デンリキ!
こんばんは、紙谷です。
春めいてきました。くしゃみが止まりません。
アレジオンの服用を始めました。もうそんな季節ですね。
今日は私の好きな番組の話をします。
「天才てれびくん」という番組をご存知ですか?
1993年からやっている子ども向け番組です(Wikipedia調べ)
小学生〜中学生のてれび戦士とタレントが出演しています(今年は昨年から引き続きみやぞんさんがメインで出演されています)
私は天てれが大好き。
小学生の時に学童から帰って初めて見た時の衝撃は忘れられません。
例年テーマのようなものがあり、そのテーマに沿ったドラマが展開されています。
私が初めて見た年は「プラズマ界」が世界観となっていて、当時出演されていたTIMのおふたりを筆頭にてれび戦士が2つの組織で活躍し対立していくような話でした(うろ覚え)
そこから通年のドラマがなくなるまで天てれを見ていました。
そこからしばらく離れていましたが、その間にも通年のドラマが戻ってきて色々とやっているなぁとたまに目にするくらいでした。
そんな中出会ったのが
天才てれびくん Hello,
でした。
このシリーズは2020年から放送されています。
私はちょうど社会人としての生活が始まり、在宅勤務が続いていたころに出会いました。
最初はなんとなく見ていたのですが、気がつけばのめり込むように観るようになりました。
残業も中断して天てれを観る。出社日は録画をする。ミニゲームや生放送の視聴者参加ゲームも子どもよろしく取り組むほど。
この「天才てれびくん Hello,」は、電空を題材にしています。
子どもたちだけが入れる空間「電空」が壊れてしまい、電空のためにてれび戦士として立ち上がり、戦う子どもたちの物語です。
てれび戦士はそれぞれの電空内のアバターである「電キャ」と一緒に、「デンリキ」という力と仲間との協力で、電空を守ろうとします。
※このあたりから大体個人的見解というか感想なのでフーンくらいの感じで読んでください※
※天てれのことも今のてれび戦士13人みんなのことも好きです※
私が1番いいなと思っているのが、13人いるてれび戦士それぞれに焦点をあてた物語があるところです。
私が小学生の頃に見ていた天てれは、てれび戦士がたくさんいたように思います。
通年のドラマで焦点が当たるのは数人。新人さんとその年でてれび戦士を卒業するお兄さん・お姉さんたちであることが多かったように思います。
なので、好きなてれび戦士がいてもなかなかドラマで美味しいところがないとさみしかったり。
対してこのシリーズでは、登場するてれび戦士は13人と少なめ。
また、てれび戦士それぞれが武器である「デンリキ」を持つため、各々がどのようにそのデンリキを手にしたのかを描く必要性がありました。
(もしかしたら、13人いたからそれぞれにデンリキを与えてちゃんと背景まで描くことができたのかもしれませんが)
だから、自分の推してれび戦士の回が必ずある嬉しさと、全員分のデンリキにまつわるドラマがあるからみんなを深く好きになることができるという点が非常に魅力的でした。
また、このシリーズは2020年度からテーマや設定を引き継ぎ2021年も物語が進んでいます。
なので、2020年度から出演しているてれび戦士の子たちは、そこで得たデンリキも使って困難に立ち向かっていきます。
そこが昨年度から追っている者としては非常にアツい展開です。
のめり込むほど思うのが13人それぞれの「成長」
言い方は悪いですが所詮ドラマです。都合よく作ることも綺麗に作ることも出来ます。
ですが、小綺麗なものにしないでおくところが、私はとても好きです。
「天才てれびくん Hello,」は、まだ幼い13人の等身大の成長を描いているから、ただ綺麗に完結させないことで説得力を持たせていると私は思っています。
今日放送されたドラマの大詰めの回。
電空を破壊しようとする黒い謎の電キャを倒すべく、てれび戦士が立ち上がります。
全員分書きたいくらい全員が本当に良かったんです…!
ここから全員分サクッと書くのでネタバレ含みますし読み飛ばしてください!
