自分のからだと出会い、世界に触れる
⭐︎ぐみは理学療法士と一緒に毎日を過ごしています。
今はこどもたちそれぞれの個性がそれぞれの特性を持った身体とがんばって慣れ親しんでいく時期。
例えばお着替えの時間、
この子がズボンを脱ぐ時 少しでも多く自分でできる部分を増やすにはどういう場所で、どういう体制で、どう声かけをしたら、自分でできることを楽しみながら行為に繋げられるか、
そんなことを考えています。
ほんの少し身体の向きを変えてあげたり、指一本の力で少しここを支えてあげる、
たったそれだけと思うようなことで
その子が自分でできることが増える。
“お尻を入れる”という部分だけでも自分でできるようになる。
するとどんなに時間がかかって何回やり直してもズボンを脱ぐことが楽しみなことになったりします。
毎日の行為をちいさくちいさく区切って見たとき、彼らにとってそのひとつひとつの行為が自分のからだと出会い、からだを動かし世界と繋がる体験、練習となっている。
そしてそのひとつひとつが彼らにとって簡単ではなく重要な日々のとても膨大な仕事のようなのだなと思います。
ともすると見過ごしてしまうその瞬間を専門家の視点に助けられながら大切に見つけていきたいと思っています。