Art Center Ongoingのnote

現在進行形を意味するArt Center Ongoing。その名の通り、2008年1月26日に吉祥寺にてオープン以来12年以上にわたり、盆と正月以外は休むことなく、原則、2週間に1回の展覧会をぶっ続けで開催してきました。これまで企画した展覧会は実に300回以上、のべ500人以上の作家たちが、自らが信じる尖りまくった表現をこの小さな実験場を舞台に追求し続けてきたのです。

しかし2020年の春、命をも簡単に奪い去るウイルスが世界中で猛威を振るいはじめ、このアートの実験の場も休業を余儀なくされています。行政や企業からの助成を一切受けることなく、インディペンデントの姿勢を貫いてきたOngoingにとって、展覧会の入場料、毎週末に開催する各種イベントの参加費、そしてカフェの飲食費だけが唯一の収入源であり、その歩みをストップせざる得ない現在の状況はただただスペースが潰れるのを待つことを意味します。

だがしかし、Ongoing=現在進行形という名に恥じることはしたくない。立ち止まっているわけにはいかないのです。たとえ今、Ongoingに人が集まることができなくとも、知恵と技術、そしてなによりこれまで築き上げてきた関係性を駆使することで、なんとかこの窮地を乗り越えようと思うのです。だから、ここ、Art Center Ongoingのnoteは、そのための実践の場にしていきたい。そしてもちろん、実験の場であり続けたいと考えているのです。

Art Center Ongoing/小川希






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