おばあちゃんと電話
今日は、おじいちゃんの誕生日でした。
おめでとうの電話をしました。
泣くほど喜んでくれました。
おばあちゃんもきゃぴきゃぴと可愛く
嬉しそうにお話ししてくれました。
厳しくて小言が多くておせっかいで
小さい頃は苦手だった2人だったのに
私は声を聞いただけで
泣きそうになりました。
生きてくれてよかった、と思いました。
本当に他愛もない話しかしていないのに
急におばあちゃんは言いました。
あなたはまだ21歳。
なんだって楽しくなるときなのよ。
悩むことすら、私から見れば明るいわ。
若さは買えないの。
だから、いつだって笑っていてね。
私、あなたの笑顔大好きよ。
私が悩んでいることなんて一言も話していないのに、おばあちゃんの、私の悩みすらも包み込んでくれるような言葉に、私は鼻が詰まりました。
それが伝わってしまうのが恥ずかしくて、
明日仕事早いから、おやすみ。
とそそくさと電話を切りました。
東京に来て、社会人になって1年。
結構大人になったつもりでいたのだけれど、まだまだ子供だったのかしら。
でも、おばあちゃんのおせっかいがこんなに温かく感じるほどには、大人になったのかなぁ。
だけどその温かさに涙してしまうほど脆い私はまだ子供なのかなぁ。
今が、1番境目な気がするのです。
そう思った、今日でした。
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イラスト:猫助さん
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