連載 #夢で見た中二物語 49
かつて組織内で起こったとある事件の責任を取る形で、若くして前線を退いた宇宙防衛軍大佐。
組織を抜けた彼は、表で世界を守る宇宙防衛軍の裏で働く宇宙防衛軍隠密部隊の招集を受け、単独フリーで密かに活躍していた。
ある日、いつものようにレーダー探査機を持って一人宇宙船に乗り調査をしていると、機械が見慣れない電波をキャッチした。
反応があった宇宙を漂う粗大ゴミらしきものの近くに寄ると、突然その中から小さなUFOらしきものが姿を現し素早く去っていこうとした。
そのUFOを追いかけようとした途端、大佐が乗った宇宙船は謎の光を浴びせられる。
だがそれにひるまず大佐はUFOに発信器を投げつけ、UFOはそれに気付かないままに何処かへと去っていった。
だが発信機がたどり着いた先に更に巨大なUFOが控えている事に気付いた大佐は、慌てて本部に戻り報告することにした。
☆
大佐が隠密部隊本部に戻って報告を提出した際、宇宙から帰還した者が毎回必ず受けることになっている放射線(宇宙線)感知装置に引っかかる。
その機械の感知する特殊な放射線は、宇宙で未確認生物や異生物に接触した際にかかる事があるものである。
大概の場合はすぐに消滅するが、今回の大佐の場合は不思議なくらいに強い濃度のものが検出されたという。
その場合は特別室でしばらく過ごす事になるのだが、長い時間が経っても放射線が消えない事に疑問を持った研究員が更に調査を進める。
その結果、大佐が未開拓地帯にある未知の星の生物達が持つ不思議な力を与えられている事が発覚し、大佐自身が研究対象となってしまう。
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次第に様々な不思議な力を使う事が出来るようになった大佐は、ある日妙な信号をテレパシーのような形で受け取る事になる。
それは例の小さなUFOが出した信号らしく、大佐達の生きる星に興味を持っているらしき異星人達が大佐と連絡を取ろうとして発信したものだった。
異星人達は大佐を説得かつ洗脳して、不思議な力を使わせ防衛軍を攻撃し、大佐達の星への活路を見出そうとしているらしかった。
だが大佐が断固とした意思でそれを拒否すると、異星人達は怒り出して大佐を始末しようとする。
しかし大佐は彼らの不思議な力を逆に利用し、彼らからの呪縛を追い払って立ち向かう事にする。
そこから物語は急展開し、大佐達の星どころか全宇宙を巻き込む程の争い事に発展していく。
大佐も否応なく戦乱の中に巻き込まれていくが、その中でかつて組織内で起きた事件の真相も明るみになっていく。
☆☆☆
今回は短めですが、SFらしく宇宙のお話。
宇宙では想像もつかないような事象がたくさん起こっていそうで、宇宙に関する話を聞く度にワクワクしてしまいます。
まぁ、実際に地に足が着かないのは怖い気がするので行きたいとは思いませんが σ(^_^;
(※実は以前も書いたお話ですが、切れていた先のメモが見つかったので再投稿しています。)
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。