世界中の人から名前を奪うべく発生した「クリアルウォール」。
それを壊すために、黒い電キャのいる「裏電空」を目指します。
敵に追われながらも、裏電空をさがす戦士、すでにクリアルウォールに閉じ込められた最年長のセリナとゲンタを助けに行く戦士、そして黒い電キャの秘密を探りにいく戦士。
ようやく見つけた裏電空の入り口ですが、あと一歩のところで敵に阻まれてしまいます。
まずそこで光ったのが、そのまのデンリキ。
彼女は2020年度、デンリキを持ちながらもてれび戦士と対立する存在として登場しました。
強いデンリキを暴走させ、てれび戦士と戦った過去があります。
そんなそのまが、今度は仲間のためにそのデンリキをつかいました。
彼女は電空をつくりだした博士の娘。だからこそ、彼女にしかできないことがたくさんあったし、それを余すところなく発揮してくれました。
そして敵から逃げて、もう何もできないとなった時に光ったのがギュナイ。
彼女は実は今のメンバーの中でセリナと並んで1番てれび戦士歴が長いお姉さんです。
クリアルウォールに閉じ込められた最年長組の支えなき今、1番みんなを引っ張るべき自分のデンリキは「しりとりで言ったものが出てくる」。
こんなデンリキでは何もできないと諦めかけた時、電キャに励まされ、しりとりを始めます。
諦めずにしりとりを続け、クリアルウォールに閉じ込められたゲンタとセリナ、二人を助けに行ったベニオとメイを呼び出すことに成功しました。
彼女が体現した「あきらめないこと」。
これは番組内のドラマではなく企画コーナーを彷彿とさせます。
ギュナイは番組企画でビアポンというスポーツの日本代表を目指すというものをやっていました。
その企画では、たくさん練習をし、強い相手と戦い、心が折れそうになったりしていました。しかしその度、ペアのソラと力を合わせ、乗り越えていました。
ギュナイがデンリキ「デリシリトリヨッセン」で見せた諦めない気持ちが、ビアポンで見せてくれた彼女とリンクし、涙が止まりませんでした。
そしてギュナイに呼ばれみんなを助けた4人。
この4人もすごく素敵でした。
前の回でクリアルウォールに挟み撃ちにされかけていたベニオとメイを救い、身代わりになったゲンタとセリナ。
二人は「後輩を守るのが先輩の役目」と言って、クリアルウォールに飲み込まれてしまいました。
そんな二人を助けにいきたいと言い、二人のいるクリアルウォールに向かったベニオとメイ。武器でクリアルウォールを破壊して二人を助けます。
その時に言った「先輩を助けるのが後輩の役目だ!」という言葉が対比になっていて、泣いてしまいました。
そしてクリアルウォールに閉じ込められていた二人とずっと一緒にいた二人の電キャが、敵側に寝返っていた電キャたちの目を覚まさせたというのも、お兄さんとお姉さんの二人の電キャらしくてそれもまたくるものがありました。
裏電空の入り口を探すためみんなを引っ張ってくれたショウタとソニア。
二人が任せて、と言ってくれた時、どれだけ心強かったことか。
ショウタはムードメーカーです。今年度の始まりにセリナとユウマが喧嘩した時に真っ先に動いたのがショウタでした。今回も名前のないボタンを押す前に深呼吸をしたり、ショウタの言動でみんなが緊張している中でも力を発揮できたのではないかと思います。
ソニアは何と言っても最後の「スーハーストップルン」です。これは時を止めることができる彼女のデンリキ。
ソニアは今年度のお当番回で自分の電キャと喧嘩をしてしまうシーンがありました。
もうトドメを刺されると思ったあの窮地でこのデンリキを使おうと判断したところが、本当に素晴らしかった。
レイとマウナは電キャと仲良しのイメージがあったので、電キャが寝返ったのは何故?!となりましたが。
マウナの電キャが所々、マウナを気にしているな、というような言動をしていて、マウナ自身もどうして…という気持ちが少なからずあったのではないかと思います。
レイは個人的に昨年度のキーパーソンだったなと思っていたので、今年はお当番回でよりレイ自身に焦点が当たってるように感じて嬉しかったのを覚えています。電キャとちょっとした口論をするシーンこそありましたが、電キャの願いを叶えたいと、とっても電キャ思いの子です。
私の読み込み(と記憶力)が不十分なのでもしかしたら二人も電キャと大揉めしてたのかもしれませんが、穏やかな二人の電キャが寝返っていたことで、どうして…という気持ちが強まったのはすごく効果的だったのかなと思います。
裏電空の入り口がある未来ゲームに所属していたマリアは、裏電空の入り口の謎を解きます。
マリアは洞察力に優れています。マリアが「黒い電キャが好きなところは名前のないところ…?」とひらめいたことで、ギュナイが見つけたエレベーターにつながります。
ここの繋がりが視聴者である私はとても気持ちよかったです!
