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北と南の極星モチーフの半巾帯

織物についての投稿をするのは久方ぶりです。

自分自身が自由に公開できる柄ゆきのものでないと、なかなかお伝えしづらいのが我々下請け仕事の辛いところなのですが、やっと一つ作っていたものが形になりそうなので記事にしようかと思います。

実は数ヶ月前に、他の帯のメーカーさんから依頼を受けて星柄の半巾帯を作ることになりました。

デザインだけ考えていたのですが、値段が合わないということになりそのお話自体は頓挫してしまいました。

けれど、私が勤めている友禅染着物小売店”小室庵”の店長と話をしていたら、「半巾帯の需要はあるから、作ったのがあったらうちで売ってもらったらいいですよ」と言ってもらいました。

この店長が、水瓶座太陽アセン合(わかる人にはわかる話ですみません)ということもあって、なかなか”とんがった”感性の方なので「星柄の半巾帯を作っています」というだけで、すんなり了承をくださいましたw

そして、デザインというか織物になる前の紋図ができたので、ちょっとご説明も加えてみます。(備忘録的に)

極星の半巾帯(半分に織ったところのイメージ図)

一見土星に見えるであろう球体の半分は、実は地球です!

そして、星屑の帯のように見えるところが太陽の道筋であるところの”黄道”をイメージしたもの。実際にこう見えるとか、そういう話ではありませんw(悪しからずご了承のほどを)

地球の両極にある星が対になるように、
北の星座の北斗七星&ポールスターの北極星(ポラリス)&カシオペアと、
南のオリオン座と牡牛座の一部でもあるプレアデス星団をモチーフに描いています。

これらの柄が全通で半巾帯になるイメージです。

もう少し機が落ち着いたら、テスト→本番へ移りたいと思うのですが、実はこれ私自身が結びたくて仕方ない帯になりそうでワクワクしています。

地球から見た目印となる星々は、古の昔からの信仰の対象となるものでもありました。星好き&お着物好きの方に届くといいなぁと思いながら。

久しぶりに自分の作りたいものが作れる機会がやってきて、超嬉しいです。
また試作および、本番のレポートもいたします。

To be continued !


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千果 | A Butterfly Way
フランスからスペインに抜けて進む、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼旅へ出たいと思っています。いただいたサポートは旅の資金にします! 応援おねがいします。