偏見まみれのビルディバイド考察-第3話「ビルディバイド2.0~マルガレータ・新アイオラの登場は福音か、あるいは…」
いままでのあらすじ
限界サラリーマン、あーちゃんは気まぐれに全テリトリーを勝手に設定した項目で勝手に評価し、勝手に点数をつけるというあまりにも暇人なムーブをキメてしまった。
このテリトリー採点の根拠を述べるには共有すべき事項があまりにも多く、それを記事一つで終わらせるにはあまりにも惜しい、と誰に頼まれるでもなく連載を始めてしまう。
今回は筆者自身が経験したメタゲームの変遷を、その際に考案したリストを添えて綴っていく。
ここから狭い界隈でのメタ―ゲーム、もとい純度の高い偏見ベースでの記述になることを予め謝罪しておく。
前日譚-ビルディバイドの夜明け~新たなる希望
ビルディバイド新章————
デュアルカラーの実装、新ギミック
「レガシー」
「クイックユニット」
「ショットユニット」
「お前の手札を数えろ」
mtgでコントロールやクロックパーミッションを好んで使用するあーちゃんが真っ先に飛びついたのは「青白クイックユニット」
青白ユウマ
エースでありクイックユニットである4ユーマは相手ターンに颯爽と登場しテリトリーを解放
生き物が死にそうになったらヒカリちゃんで回収
相手の攻撃をいなし、隙を見て生物を展開、それを嫌って何もしないのであれば新兵器開発・邪悪な取引で手札補充
ヒカリでハンドに返したバスター枚数を参照できる、ヒカリでハンドに戻せるギアステアがかみ合いが良いのでは?
うおおおおテクいいいいシコシコシコ
次に目を付けたのは咲耶
赤黒咲耶
相手の手札増やすとかwww
と前評判はあまりよくなかった。
しかしサイズこそが正義であるビルディバイド世界。
テリトリー解放時から8500で面処理しながら顔を詰める性能、
全体13000点のエンドカード號烈
これも新時代では?と胸躍らせたことは記憶に新しい。
マルチカラー観測者サイクルはデッキ構築の幅を広げ、既存テリトリー強化にもつながった。
単色テリトリーもなかなかのスペックを有しており、新メリッサやヴァランも研究しがいのある良テリトリーだった。
しかし、僕は目をそらしていた。
キティラ、マルガレータの存在から
君らほんとにこのゲームの住民?
「発掘調査3000円!!!ペローナ2480円!!!」
それ揃えるなら鏡割の寓話買うわ・・・。とスルーしたあーちゃんだが、
もぎせんサーバーで新時代の到来を突き付けられることとなった。
「えっマルガレータテリトリーってターン内に何回でも爆破バフ起動できるの?」
「えっアラジンでかすぎん?」
「えっマルガレータ2面並んだら詰んでない?」
「殴れねえ、、、生物立ててエンド、あっはいへるめーすですか対戦有難うございました」
「えっ新アイオラ不死身なのにブロックできるの?」
「えっ番人+アイオラで無からドローしながら2面取るの?」
リソース感の圧倒的な「差」
ドローが出来ないはず「だった」赤白カラーにもたらされた雑ドローテリトリーは、赤白それぞれの体の大きさ、バフというカラーパイを引継ぎ、意味不明な出力を得た。
サイズが小さく、盤面に生物が定着しにくい青にもたらされた、不死のユニットとクソデカコンバット札。そして現行のカードプールで屈指のカードパワーを誇る「発掘調査」で除去しながらリソース確保というビルディバイドにあるまじきリソース差を形成する術を得た。
あの日僕は悟った。
「オモチャ触ってる場合じゃねえ!!!」
と
青黒キティラアイオラ
対キティラメモ
早めに殴ればいける、特にイシュタルテで死にませんよという顔をしながら打点を刻み、ダイアナスの過剰打点でどうにかなるということが判明した。
クラウディアで早期に顔を詰めるというのも有効手段であった。
なんか前環境上位群でしか勝ててないけど、まあ良調整かな、ヨシ
マルガレータ
対マルガレータ
マルガレータはもぎせんサーバー内で活発に意見交換、リスト共有がなされ、有効なリストが出来上がるまでに時間を要しませんでした。
初動ブーストによる5テリトリー相当速度の解放、毎ターンドローチャレンジ、マルガレマルガレorマルガレアラジンorマルガレネブリナ盤面を作って圧殺。テリトリー効果で後続確保。きもい。
マルガレータ討伐編
