不妊治療について2

僕達夫婦は不妊検査を受けるために家から通えそうなクリニックを探しました。
産婦人科と一体となっていたり、不妊治療専門だったり、不妊治療専門でも治療内容が異なっていたり、口コミも見ました。
と言ってもリサーチしてくれたのはほとんど妻であり、残った候補を一緒に絞るという程度しか僕はできませんでしたが…

そうして選んだクリニックは、自宅から10分程(たまたま近くにいいところがあった)
女性の院長、口コミは賛否両論(サバサバしているので冷たく感じる事や淡々と進んでいくので怖い等の口コミ反面、子供ができた、時間のリミットがあるので必要な事をスピーディーに進めてくれて助かる、ちゃんと話すと優しい先生等の口コミ)でした。

クリニックを受診する前から、アプリを活用して基礎体温はつけていて、通販で排卵のタイミング等が分かる簡易キットを購入して自分たちなりにタイミングは合わせて妊活をしていました。

そしていざクリニック受診

基礎体温をつけているので引き続きタイミングを取ってもらうこと
平行してヒューナーテスト等の検査を進めていこうとなりました。
確かに先生は冷たいイメージ

そして週毎に検査を進めます
幸い妻の職場は理解があり、検査等で日程や時間が大切な時は配慮して下さりスムーズに行う事が出来ました。

しかし、様々検査を行いましたが特に異常は無し。

こうなってくると時間も進み焦りも出ます。
本当に子供ができるのかと不安も膨らみます。
妻も同じ、いや僕よりもっと感じていたかと思います。

そして男として
妊活は夫婦二人で頑張る物だと思っていたし、自分なりに調べて理解も深めようとしました。
検査等は女性の方が圧倒的に大変ですし、妻の体調もメンタルも気づかっていたつもりで頑張りました。

しかし時間がたつにつれ、自分の心境にも変化がありました
毎月同じ周期にしなければならない、そのために体調も整えなくてはならない、仕事にどれだけ追われていようが、疲れていようが、性欲等微塵も無かろうが、ただ作業、義務のようにそのタイミングに合わせて種馬のようにならなければならない
妻の方が大変なのだから自分は我慢しなければ
でもこのやり場のない気持ちはどこにも表せられません
きっと多くの方が体験していると思いますし、僕の体験した期間なんてほんの少しですから甘い事はわかります
でもほんと自分の存在意義というか、なんだか惨めな気持ちになるのです。

妊娠出産は女性が主人公です、だからか尚更、欲も愛情も乏しくその時間を迎える事が虚しく感じてしまう事が多々ありました。

数ヶ月立ったある日、一通り検査を進める中で、新しい検査を行う事になります。
それが
エンドトキシン検査

エンドトキシンと呼ばれる毒素が女性の体内にある場合、妊娠する可能性が8割程下がるというものでした
しかしこれは推奨しているクリニックとしていないクリニックがあり、信憑性も半々という事らしいものでした。

しかし妻はクリニックリサーチの段階でこの検査を行っている事も選んだ理由にしていました。
(何が原因になるか分からないんだから検査は多い方が良いということで)

そして検査を行うと 見事陽性!

陽性といっても体内の毒素を無くすために一週間抗生剤を飲むだけの治療になりました。この毒素が精子を殺してしまうそうです。

一週間後に再度検査を行い、陽性ならまた一週間服薬、陰性ならタイミングを取るという事でしたが、結果は陰性!

そしてこのエンドトキシンが陰性になった翌月、僕らは子供を授かる事が出来ました。

体調や精神面が作用したかもしれません、たまたまタイミングがよかったのかもしれません。
しかし結果としてクリニックによって行っていない(話にすら出ない)この治療によって、僕らは念願の赤ちゃんを授かる事ができました。

そして何度かクリニックに通い、良好な経過だったためクリニックを卒業し、産婦人科の病院に移る事ができました。

この経験を通して

不妊検査は誰しも受けるべきで、パートナーがいるなら早いに越したことは無い
クリニックは早めに下調べをし、方針や検査内容、口コミ等調べて二人で話し合う
距離は利便性を考え、なるべく二人で受診する(女性一人で通う事の想定や、受診してる間に精神的にナイーブになる、感情を共有できるよう)
子供に対してのお互いの考えを共有する、何歳までにできたら理想か、もし中々子供ができない場合いつまで頑張るか決める、もしも治療になった場合どこまで行うつもりか話す等

その後心配はつきませんでしたが、順調に進み無事に産まれてくれました
健康な子供が産まれてくる事は本当に奇跡なのだと実感しました。

次回は出産までのお話を書きたいと思います。



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