36.夢遊病かな

 えもい曲を爆音で流して無理矢理えもい夜に染めようとした。ビートに重なる鼓動。あぁ、どきどきするのはなぜだろう。ふわふわとへらへらと適当な言葉を紡ぎながら繊細な心を溢れ出しているから好きだ。抱えた傷をアルコールで溶かすかのように飲み干し続ける。

 結婚したくないのはなんで?
 と聞かれて答えていたら虚しくなっちゃった。結婚したいとは思わないし思ったこともない。結婚したいって、なに?「結婚したい」と言われて喜ぶ気持ちが少しもわからない。「結婚したい」と言われて「なんで?」って言葉が出てきてしまう。
 きっと、ずっと一緒にいたいから結婚するのかなと。
 寂しいときや会いたいときに会えればそれで満足だ。本当にそれでいい。でもこの年になると周りの人間は結婚し始める。すると、今までできた関係がなくなることに気づいた。気軽に会えないのだ。当然今までの距離感も変化する。つまり、結局会えなくなる。それまであった情ってなんだったんだろうね。そこに愛はなかったのかな。安っぽい愛。恋人は友人より愛が深いだとか意味がわからないね。
 そうやって少しずつ孤独になって、孤独死するんだろう。だからみんな自分だけのものにする。契約を交わして絶対の居場所を作る、のかもしれない。自分が先に契約を交わさなければ、相手の人は他の誰かと契約を交わすかもしれないから。そしたら失ってしまうから。
 異性だから、それでの関係ができないことは理解しても、やっぱり納得はできないんだ。なんで?結果わたしは捨てられる方なんだ。冷めた瞳がどんどん死んでいく気がする。くだらない心底くだらない。どうせ孤独死するんだ。誰にも選ばれないまま死んでいく。愛されることなない人生。要らないって言ってる。生きてる意味を日々失われていく、つらさが、日々、深まる。
 しにたいって言っても仕方がないの。

 朝起きたらこの文章が残されていたから投稿する。記憶には全くない笑。

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R@ノイズ
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