街中でmallsoft体験を探したらLiminalSpaceを引き当ててしまった話し。
導入
こんにちは〜
インターネットを嗜む乳児です。
↑歯や咽頭が十分に発達していないため、発声による自己表現はできないが、端末にデジタル情報の入った唾液を流し込む事でツイートをしている様子
突然ですが皆さんはVaporwaveは好きですよね!
👥<vaporwaveってな〜に?
vaporwaveっていうのはインターネット音楽の中でもガチのマジで悪質な音楽で、くっさいくっさいオタクしか聴いていない音楽ですわ。音楽的な説明を受けたければGoogleに「vaporwave」って打って検索ボタンを押すだけで掃いて捨てるほど出てくるぞ!Wikipediaは「消費資本主義や大衆文化への風刺」とか言ってるけど既存の音楽を遅くしただけでそんな大層なことを宣って良いわけないだろ、騙されるな!
アメリカの大学の研究で「vaporwaveを聴かせたマウスは20年後には全て死亡した」という実験結果が発表されており、ヒトへの悪影響も心配されています。だからお前らvaporwave聴くのやめろ!死ぬぞ!誰か俺を助けてくれ
👥<そうですか...
というわけで皆さんご存知vaporwaveですが、サブジャンルのmallsoftもご存知ですよね?
👥<mallsoftってな〜に?
🐥<またさっきみたいに愛憎拗らせ過ぎた人にめちゃくちゃ怒られたりしない?大丈夫?
mallsoftとはその名の通りショッピングモールをイメージした音楽で、遠くで鳴っていてリバーブの効いたBGMに館内アナウンス、人の雑踏音が追加されて"まるでショッピングモールにいるかのような"体験をすることができます。
アイコンとして人気のない施設、観葉植物などの適度な緑、エスカレーターや階段....etcがよく使われています。
🐥<こっちは真面目にしゃべるんだ...
↑mallsoftのアンセムこと猫シCorp.のPALM MALL。音楽室の後ろの方に飾っときたいね。
こんな脳みそ溶けそうなのが現実でも味わえたらなぁ...と思いませんこと?(お嬢様)
というわけで"街中でのmallsoft探し"というのを休みの日に定期的にやっています。
街中で見かけるmallsoftというのを個人的に以下のとおり定義しています。
・人がいっぱい居るはずなのに人気のない施設
・だからといって廃墟ということではなく、人の管理が行き届いていて、綺麗に保たれている場所
・観葉植物
この要素に一致する施設を探し出しては巡り、写真を撮ってインターネットに上げる生活を続けています。
ちなみに職場の人に休日の趣味としてこれを話したらドン引きされました....
本題
ということでやっと本題です。
良い場所ないかな〜とインターネットを彷徨っていた所、デイリーポータルZでこんな記事を見つけました。
内容は「バブルの当時、イケイケで作った東京臨海副都心も今や...」みたいな感じの記事なのですが、画像を見た時にビビッと来るものがあり...。
さっき上げてた俺的リアルmallsoft要素にほとんど当てはまっているのです。
・人がいっぱい居るはずなのに人気のない施設
・だからといって廃墟ということではなく、人の管理が行き届いていて、綺麗に保たれている場所
・観葉植物
ほら、2/3当てはまってるし。
ということで一行はリアルmallsoftを求めて東京臨海副都心へと向かったのであった....
というか仕事の関係で臨海副都心に何回か足を運ぶ羽目になった。その時に良さげな施設に目星を付けて週末足を運び直すっていうめちゃくちゃめんどくさいことをしてました。
①船の科学館の本館
船の科学館(ふねのかがくかん Museum of Maritime Science)は、公益財団法人日本海事科学振興財団が運営する海事博物館。東京都品川区東八潮の現東京臨海副都心地区に、1974年(昭和49年)7月に竣工・開館した。2011年10月に本館展示を休止[注釈 1]し、南極観測船「宗谷」の展示公開と屋外展示場での収蔵物展示を中心に博物館として営業しており、体験教室など各種イベントを継続して実施している。
初手から建物のインパクトがすごい。ヤシの木も生えててポイントが高いですよね。
本館が老朽化のため無期限で閉鎖中なのですが、当時を知る資料は無いかなと思ってYouTubeで調べたところ、こんな動画が!
