アメリカにおける「絶望死」とトー横キッズたちとの類似点
興味深い統計を目にした。
アメリカにおいて、中年の白人層の平均寿命が下がってきているというのである。
世界はだんだん良くなるという、「進歩主義者」からしたら、この事実はいったいどう説明され得るのだろうか。
確かに、こんな世の中だ。
戦争が起こり、疫病が蔓延し、おまけにAIが雇用を奪っていくのではないかとしきりに喧伝されている。
そのような状況で、希望を持ち続けるほうがむしろ難しいのではないか。
アメリカの中年の白人層は、人生に絶望し、クスリにはしることになる。
そう、よく知られた「オピオイド」だ。
オピオイドは、その中毒性が問題視され、年間、何十万人もの人が中毒死しているにも関わらず、製薬会社の強固なロビー活動により、一向に規制への道筋が見えない。
いやな世の中になったものだ。
アメリカの中年の白人がオピオイドで中毒死するのと、トー横で子供たちが市販薬をオーバードーズする。
国や年齢は違えど、その内部に通底するロジックは似たようなものなのではないか。