#時空の森羅万象物語 第Ⅹ章第91節
ご無沙汰しておりましたが、本日より時空物語の第Ⅹ章を投稿して参ります。
思っていた以上に文章校正が滞っており、皆様をお待たせしてしまい申し訳ありませんでした m(_ _)m
(この章は、投稿が少しゆっくりめになるかもしれません。)
この時空物語もそろそろ終わりが近付いて参りましたが、最後までお楽しみいただけると幸いです。
鏡祐は森羅万象高校に寄贈されてしまっていた創龍地家の古い文献をほぼ読み尽くしているので、豊富に持っていた祠に関する知識などもそこから読み取ったものと思われます。
祠の位置や役割、五行の祠の存在やそこに秘められた力を守る守護者などについても、漠然とながら知っていたのでしょう。
古い文献資料なのでただでさえ読み解くのが大変だったり、ものによっては暗号化されていたりするものもあったのかもしれません。
ただしそれらの文献を読み解いてしばらくの頃、浅葱達が生まれる前には五行の祠がハッキリと反応する事はなく、その事を確認してからしばらく放っておく事にしていたようです。
なのでいつの間にか火の祠が「火の鳥教」の支配下にあったりして、火の鳥教がいなくなってから、火の祠に来るのが久しぶりになったり(第Ⅱ章第16節参照)したわけですね。
浅葱達が生まれてからその手によって目覚めさせられるまで、五行の祠も守護者達もグッスリ眠り込んでいて、ハッキリとした意識もなかったものと思われます。
この物語の大きなキーワードの一つに「七欲(一般的に言われるものとは少し異なりますが)」が入っているのは、龍神に人の心の願いを叶えようとする性質がある事に関係します。
七欲は続編でも重要なキーワードになるのですが、こちら正編第Ⅷ章の「恐怖」や第Ⅸ章の「苦悩」も自己を守り保つ為の欲望の一種と言えるかと思います。
(この物語において、欲望は他者を顧みずに自分勝手に傍若無人の限りを尽くす為のものではなく、生物が生命を保ち繋いでいく為に必要とするもの、といった意味合いで扱っています。)
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました (^_^)/
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。