その圧倒的なアドバンテージ獲得能力の根源たる、マルガレータ確殺がキーになると確信した
マルガレータを二回倒して盤面を更地にすれば相手はまたリスタートしなければならなくなる、という構造に気づけば、どうにかなる水準のデザインであると自分に言い聞かせて打倒マルガレータを誓ったあーちゃん。
①全体除去の採用
②7000ラインでのコンバット(単騎の際有効)
③テリトリーでの除去
を意識すればどうにかなるという仮説を立て、サーバーでの検証を開始した。
悲しいかなビルディバイド世界には有効な全体除去があまりにも少なく、この線は早々に棄却された。
テリトリーによる追加効果を得なければ7000ライン、できれば8000ラインを取ることが出来ないのである。
ギアステアとリヴァワート、隙の糸たんじろう、青龍がぎりぎり採用圏であるため、それぞれデッキを検討した。
・ギアステア、號烈
前述のユーマ君、咲耶ちゃんはこのために存在していたのか!秀逸なゲームデザインだ!と感動した瞬間が僕にもありました。
勘違いでした。
ユーマ君の全体除去は安定せず、そもそもの体の小ささから全体除去まではマグロで殴られてしまい、青白というカラーで採用できる除去はマルガレータでスカされるという残念仕様。
咲耶ちゃんはそもそも初期手札4で解放が安定せず、初期手札4から相手にハンドリソースを与えつつ7エナターンまで耐えるということがあまりにも悠長。
號烈出したとて・・・というシチュエーションになりがち。マルガレータは素直に焼かれて湧いてくるので、それを殴らなければならず結局打点も通りません。嘘だろ???
処刑場イシュタルテ
リヴァワートの6000修正はもう戦いについてこれないと思いきや、処刑場全体2000マイナスを含めて8000修正で見れる範囲が格段に広がった。
また、エリーザも同様に8000修正+大きめの体でのコンバットが可能であり、マルガレータ蘇生効果もテリトリーの破壊時効果誘発で裏目足りうると判断。
全力でビルディバイン回して、解放ターンに10枚達成を目指す方針でデッキを構築。
墓地肥やしはビルディバインに依存する代わりに、デッキを高速で回し解放後の1撃1撃を大きなものとする方針
このデッキは一定の成果を生んだが、ビルディバインの有無によるブレがあまりにも大きくオモチャの範疇を越えませんでした。
かといってその他の墓地肥やし札を採用しても、戦線への貢献度があまりにも低くデッキパワー減要因になりえます。泣く泣く棄却
魔宮マーギュリス
TL上で、マーギュリスで解放ターンにマルガレータ二回屠れるよねという指摘を受けて構築。対マルガレータ決戦兵器が爆誕。
アリア、ヴェロニカを設置してターンエンド、以後マーギュリスとアリア、ジャンヌでショット生物を潰しながらヴェロニカでクイック除去を構える方針。解放ターンはアリア蘇生で、クセノス解放だったとしてもマルガレータを2会処理できる算段。
生物を根絶やしにしながら、相手のライフを詰めるさまは陰湿そのものであり、成功して喜んでいるのは僕だけでした。オーディエンスも引いていたような、、、気のせいだといいな。
しかし不用意な序盤アリアパンチでジニーがめくれ、ジニーマルガレータ盤面となるとあら大変。途端に処理が追い付かずヘルメース対ありとなる。
マーギュリスはそのデッキの特性上、解放ターンに稼いだ1アド、もといテンポ差で勝ち切らなければならないため、マルガレータの無尽蔵リソースが始まると盤面を巻き返すことが出来ない。
さらにこのマーギュリスは他の対面で全然勝てませんでした。マルガレータにしか勝たん。しかも辛勝。居場所ある?いや無い(無慈悲)
居城イシュタルテ
しかしながらアリア+ヴェロニカの7000ライン生物の有用性は実証され、テリトリー解放ターン前にアリアを設置できれば盤面を滅ぼすことは難しくないことが分かりました。
そこでよぎったのが居城イシュタルテの存在。思い返すは3弾。マーギュリスで天下取るわ、と意気込んで遊んでいたところ、居城イシュタルテ+ダイアナスでわからされました。
ナディヤを使いまわせるのがマーギュリスの利点、とほざいていましたが、後輩のイシュタルテではいっぺんに2体出して次ターンも同様の挙動が出来るよという体制を構築できます。
マーギュリスはそのデッキの特性上、解放ターンに稼いだ1アド、もといテンポ差で勝ち切らなければならない禁欲的なデッキ。
