宇宙から前世からどこまでも
1988年3月16日、私達は生まれた。
運命的な存在。同じ病院で生まれて、隣のベッドで眠っていた。生まれてすぐは別々の環境で育つ。15年後、引き合う力は高校で再会を果たす。それからはずっと一緒だ。
アーティストの彼女。デザイナーの私。
天才と呼ぶにふさわしい才能の持ち主で、内から湧いて出てくるアイディアは誰にも真似する事ができない。
私は努力でカバーするしかない人間。それでも彼女は私を必要としてくれる。私にしかできないことを見つけてくれる。
同じ星回りの、違った特性を持った二人。これが私達の強み。
私達は親友だった。けれど、もうただの友達じゃない。30歳を迎える頃には、その事にお互いが気付き始めたと思う。
私達はパートナーなんだ。
友達以上に相手を深く理解して、家族以上に喧嘩もする。特別な関係。言わなくてもどう思うかわかってしまうし、想うタイミングが合う時さえある。
彼女ならこういう。これを求める。これを嫌がる。その感覚。波動があって、お互いがそれに乗っている。意図を汲み取って、形にする。共有して、強さに変える。
彼女は、夢を形にした。ブランドを立ち上げたのだ。その事が、より強く私達を繋げる事になった。彼女の才能を開花させる場所を見つけると同時に、私の存在価値をつくりだした。彼女の頭の中にしかなかったものを、今こそ世界に発信するんだ、私の手で。
それが、尊敬する彼女にできる私の力。私に新しいチャンスを与えてくれた。そして私も彼女の力を大きく飛躍させる。複雑でシンプル。そういう矛盾した物事のような関係。それが私達。
誰にどう伝えたらいいのか。
私のパートナーは、彼女。
早く本にしてほしい。
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