a_002 繋がりという価値-九州フォトウォーク in 大分を終えて-
noteの更新久しぶりです。今年は、1ヶ月に1つは記事をあげようと思っていたものの、早々に断念してしまっています。「諦めたらそこで試合終了です」だから、諦めるのは早いということで、気の向くまま筆の走るままに残していきましょう。それが僕のスタイルです。
さて、スモールaということは、普段と違う主旨の記事です。今回は、2/27-28に大分県で実施したフォトウォークの事後レポートです。結論だけ先に言うと、フォトウォークのような集まりは、撮る価値を高めてくれる場である、です。何が?と言う部分は、そうですね、人によって変わると思います。
1.実は2回目のフォトウォーク
今回の九州フォトウォークの企画。実は、2回目なのです。当初1回目の実施は、福岡で2020年12月に実施予定でした。冬場に入り、コロナ感染が拡大、実施を断念するというところからスタートでした。上手くいっていないんです。でも、この出足の悪さが、後々に良い意味で効いてきました。
実施についてですが、ある程度考えれば、大都市圏で実施、集客・話題性を高めること、運営ノウハウの蓄積などを踏まえて各地を転々とすることが理想と思っていました(僕自身は、規模の大きいものからスタートしたほうが良いと考えていました)。幸か不幸か、コロナで流れた福岡。そして、思い立ったのが大分での開催でした。
2.インナー企画から脱したことで輪が広がる
元々は、写真のオンラインサロン「しんやとよーへい」のインナー企画(在九州者向け)でした。企画立案・ロケーション・モデル手配など、大まかなものを行い、当日は運営チーム一丸となって取り組む。写真展ではないですが、参加者がいるイベントは一種のお祭りみたいなものです。とはいえ、予算・規模ともに不透明な中、多少の心配はありました。多分、サロンないだけで行なっていたら、大失敗です。そんな不謹慎なこと言うもんじゃないよ!と思うかもしれませんが、思っているよりも九州の写真人口は多くない(サロンやサークルに入ってまでやろうとか思わない人も勿論いるから)。規模的には、人が集まるには不十分な規模しか確保できないと言うこと。結果、独立したことがよかった。ネーミングが安易だったのも良かったかもしれません。九州各地で、例えて言えば、福岡フォトウォークとか、大分フォトミートとかそんな名前だと弱くて、九州だと強い。九州という十字架を背負うって言うのは本心ではありませんが、企画運営上、九州全県を回るんだ!と言う決意をここに込めています。だから、第2回目もあるんです(笑)。
初の試みでありながら、結果延べ人数42名の方が2日間に渡り、写真を通じて交流を深めることができました。きっかけはオンラインサロンですが、結果、外へ踏み出したことで裾野が広がり、多くの方が参加していただいたと言うことです。
3.大分で正解だったのか
ゲスト写真家「高橋伸哉」
ゲストのネームバリューたるや写真界隈では絶大の効果。でも、普通に考えてください。大分来ると思います?誰も想像し得ないことをやるのが、やっぱり面白い。大分の人が喜んでくれることが嬉しいし、そこで輪が広がることが最高に楽しかったんです。
会社勤めで、大分という土地でイベントをする上で簡単に知っておきたいことがその県民性。公共交通機関網が密ではない地方都市での移動手段は車が中心。したがって、行動範囲も広く、ゲストとの親和性も高い土地でした。そして何より、九州・大分といえばここだ!と言うロケーションがあること。これが決め手でした。
さあそろそろ結論を申しましょう。結論は、正解です!
ロケーションについては、ツイッターやインスタグラム で、#九州フォトウォーク で検索いただければ今後たくさんの写真を見ることができるので語ることは控えます。ロケハンだけで、3回は行きました(ここは言いたかった)。
大分に行き、ゲストを迎え、参加者との交流。ゲストの偉大さたるやもう、感謝しかありません。こう言った成功体験をもたらしてくれるから、もう一度と欲が出る。良い意味での欲ですよこれは。背中を見せられると俄然やる気になる、自分自身が単純な性格であることが本当に救いです。
4.走ることやめた大人に聞かせたい
4人のモデルさんたち。フォトウォークは、運営している時間帯だけではなく、現地までの移動時間が存在します。その道中に僕が一番感心したことがあります。それは、モデルを務めてくれた4人の女性(20代)の意思の強さ。ヴィジョンの気高さです。将来、こうなりたい、こうありたいがしっかりとあり、それに向かって行動している姿が印象的でした。
ただ可愛く撮られたいとか、モデルは稼げるとそう言うのではなく、純粋な表現者として気高く感じたわけです。夢を語る姿は、僕たちが忘れてはいけないもので、向上心を常に持つことが大切だよねと再認識させてくれました。正直なところ、自社の社員教育のために少し語って欲しいくらいです。
社会生活が長くなり、年齢を重ねる中で成功体験が乏しくなり、繰り返しの仕事と生活で人間はどんどん小さくなり、できる範囲を自分で狭めていく。そして、周りからあの人はと言われ、気づかぬうちに会社を去り(もしくは、目立たないように続けて)、終えていく。
あなたは今、何のために走っているの?(走らされているの)と聞きたい。聞いても答えは返ってこないだろうし、未来や将来をどうとも捉えていない。僕は、こんな風にだけはなりたくないと思ったし、もしかしたら写真をやっていなかったら昇格した時点で、走ることをやめていたかもしれません。
改めて気づけたことは、このフォトウォーク 期間中最も大きな出来事の一つかもしれません。
5.写真がつなぐもの
noteの記事で書き起こそうとしているものの一つに、写真なのか、捨身なのか、写心なのかみたいなテーマを考えていました(まだ書いてない)。
写真に現れるのは、心。心を写しているから、あの瞬間誰もが真剣になり、最高の瞬間を写し撮ろうとする。心で向き合い高め合うから、人と人が繋がる。綺麗事のようですが、僕はそう思います。そして、大分でのフォトウォークでは、参加者の笑顔が、最高のモチベーションであったり、次への意欲へ変わっていったことは僕以外の運営メンバーも同じではないかと思っています。
写真がつないでいるもの、それは心であり、人。技術・経験など関係なく、純粋に楽しめる趣味の一つ、仕事として、そばにあり続けてくれたら嬉しいものです。
6.一つの企画は次の企画の始まり
最後に、この場をかりて、運営にあたってくれたチームのみんなへ「ありがとう」
これから東京という土地で、自分との戦いに挑むであろう、今回揃った最高のモデルチームのみんなへ「ありがとう」
そして、九州を盛り上げてくれ!と言って背中を押してくれた写真家の高橋伸哉さんへ「ありがとう」
僕はまだまだ、写真で世界を表現しきるには下手くそですが、これからの九州フォトウォークでも同じように多くの人に笑顔になって欲しくて続けるでしょう。
時間とお金をかけても、簡単にはこの喜びが手に入るわけではないことを僕自身知っていますから。