藍生かし直しプロジェクト①
① プロジェクト概要
② プロジェクト過程
③ プロジェクト成果発表
① 〜③部構成 となります。3/5日現在、プロジェクト成果発表をされていますので、ご興味ある方は記事末のご案内をご覧ください。
藍生かし直しプロジェクト概要
”藍生かし直しプロジェクト”のお話をいただいたのが、去年の夏頃のことでした。
👇以前書いていた、こちらの記事で帯の制作をさせていたただいた、本藍染め作家かつ京都芸術大学にて教鞭をとっていらっしゃる梅崎由起子先生からお話をいただいたことが始まりでした。
「京都芸術大学(京都市左京区北白川通りに立地し、ドラマ『科捜研の女』の京都府警撮影現場w)の学生さんや院生や卒業生の方達とともに、本藍で染めた麻糸を西陣織で製織し、生地やプロダクトを展示したいです」
そのお話をいただいて、秋口頃に学生さん達と先生とで打ち合わせをさせていただく機会を得ました。
まずは、西陣織とはいったいなんなのかを知っていただくことから始まりました。
織みほんや紋図や何やらかんやらをどっさり持参して、織物が出来る過程から、”西陣織でできること”の可能性を徹底的にご説明することに。
(私たちの技術でできることの全てという意味においてですが…)
詰め込み式でお伝えしたにもかかわらず、学生の皆様の吸収力の高さは本当に素晴らしいものでした。
そして、皆様からは藍生かし直しプロジェクトの概要をお伝えいただきました。
本藍を自分たちで建てて麻糸を染め、
丹後にあるいくつかの機場を見学し製織技術についての理解を深め、
自分たちでデザインした図案をもとに西陣織の技術を使って布地を製織し、
プロダクトにしたり、展示会で成果の発表をする
というものでした。
梅崎先生はじめ学生さんのほとんどは、”染め”を専門にされていらっしゃる方々です。(お一人だけ織りを専攻されていらっしゃる方がいらしていましたが…)
染めと織りとでは、成り立ち方や技術は全く違うので、同じように見える一枚の布ですら、その作業の工程にも物語が生まれるくらいです。
染めは、あらかじめ織上がった白生地に、様々な染料を染み込ませたり描いたり頒布したりすることで柄や模様などを染め付けます。
織りは、あらかじめ染められた糸を、様々な文様やデザインの型を作り、経糸(たて糸)と緯糸(よこいと)とで様々な柄や模様などに織り上げます。
染めも織りも、どのようなデザインの織物を作るかを考えることから始めるのですが、私たちの機は普段は帯を織っているものなので、業界では「小幅」と呼ばれ、織物の横幅は34センチほどと決まっています。
けれど、その34センチという幅の中では、色々な工夫を凝らすことができるのです。
学生さん達の瑞々しい感性が、西陣織の技術と出会った時にどんな布一枚が出来上がるのでしょうか〜。
その当時のことを振り返るとワクワクが蘇ってきますw
学生さん達のアイデアと”織り工夫”を凝らした織物を今回製織させていただいたのですが、他では見たことのないようなものになりました!
②プロジェクト過程に続きます♪
以下ギャラリーさんからのご案内。
project_aiikashinaoshi @aiikashinaoshi
梅崎由起子/王耀林/徐素平/森國文佳
安田伸裕/大西香菜子/鈴鹿萌子
2022.3.3 thu _ 3.7 mon
11:00 - 18:00
会期中 無休
全日 事前予約制とし
ご予約された方を優先にご案内いたします
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本日3月3日よりgallery approach では
藍染作家 梅崎由起子さん @umezaki_yukiko が
藍と西陣織の『伝統を生かし直す』をコンセプトとして
京都芸術大学の学生の皆さんと共に立ち上げられた
新しいプロジェクトの展覧会を開催されています。
gallery は藍色のグラデーションで彩られた
美しい空間となっております。
多くの方にご覧いただけますように。
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感染症対策のため
会期中は全日 事前予約制とさせていただきます。
下記の予約サイトよりご予約をお願いいたします。
予約サイトへはONE AND ONLYのWEBサイト
(Instagramプロフィール欄のURL)よりも
ご確認いただけます。
https://airrsv.net/oneandonly-kyoto/calendar
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なお、ご予約のお客さまがいらっしゃらなければ
予約なしにお越しになられた方も順次ご案内いたします。
お手数をおかけいたしますが
どうぞよろしくお願いいたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。