和工房明月、はじめました。
和工房明月は、京都市の北郊外にあるちいさな工房です。
家業が帯のデザイン製造卸業を営んでおり、私と年子の姉とで、家業を継承していけるかどうか?瀬戸際に立ちながら試行錯誤の上で、2018年2月に立ち上げた「帯地にとらわれない」織物ブランド和工房明月(わこうぼうめいげつ)。私と姉のユニット名みたいなものです。
明月(めいげつ)というのは、明るい月と書きます。
父が作詞家の故岩谷登紀子先生から、名づけていただきました。なぜ明るい月かというと、父の「みた目」(特に頭頂部)が明るく光る月だから…笑ということです。
父はこのブランド名をあまり使うことなくここまできました。
けれど、父の仕事を継承しようとする私たちにとって、明るい月という名は、今後、進んでいく道を照らしてくれる光となると思い、採用することにしました。
父の作り上げた世界観や、織りの独特な技法の数々は本当におもしろくて、興味が尽きません。しかし、普段の仕事は下請けの仕事ばかりなので、これまで表に出す機会がありませんでした。
和工房明月を立ち上げた目的は、これまでほんの一部の方にしかヒットしなかった、へんてこ帯屋の家業の仕事をたくさんの方に知ってもらい、一緒に面白がってもらいたいということにつきます。
そんな想いを携えてブランドを立ち上げたその翌月に、私は二人目の子を出産しました。笑。
ブランドは立ち上がったものの、当然、私は子育てに追われて、和工房明月のブランディングは遅々として進みません。それでも何とか、周囲の方々のお力添えをいただいて、少しづつデパートの催事に出展させていただきながら2020年を迎えました。
赤ちゃんもようやく二歳になり、少しづつ仕事のペースも上げていけると思った矢先、新型ウイルスの流行です。春のデパートの出展のお話が数件流れてしまい、直接お客様にお伝えできる機会が少なくなってしまいました。
けれど、この機会にもっとたくさんの方にむけて、この、noteという場で、織物の面白さや、父の偉業というよりもはや異形の織物をご紹介していければ幸いです。
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