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ギブス生活
前回までで、生まれた子どもが内反足だったこと、病院へ行き治療を開始したことを書きました。今回はその後のギブス生活のことを書きたいと思います。
当時は毎週毎週病院に行き、ギブスを巻いてもらい帰ってくるの繰り返しで、慣れない育児生活の中にさらに病院・ギブスが加わり全然余裕がありませんでした。
この頃は必死すぎてほとんど記憶がありません。一生懸命思い出すと断片的に思い出されるけど、毎日必死に過ごしているうちに終わっていたのでしょう。
赤ちゃんはどんどん大きくなっていくため、毎週ギブスを巻き直してもらう必要がありました。初めて抱っこする自分の息子の足に重いギブスが巻かれ、最初は見るだけで涙が出たこともありましたが、毎日泣いていても仕方ないと思い、だんだんと慣れていきました。
特に私の息子はギブスを巻いているから特に怒るとか泣き続けるとかそういったことは全くなく、「お腹が空いた」「眠い」「オムツ替えてよ」といった理由がある時しか泣かないすごくいい子でした。
赤ちゃんによっては、ギブスを巻かれたその日は泣いたりして大変なこともある様なので、私はすごくラッキーだったのかもしれません。
ギブスはこんな感じです。
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そのままだとポロポロと石灰が取れてきてしまうので、乾くまでは新聞紙を巻きます。新聞紙だけでは動いているうちに外れてしまうので、その上をさらにレッグウォーマーで被せていました。乾いた後も石灰が周りにつかないように、レッグウォーマーは被せたままにしていました。
ギブスを巻かれている一週間の間は沐浴ができません。ギブスを濡らしてしまうと巻かれている位置がズレたり、スポッと抜けてしまうこともあるそうです。
それでも私と夫はずっとお風呂に入れないのは可哀想なので、シンクで2人がかりでシャワーを浴びせていました。1人(夫)はせっせと体を洗う係。もう1人(私)はギブスの足に水がかからない様にガードする係です。
最初はドキドキしながらでしたが、こうも毎日のことになるとだんだんと慣れてくるものです。自然と洗うのは夫、抑えるのは私と役割分担が決まりシャワーは毎日の日課になっていきました。
そして病院の前日に自宅でギブスを外します。この時ばかりはお風呂に浸かれるので喜ばしいのですが、ギブスをはずすのが慣れるまでとても大変でした。外し方を病院で教わりはするのですが、最初は1時間くらいかかってしまい、これが毎週なのかと絶望感しかありませんでした(今となってはいい思い出ですが)。
そのうち慣れて数十分で外せる様になりましたのでコツを書いておきます。
まずはギブスをふやかします。電子レンジで20秒くらい温めたタオル(雑巾)を温かいまますぐギブスに巻き、ビニール袋を被せてしばらくおきます。
まだ生まれて数週間の赤ちゃんなのでそこまで動きませんが、タオルが外れない様にと、ビニール袋で蒸される様に袋の口を軽く結んでおきます。
赤ちゃんの足に熱いタオルがくっつかない様に気をつけてください。
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しばらくしてタオルが冷めたら、再度電子レンジでタオルを温め、ギブスに巻いてビニール袋をかぶせて蒸すという同じことを3〜4回繰り返します。
そのうちにギブスが柔らかくなってきますので、そうしたらお風呂に向かいます。
お風呂では赤ちゃんごとお湯の中に浸からせます。私はベビーバスにお湯をはって、浸からせていました。お湯の中でギブスを剥がしていきます。ギブズは包帯が3本程巻かれているのですが、包帯の終わりの部分に青いテープが挟んであるので、それを探して剥がしていきます。
この時最初のふやかす作業をしっかりやっておくと、かなりスムーズに包帯を剥がしていけますが、あまりふやけていないと全然剥がれません。いらない歯ブラシ等でギブスをカキカキしながら剥がしていくことになるので、しっかりふやかした方が良いです。
包帯が剥がれていくと長くなってくるので、ハサミで切ってゴミ袋に入れながらの方が良いです。またギブスのカスが排水溝に詰まらないようにする必要があります。
病院では排水溝に新聞紙をひいておくと良いと言われましたが、新聞紙ではどんどんボロボロになっていってしまうので、いらない雑巾を挟んで置くのが良かったです。
作業が終わったらそのまま丸っと捨てていました。
ギブスを剥がせたらそのままお風呂タイムです。息子はぷかぷかするのが好きなようで、いつも気持ち良さそうな顔をしていました。
10回くらいギブスを巻いてくるので、最後の方はかなり慣れ、息子も足を持ち上げるまで力がついていました。赤ちゃんなのにすごい!
10回と聞いたときは長いなぁと思いましたが、あっという間に過ぎました。
次は装具です。