なんでもない日におしゃれをする

この間、いつもと変わらないコーディネートで出勤すると、職場の人にふと声をかけられた。
「今日仕事終わりにどこかお出かけするのー?」
「いや、しないですよ。」
「え!そうなの?!おしゃれな服だから出かけるのかと思った!」

確か、その日は紺のジャケットに白いワイドパンツ、中はベージュのブラウスだったと思う。通勤でもプライベートでもよく着ているお気に入りのコーディネートの一つだ。

私は、お気に入りの服でお気に入りのコーディネートをして、それを着ているだけで、朝から気分がとても上がる。「今日もさわやかな1日!がんばろう!」という気持ちにもしてくれる。服装って、その日の気分を決める大事な選択って思ってもいいくらい。
これじゃないなあ…と思うような服を着て、一日中なんだかもやもやした気持ちをした経験がある人は、私だけじゃないはずだ。例えばデートの日とか。

一人暮らしを始めてから、私はよく断捨離するようになった。理由は、クローゼットが小さいから。
新しい服を買ったり、もしくは買おうとしたりする時は、スペースを作るために「今シーズン着なかった服」「ちょっと古くなった服」を見つけ…
リサイクルに出したり、売ったりする。(ヨレヨレTシャツは雑巾にしてしまうことも!)

でもそうやって、断捨離をしていくうちに、いつしか私のクローゼットは、お気に入りの服しか残らなくなった。

そうしてそのうち、私の断捨離のボーダーラインが「着てワクワクするか」「気分が上がるか」になっていった。

そういえば、昔読んだ近藤麻理恵さんの著書「人生がときめく片付けの魔法」にも、書いてあった。捨てるか捨てないかの基準は、「ときめくかときめかないか」で決めていいんだよ、と。

なるほど、こういうことか。

そのうち、服だけじゃなくていろいろなものの断捨離の時にも、「気分が上がるかどうか」の基準を当てはめるようになった。そしたら、自分の部屋が想像していた以上に、快適に生まれ変わっていった。自分にとって必要最低限なものたち、だけどなくてはならないものたちに囲まれ、私の部屋は私にとって最高の空間となった。

最高の空間で生活していたら、毎日が気分良く過ごせるようになった。なんてったって、最高なんだもの。
そして、着ている服も大好きな服だし、もうハッピーでしかいられない!

日々が充実していると、こんなにも「私」を生きている実感が湧くんだなあ。

私らしさって、こうやって作っていけばいいんだ!と気づいた26の夏。

そういうわけで、私は毎日を「私」でハッピーに生きていくために、なんでもない今日の日も、おしゃれをして仕事へ行く。

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