どうやら本館はロビーだけ入れるらしい。
そしてエゲツなく無人....これはポイント高いのでは?
ということで実際に行ってきました。
当日はあいにくの雨...だけど雰囲気抜群だね。
早速本館に入ってみる。
雨が降ってて暗いのと、空調の音と自分の足音以外聞こえないのとで超こええでやんの!
ツイートでも言及してるけどLiminalSpaceを思い出してた。
LiminalSpaceっていうのは、ここ最近流行ってる概念で、「あからさまに怖い物・者は無いんだけど、なんだか不気味だなと感じる場所」のこと。
↑vaporwaveの解説もなさってる銭清弘さんの記事が出てるので貼っときます。
めちゃくちゃザックリ言うと、
普段は人が居て活気があったり、ただの通路でしかなくてそこまで存在を意識しない場所なのに、いざ無人状態になると否が応でも場所自体に違和感を感じて意識せざるを得ず、それが不気味さに繋がっている
みたいな感じなんだと思う。
で、さっきの船の科学館、振り返るとモロにそういう場所なのよね...。
昼間なのにあまりにも怖すぎて動画撮ったら速攻で逃げ帰りました。
②東京ビッグサイトの通路
別日、仕事の関係で平日にビッグサイトの近くを通った所、見事に無人。
これはビビッと来たなと思い、週末にイベントが入っていないことを確認して再度訪問してみました。
んほぉ〜〜〜たまんねぇ〜〜〜。これだよこれ。
サイコーすぎないか?
脳が溶けるようなmallsoft体験をしてそろそろ帰路に着くかと行ったところで、屋内にも入れることに気がつきました。入ってみると...
またLiminalSpaceに出くわしやがった!怖!
永遠と思えるほど続く廊下で、空調音すらせず、ひたすら自分の足音と息遣いしか聞こえない。
なんで?俺はmallsoftを探しに来ただけのに...
この日も動画を撮るだけ撮って(それはするんだ)速攻で退却しました。
まとめ・考察
というわけで「mallsoftだと思ったらLiminalSpaceでした」というコウメ太夫みたいな話しだったわけなんですけども、
なぜ「mallsoftを探しに行くとLiminalSpaceに出くわす」のか、少しだけ考えてみました。
・それぞれの抱える要素が似ている
まあこれに尽きますわな。
mallsoftも、LiminalSpaceも、
「人が居るはずなのに無人な場所」を指していますよね。それに気付かないアホアホちゃんだったため、毎回ビックリしていたわけです。
では、二つの違いは何か、個人的には「音の有無」だと思います。
mallsoftはショッピングモールを再現した音楽ゆえに館内BGMやアナウンス、人々の雑踏音を内包しています。
なのでビジュアル面では無人空間でも「人の営み」を耳で感じているので、不気味にならず明るい雰囲気があるのだと思います。
これに対しLiminalSpaceは基本的にこれといった音は内包していません。そもそもこっちは音楽じゃなくてビジュアルの話だし。自ずと自分の足音に耳を傾け、「無音さ、人の営みの無さ」を意識してしまいます。これが不気味さにつながるのでしょう。
つまり音の有無で同じ無人空間でも感じ方が正反対になるって事ですな。(なんかめちゃくちゃ当たり前なこと言ってない?大丈夫?)
終わりに
3000文字以上の駄文を読まされる気分はいかがですか?
書き始めから今までプロットとか何も気にせず思うがままに脳みその中身をそのまま書いたのでロジックが通ってなかったり支離滅裂なことを書いている気がするのですが、乳児なので大目に見てください。
というわけで今後街中でmallsoft探しをする皆さんもLiminalSpaceには気をつけなはれや!
21/11/02追記
才ンガク毛ドキさんにこの記事をご紹介いただきました!ありがとうございます!イヤッホウ!㊗️
アホアホな駄文を確かな知識に裏付けされた丁寧な解説付きで紹介されると、「小学校の先生のコメント」を思い出しますね。照れますな...。
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