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18候 晩春 ぼたんはなさく
4/30~5/4
牡丹華(ぼたんはなさく)
雨上がりの朝には、山の手から流れてくる沢の音が、いつもより大きく響いてきます。
たくさんの雨を集めて、谷を流れる川となり水音をたてて流れるのです。
その水音に負けじと鳴く、鴬の大きな声が聞こえてきます。
沢の音 負けじと張るは 鴬が
恋の季節と 知るゆえの歌
その歌声は、春先に聴いた鳴き声よりも随分と上達していて、趣も感じられるほどです。
求愛の歌は、いま歌うべきなのだと、鴬たちは「時」をよく知っていて、美しい声を谷間に響かせていました。
鴬の上手になった歌声を聴きながら、時と季節の流れを感じていたのでした。
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