ユウマと二人で黒い電キャを倒すための方法を探しに行ったソラ。
クリアルウォールに閉じ込められた兄弟を見て後悔し立ち止まるユウマを励まし、上から降ってきていたクリアルウォールを避けることに成功します。
ソラは登場時からずっとクレバーで、起点が効いた行動をしていました。
けれど彼は彼なりに悩んでいろんなことを考えていて、お当番回でそんな姿を見たからこそ彼の振る舞いがより厚みのあるものになったんだと思います。
そして何より、ユウマ。
この2年間で、たくさん悩んでたくさん迷って、その数だけ電キャとの信頼関係を深めていったユウマ。
ユウマはいい意味でどこにでもいる普通の男の子です。だからおちゃらけるし、ふざけたこと言うし、てれび戦士でやることより好きなことを優先して顰蹙買ったりもする。
でもちゃんと自分でたくさん考えて、最後には彼にとって最善の選択肢を選んでくれます。
妹が敵に捕らわれてしまい、励まそうとした電キャに「君には僕のことなんて何も分かっていないんだ!」と言ってしまったユウマ。
そのまま敵に寝返ってしまった彼の電キャをいち早く説得したのがユウマでした。
そのシーンも非常によく考えられていました。言葉だけでなく行動で示すこともできる。観ている側もいろいろと考えさせられますね。
そしてこれまで仲間と一緒に戦ってきた彼が、捕らわれてしまった妹を助けに、一人で裏電空へ向かいます。
そこで彼が立ち向かったのは敵でもなんでもない自分自身です。
あの時こうすれば。そんな後悔を見つめ直して妹を救い出しました。
本当にどこまでも等身大で、それが最高にかっこいい。
ユウマには何度も泣かされました。彼の成長無しに、「天才てれびくん Hello,」を語ることはできないでしょう。
あどミンの「てれび戦士は13人いる」や「デンリキはてれび戦士の強い気持ちに応える」
というセリフもとても泣かせましたね!
そして所々でわかる電キャとの絆。
クリアルウォールに閉じ込められたセリナと話したセリナの電キャは、セリナが自分との思い出も忘れてしまったことに悲しんだり。
マリアのデンリキをマリアの電キャが使ったシーンでは、「私のデンリキ!」と言ったマリアに対して、「わたしたちの、でしょ?」と言ったり。
敵対していてもこれまで培ってきた信頼は簡単には消えないんだと胸を打たれました。
最後の「ただいま」と「おかえり」の演出は痺れましたね〜
そしてどこまでも素敵なみやぞんエンジ。てれび戦士と時には対等な目線で、時には大人としてみんなを見守って、とっても不思議な存在でした。
そして絶対に説教をしない。13人それぞれがそれぞれの壁にぶつかった時、絶対に答えを与えない。大人なら答えを与えることなんて簡単だけど、それぞれが自分で考えて納得して選択をできるよう寄り添うこと、その難しさと大切さをみやぞんエンジから学んだ気がします。
忘れないようにしとこ。
なんかもう本当はもっとたくさんいろいろなことを思ったのですが、言語化が出来ないのでこの辺にしようと思います。
今シーズンもラストスパートですね!明日はゲンタとセリナの企画回(?)なのでいよいよ卒業も近いのか…と切なくなっています。録画しなくちゃね!
本当に、子ども向けだけど大人も楽しめる番組です。来年から17時代に移動しちゃうの悔しすぎる😂
あと考察みたいな感じになってますが考察じゃなくてただの感想だし個人的な見解なのでそこだけほんと!よろしくお願いします!
今日は原稿用紙12枚半!初めてこんなに書いた!
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