常備薬 その2
こんばんは、紙谷です。
過ごしやすい季節になってきました。
気が早いのですが寝巻きを半袖にしました。
しかし羽毛布団は出したまま。
半袖で肌寒い中、羽毛布団にくるまるのが好きです。クーラーが効いた部屋でタオルケットにくるまるのが好きな人は好きだと思います。
今の時期ならクーラーなくとも涼しい(を通り越して肌寒い)ので、おすすめです。
とってもエコですね。
最近時間を持て余すことがあり、その度に色々なことを考えてしまうようになりました。
社会問題や環境についてなど、非常に有益な考え事は全くしていません。
頭を占めてしんどくなってしまう過去の失敗や、抱く必要のない苛立ちやモヤモヤについて思いを馳せてばかりです。
ついこの週末も、色々と考えるというか、思い悩むような出来事がいくつかありました。
恐ろしいと分かっていても見てしまうみたいなこと、稀にあると思います。
あれはどういった心理でそうしてしまうんですかね?
見たり知ったりしなければずっとそれが現実と認識されずに、心地よく生きていけるのに、なんで愚かなんだろうと疑問に思っています。
そしてもっと厄介なのが、それだけ疑問に思っているのにも関わらず、自分もそうしてしまうということです。
今日もそんな感じで頭を抱えながら、買い貯めていた雑誌をパラパラと眺めていました。
昨年の雑誌を眺めていたところ、懐かしい本が。
阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
こちらです。
陽気なピンクの2人の同居生活が、それぞれの視点から描かれているエッセイです。
もともと阿佐ヶ谷姉妹のおふたりの穏やかな雰囲気と、エッジの効いたネタがすごく素敵だと思っており、普段一体どのようなことを思いながら生活をされているのか、興味がありました。
私は凡人の中の凡人である自覚があります。
なので、凡人ではない人たちが普段何を思ってどういう言動をしているのかというのに興味を持っています。
叶うことなら自分が好きだなとかこういう風になりたいと思っている人にインタビューとかをしてみたいなと思ったりもしていました。
そんな私にとって、エッセイはまさしく宝の山です。
話を戻します。
心を平穏にしたいと躍起になっていた時に雑誌で見つけたこちら。
もともと出版された時に購入してゆっくり読んでいました。
そしてこちらの本はドラマ化もされており、昨年の秋頃に放送されており、録画もして毎週欠かさず見ていました。
外的要因が劇的な人生を送る人はほんの一握りだと思います。
外的要因の起伏が大きいと、その分感情や思考が振り回され疲れてしまうと私は感じることが多いです。
そのため、日常を切り取って、その中で触れる感情や思考と向き合いながら過ごしていく作品を私は好んで摂取しています。
この作品はそれにまさにうってつけです。
かざることも作ることもしないでいてくれる阿佐ヶ谷姉妹のおふたりのエッセイ。
文面も非常に穏やかで、まるでおふたりがお話しているような感覚になります。その中でたまに書かれているお互いに対する不満も、最後はクスッと笑えてしまいます。
お二人のおおらかな人柄が存分に発揮されてるように思います。
そして、言葉を扱うお仕事をされているから、読んでいてとても心地よく、笑えるシーンもあり、心を疲れさせることを極限に少なくして読むことができる、私にとってまさに常備薬な作品です。
そしてこのエッセイを元に作製されたドラマもまた素敵なんです!
阿佐ヶ谷姉妹のおふたりと、関わる周りの人達がとてもやさしく柔らかに描かれています。
原作のユーモアをふんだんに散りばめながらも、ゆるやかに起伏もあり、あたたかい気持ちで観ることができます。
辛い時は、録画したものを何度も見返しています。
ここまで書いて、辛いときに寄り添ってくれるこんな素敵な作品に出会えていてよかったなぁと思いました。しみじみです。
明日仕事から帰ってきたら、次の日の弁当の準備でもしながらまた見返そうと思います。
今日は原稿用紙4枚分!読書感想文の量ですね。
深夜の気温も二桁あるので、半袖で羽毛布団に潜ることにします。