#時空の輪廻転生物語 第Ⅸ章第93節
以前どこかでそれっぽい事を書いたかと思いますが、地球の化身さんとして描いている存在はクトゥルフ神話の代表的な邪神である【クトゥルフ】をモデルにしています。
クトゥルフは水の象徴であり、タコのような姿にコウモリの羽根が生えた姿でよく紹介されていますね。
神護がやたらとクトゥルフ(というか地球の化身さん)と縁があったのは、クトゥルフが神話の中でルルイエという海底神殿のような場所で復活の日まで眠っており、芸術家などそういった変化に敏感な人達に(悪)夢を見せる事でその再来(出現)を知らせると言われているところから持ってきたものです。
(あとこれは余談ですが、第70章で誓也が意識の深層世界で出会ったのは、前者が龍神で後者が地球の化身さんですね。)
地球の化身さんが聖達に対して行なったとみられる記憶の改竄は、後々に神護の事や、聖と共に闇の樹に立ち向かった人達に関しての記憶を薄れさせるところまで徹底されています。
これは彼らに関する記憶そのものが「無くなった」というよりも「認識出来なくなった」と考えていただいた方が良いかもしれません(名前の書かれたものや思い出の品などは存在しているままのはずなので)。
前節の解説と合わせて、地球の化身さんからしたらそれらは全て好意なのだと思いますが、誓也はそれに対して時空を捻じ曲げる事で真っ向から反抗しようとしているようなものですね。
誓也が「今日がそういう日」と言っているのは、この5月16日という日が屋久島(虹野島のモデル)の「山の神の日」だからです。
正編の方でも書いたのですが、屋久島の山の神の日は旧暦のお正月・5月16日・9月16日にあたり、この日に山に入ると大怪我をしたり(山の神に気に入られてしまった場合)戻って来れなくなるとされています。
このお話の場合、現実世界と反転世界との繋がりが希薄となったから誓也が戻ってきやすかったという部分があるのでしょう。
さて、第Ⅸ章は今節にて終わりとなります。
だいぶ微妙なところで終わってしまい、なんとも言えない状況での年越しとなってしまいますが、つぶやきなどの投稿はまだ年内する予定です。
もちろん毎年恒例の「初夢ネタ」は今年(というか来年)も行なうつもりでいるので、お時間がある方は宜しければご覧くださいませ。
それでは一旦ここまで、今年もご愛読いただき感謝申し上げます。
それでは皆様、良いお年を \(^^)/