#時空の森羅万象物語 第Ⅱ章第11節
さて、今回より第Ⅱ章が始まりました。
第Ⅱ章のメインキャラクターは、七海原雅さんですね。
既に良い予感のしない展開となっておりますが、しばらくお付き合いいただければと思います。
(この章には、宗教的なお話が思いっきり出てきます。
あくまでもファンタジーものの創作物語ですので、現実のそういったものとは一切関係ありません。
しかし中には不快に感じられる方もいるかもしれませんので、一応注意喚起をさせていただきます。)
浅葱が雅を「宮さん」と言ったり、昴流が浅葱を「水ウサ」と言ったりしていますが、「宮さん」はともかく「水ウサ」というのは、アサギ→ウサギ→水の力を持っているので水ウサギ→水ウサという連想と思われます。
始めの頃からずっとこの呼び方なので、この呼び方以外で呼ばれると違和感しかないと思います(笑)
東港のモデルは安房港という屋久島の東海岸側にある港ですが、著者はそちらまで行っていないので、あくまでもイメージです。
トビウオ漁に先立って催されるトビウオ招きは旧暦の4月8日(現在では5月上旬くらい)の行事で、特定の集落の女性が中心となって行なわれます。
屋久島の南東部にある安房港ではトビウオ、北部にある一湊港ではゴマサバが漁の中心。
ただ明治から大正の初期には、カツオ漁やマグロ漁が盛んだったそうです。
その名残なのか、屋久島ではエビス信仰が盛んなのですが、麦生という南東の集落にはタイではなくカツオを抱えたエビス様がいるとの事。
屋久島は日本の中でも魚種の多い海域の一つで、夜光貝なども採れる貴重な漁場のようです。
あと船魂がサイコロなどの入った木箱に入れられるのは、船魂様が博打好きだからだそうです。
この時空物語の世界は現実世界をモデルにしていますし、現実に近いような書き方もしていますが、龍神などの概念的な存在がいるように、神様や妖怪や超常現象や超能力的なものは、野生生物などがそこら辺を歩き回っているくらいには、ある程度許容の範囲内です。
(目の色や髪の色がカラフルなのも珍しい事ではありませんが、ただその中でも特殊な存在はいます。
そういった意味でも、宿命物語と近い部分は大いにあるつもりです。)
ただし野生生物が人前に姿を現しにくいのと同じように、誰もがそういった力を持っていたり、しょっちゅう見られたりするというわけではありません。
しかしその土地ごとに大元となる様々な自然の神がいて、人はもちろん動物や植物がそれぞれにその自然の影響を受けているという共通認識はあるようです。
まぁ、動物や植物が人間と同じように「自然の力」を「龍神」として認識しているわけではないと思いますが。
今章のタイトルが「傲慢」なのですが、この意味はお話の中で大体分かるようにはしているつもりです。
もちろん【七つの大罪】からテーマを取っているわけですが、時空物語は宿命物語と違ってキリスト教系の話ではないので、七つの大罪を意識してはいるけどそこから少しズラした(延長線上ではあるけど)欲望をテーマとした物語にしています。
(参考までに、七つの大罪は諸説あるものの【傲慢】【怠惰】【強欲】【嫉妬】【暴食】【色欲】【憤怒】辺りの事を指します。
著者の大好きな漫画『鋼の錬金術師』でも、ひとつの大きなキーワードになっている概念です。)
これから時空物語で取り扱う七欲も、宿命物語での五感に相当する大きなキーワードのひとつで、後々の物語にも大きく影響してきます。
ただ時空物語は宿命物語よりも圧倒的にお話がややこしいと思うので、あまり真面目に読みすぎない方が良いかもしれません σ(^_^;)
さて、先日変更したお礼イラストについてもちょっと書いておきます。
浅葱は著者が単純に好きなのでパイナップル、薫はWhite Bearもとい白くま、雅はゲテモノ食いなので変わったものというところで100%ゴーヤジュース、醒は結構強い味が好きなので飛魚ラーメン、昴流は虹野島(というか屋久島)の名産フルーツでもあるパッションフルーツ、聖はモデルになった著者の友人がドリアンが美味いと言っていたのでドリアン、神護は揚げたてさつま揚げが美味しいのでさつま揚げ(虹野島の飛魚使用)、鏡祐は夜遅くまで仕事とかしているのでブラックコーヒー、織姫さんは物語の中でも飲んでいた緑茶(虹野島産)をそれぞれ好物として持っています。
お礼のセリフは鹿児島弁というか屋久島弁にする事も考えたのですが、物語の中で方言を話しているわけでもなくわざとらしくなってしまいそうなのでやめました。
著者も鹿児島には縁のある身ではあるのですが、長く住んでいたわけでもなく鹿児島自体の事も方言についても詳しいわけではありません。
そもそも、今やガッツリとした鹿児島弁を使っている人は、祖父母世代より更に前の世代くらいになってしまっていると思います。
(最後に余談ですが、つい最近PS5か何かで出たハリー・ポッターの世界をそのままゲームにしたものから「薩摩ホグワーツ」なる概念が爆誕してしまった件に関しては、思わず笑いが止まらなくなってしまいました;)
今回も、御愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m