Oasis Network の概要
Oasis Networkの特徴
■世界初のプライバシーに対応したチェーン
■「トークン化されたデータ」という新しいデジタルアセットを作成可能
■革新的なスケーラビリティ設計により、高いスループットとトランザクションスピードを実現
以下詳細を解説していきます。
1. 世界初のプライバシー対応チェーン
Oasisは機密スマートコントラクトサポートしていて、処理中のデータを機密に保つことができるので、
・無担保でのレンディング
・フロント/バックランニングの防止
など、今までのブロックチェーンでは作れなかったユースケースを生み出すことが可能
【Oasis Networkでデータをsecureに保つ仕組み】
1. 暗号化されたデータと、スマートコントラクトのコードをTEE(詳細は下)へ送信
2. TEE内でデータが複号されスマコンが実行
3. 再度データを暗号化してTEEから送信
これらのプロセスによってデータの機密性が確保されている。
【TEEとは】
Trusted Execution Environmentの略
簡単にいうとメインの環境から隔離された実行環境のこと。
Oasis Networkの中ではスマートコントラクトを機密に実行する架空の場所として使われている。
TEEの詳細
https://en.wikipedia.org/wiki/Trusted_execution_environment…
これらの技術で機密性を獲得することで、現在のレイヤー1ブロックチェーンで扱えないような
・社会保障番号
・銀行の取引明細
・個人の健康情報
などの機密データをOasis NetworkのDappsで使えるようになり、新しいブロックチェーンのユースケースが産み出されていく。
2. トークン化されたデータ
さらに、その機密データはトークン化して活用することができる。
トークン保有ユーザーははトークン化されたデータを、トランザクションを分析したいDappsなどにステークすることによって報酬を得ることができる。
3. Scalability
Oasis Networkの処理は
・Consensus Layer. コンセンサス
・Para Time Layer Txの実行
の2層に分かれているので、Txの処理が速く、高いスループットを実現している。
また、1つのConsensus Layerに対して複数のParaTimeを作成できる。
よって複数のPara Timeが同時にトランザクションを実行できるようになり、どこか1つのParatimeでトランザクションが詰まっても、他のPara Timeには影響を与えずに処理を続けることができるようになっている。
先日話題になったYuzuSwapが構築されているEmeraldもこのParaTimeの一つ
【参照】
Oasis 公式ドキュメント
https://docs.oasis.dev/general/
What is Oasis Network / messari
https://messari.io/asset/oasis-labs/profile