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葬式の静けさの中で

葬式に出席するたびに、独特の静けさと厳かさに包まれる。
その空気は、普段の生活では味わえないもので、何か特別な瞬間にいるんだなと実感させられる。

幼い頃、初めて祖父のお葬式に参加したときのことを今でも覚えている。
普段は賑やかで明るい親戚たちも、その日はみんな落ち着いた表情で、少し緊張感が漂っていた。

その中で、私は何となく「静かにしなくちゃ」と感じつつも、どこかで「みんなが集まるのって不思議だな」と思っていた。

大人になってから、葬式の意味や重要さが少しずつわかるようになった。
人生の終わりを見送る場として、故人をしのぶ時間が大切なんだと感じるようになった。

あの静かな時間の中で、これまでの思い出をゆっくりと振り返る。
そして、普段の忙しさでは感じられない、心の整理ができる場所なんだと思う。

でも、その一方で、ふと「もう少し肩の力を抜いて、故人との思い出を語り合える場所があってもいいのかな」と考えることもある。

葬式の厳粛さを尊重しながらも、故人を囲んで笑顔で思い出を語り合える時間があったら、もっと自然に故人を送り出せるのかもしれない。

もちろん、伝統や礼儀は大切にしつつも、少しだけ自分らしい形で故人を見送ることもできる。

大切な人との最後の時間を、心から大切に思いながら、静かに、でも温かい気持ちで送り出せるのが理想かなと、思う。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 これからも、日常に寄り添う記事を書いていきますので、またふらりと立ち寄っていただけると嬉しいです。