#時空の森羅万象物語 第Ⅷ章第79節
少し遅い時間になってしまいましたが、今日もお話を投稿して参ります。
今節は内容を詰め込みすぎてしまった感がありますが、とりあえず第Ⅷ章は今回にて終了です。
例の海獣に関しては、実は時空の森羅万象物語で正体が判明する事はありません。
正直いつになるかは分からないのですが、続編となる物語上で語る事となりそうです。
深い場所へのダイビングは、実は下降する時より上昇する時の方が圧倒的に危険を伴うと言われています。
減圧症や潜水病などと呼ばれる、関節痛や筋肉痛、めまいや意識障害などを引き起こす病気になってしまうリスクが高いので、一分間に18メートル以上の上昇は規則として禁じられているくらいです。
この物語の場合は特殊な力が働いていますが、リアル現実で深い所へのスキューバダイビングを行なう際は十分気を付けましょう。
今節で過去の記憶を思い出した浅葱の回想で山姫様(あくまでも浅葱にとっては未だに山姫様、実際山姫としての役割も担っているし)が始めに言っている言葉は、第Ⅰ章第2節のセリフの続きです。
ずっと謎だった、幼い頃に浅葱が行方不明となり、5年間を本土で暮らすようになる前の空白の1年間。
アマビエは浅葱の身体を借りるような形で外海に飛び出し、桜菊国を中心とした世界に海中から警告を発したというような事ですね。
人間の生物としての本能的な「恐怖」というのは「落ちる恐怖」と「大きな音に対する恐怖」の二つで、他のものはその二つの延長線上にあるものという説もあるようです。
今章野タイトルでもある「恐怖」は、かつて浅葱(アマビエ)が外海に乗り出した後、虹野島に戻ってくるつもりが謎の海獣の嵐に襲われ、その事によって溺れかけた恐怖(これは落ちる恐怖の延長線?)に関わるもので、前節で神護が疑問に感じていた事もここに繋がりますね。
「クジラの歌」は、クジラがコミュニケーションを目的として発する一連の音の事で、昔見た自然界の特集番組みたいなものから持ってきました。
特にシロナガスクジラなど巨大クジラの場合、声の届く範囲は100キロから1000キロメートルとも言われているのだとか。
クジラの歌は、1977年に外宇宙に向けて発進された無人惑星探査機ボイジャーのゴールデンレコードにも収録されているそうです。
一方の蝶の羽ばたきというのは「バタフライエフェクト」の事で、ほんの小さな出来事が大きな出来事に繋がる事を意味する言葉であり現象でもあります。
蝶は某神話世界で「魂」と同等の存在と見なされる事もあるのと、第Ⅰ章第7節に出てくるアサギマダラと掛けている部分もあります。
次章の投稿を始める前に、また曼荼羅アート的な夢筆の抽象画をupする予定です。
あと他にも投稿するつもりのものがありますが、こちらはまだ製作中なのでお楽しみに。
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m