マーギュリス触るならイシュタルテで良いじゃん。
そんな半年前の自分に導かれ、できたデッキは————
パワーライン的に盤面貢献度の低いナディヤを全リストラし、ヴェロニカを採用して7000ラインを解放ターンに複数面展開する方針。
ナディヤによる序盤ビートダウンを切ったことによる不安こそあれ、イシュタルテの盤面展開力は健在であり、ダイアナスを投げるターンをイシュタルテヴェロニカで盤面+リソース整備しつつ伺うという方針に舵を切った。
いける、と確信した。
先手ブーストマルガレータこそアリア設置が求められるため要求値は高いものの、後手マルガレータであればジャンヌルルベラも間に合うため、再現性高くマルガレ狩りを実現しつつ、その他デッキに対しての勝率もキープできていた。
何より、キティラアイオラに対してもイシュタルテビートが有効である点が追い風だった。
環境に応じて形を変えたイシュタルテが、ここに爆誕しメタゲームが加速した。
マルガレータの憂鬱
殲滅された後のリカバリー手段としてネブリナを厚くとり、ネブリナマルガレータで巻き返す方針、小型デコイを面に撒いてからマルガレータを着地させる方針等が検討された。
前者はハンド要求+エナジー要求がきつく、後者は序盤ブーストとの両立が困難であるため今一つな印象。
そこで考案したのがグラナディガ採用ver.
マルガレータは二度死ねるが、他のユニットはちゃんと1度で落ちてしまう(当たり前)。
しかしグラナディガは死に際に子供を残すことが出来るため、マルガレータ+生物盤面の再構築の補助が可能となる。
対象耐性も魅力的で、殲滅戦後キャピタル切り札を構えるマルガレータ戦の定石を狂わす一手となりうるということで個人的評価がとても高い。
ペローナ採用については、クラウディア対面においてあまりにも仕事がなかったためリストラ。除去ショット8体制で、1ターン目ブーストから2ターン目5クイック構えという択を持ち、ビート系に対する相性をマイルドにしたかった。
その他テリトリーの反応
駆け抜ければええやんのスタンスでクラウディア
→裏目:除去系(五分くらいだけど)
マルガレータがランプ方針ならバルバビロンでランデスします
→裏目:イシュタルテ、キティラ等死なないエースによる継続的ビート
イシュタルテやっぱりうざいので墓地メタします。ついでにマルガレータ無限リソース編も止まるし
→駆け抜ける系相手に不要札に
除去除去でいくわ
→裏目:対象耐性、太い打点、体の大きさ
そんなこんなで
現在のあーちゃん的メタゲームに食い込むための諸要素は
①7000ラインを無理なく供給でき、対マルガレータに対しての回答がある
②衝撃、謀略等序盤の除去をきちんととり、クラウディアに対しての防衛手段を持つ
③除去耐性、対象耐性を持つ
④リソース回復挙動を持ち、それを除去ないし盤面に変換できる
⑤ビートプランを選択することが出来る
そして、それらの裏をかくようなカード・テリトリー選択
❶7000ライン、できれば8000ラインで処理されない9000ラインの意識
❷6000ラインで処理される生物の採用を見送る
❸墓地メタ、コンバット
❹リソース札使っている余裕がないようなビートプラン
❺大型デコイ、コンバットトリック等
これが、2年目を迎えたビルディバイドの姿であると私は考える。
くどいようだが、純度100%の偏見である。
そんなに怖いか 新時代が
マルガレータ討伐方法を考えていたとき、僕はその圧倒的なカードパワーに苛立ちすら覚えていた。
しかしどうだろう、今はとても自由だ。
(結構早い段階で堕ちていた)
ペローナは買わなくていいので、是非マルガレータとアラジン、ジニーを購入して回してみて欲しい。その全能感を、ビルディバイドから離れてしまった人にこそ味わって欲しい。
ここまできたんだね、ビルディバイド。
お金があれば発掘調査とアイオラも揃えてみてね。後戻りできなくなるけど。
現在「もぎせん」サーバー内で定期的にBO3形式の対戦会を開き、環境推移を観測している。
僕の偏見をぶち壊したい、あるいは僕の偏見に乗っかってこのゲームの解像度を一緒に上げたい、という方は是非サーバーに参加して、一緒に遊びましょう!
もぎリーグ3は2月上旬開催!!!
デュエルスタンバイ!!