打算ではなく、愛せるかどうか。
もしも、わたしがいま未婚なら、
そうやって謳歌したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?