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【#EDH】ひっそり増えた新フォーマット #MTG
計略カードを知っているか?
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『ダスクモーン:戦慄の館 統率者デッキ』にはひとつにつき10枚の計略カードが付属している。
しかしTwitterでアンケートを取ってみたところ、計略カードがついてくることを知っているプレイヤーは半分より少なく、また半分のプレイヤーがそもそも計略カードが何かを知らないみたいだ。
この計略カードはマジックの楽しい多人数戦フォーマットで使うものなんだけど、長い間、日本語版の計略カードが存在しなかった事から日本での知名度はあまり高いとはいえない。
そんな計略カードを用いる新フォーマットのルールがひっそりと公式からリリースされているのをご存じだろうか?
新フォーマット『統率者アーチエネミー戦』
『統率者アーチエネミー戦』はその名の通り、統率者戦とアーチエネミー戦を合わせたカジュアル・フォーマットだ。
4人のプレイヤーが60枚デッキを準備して遊ぶアーチエネミー戦を、今最もアツいフォーマットである統率者戦に切替え100枚デッキで遊ぶための変種ルールだ。
アーチエネミー戦とは?
アーチエネミー戦は1対3の非対称性多人数戦カジュアル・ルールだ。
魔王と呼ばれるプレイヤーは定型のマジックのカードを用いた60枚デッキと20枚の計略カードによる計略デッキを用意する。
この計略デッキは非常にパワフルなものなので、魔王を倒すため複数人(通常、3人)のプレイヤーがチームを組み、協力して戦う。
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魔王は計略カード20枚からなる計略デッキを組みシャッフルして裏向きにしておく。
魔王の第1メインフェイズの開始時に、計略デッキの一番上の計略を表向きにし、実行中にする。
計略カードによる強力な後押しと40点のライフ総量による耐性を得て魔王プレイヤーはひとりでも圧倒的な優位を築けるだろう。
『統率者アーチエネミー戦』への変更
新フォーマット『統率者アーチエネミー戦』では3つの変更点がある。
1つ目は名前の通りデッキは統率者戦の100枚デッキを使う。
2つ目に計略カードの最小枚数が20枚から10枚に引き下げられた。比較的、弱い計略をデッキに入れる必要がなくなり魔王はより大きな脅威となった。
3つ目にライフのルールが変わる。
アーチエネミー戦では魔王が40点、他のプレイヤーは20点だった。
統率者アーチエネミー戦では魔王のライフは60に増え、他のプレイヤーは20点×3でなく、60点の共有ライフを持つ。
共有ライフとチームによる戦闘
共有ライフのルールに詳しくないプレイヤーも少なくないと思うので、具体的な例を上げて説明しよう。
魔王がクリーチャーで攻撃する時、誰を攻撃するかを明確にする。
プレイヤーAが魔王から3点のダメージを受けたとき、チームの共有ライフから3点が引かれる。
魔王がプレイヤーAを攻撃の対象に選ぶことはいくつかのカードで戦闘ダメージを与えた時の処理を明確にするために行っている。
例えば魔王が「プレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび」の誘発型能力を持つカードと3体のクリーチャーを使っている時には、3体で別々のプレイヤーを攻撃し、3回誘発させるチャンスがある。
しかし、魔王がプレイヤーAを攻撃した時、ブロックに参加できるのはプレイヤーAのクリーチャーだけではない。
チームメイトのプレイヤーBとプレイヤーCもAへの攻撃をブロックできる。
これが、チームで戦うということだ。
統率者戦に対応した計略カード
『ダスクモーン:戦慄の館 統率者デッキ』に収録される計略カードには、統率者を参照する効果を持ったものがある。
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これらの存在から既存のアーチエネミー戦は事実上、廃止されて統率者戦デッキで遊ぶやりかたが主流になるだろう。
(特に日本語版は新しい計略しか存在しないので尚更である)
カジュアルなら魔王を立てるべきだ!
パワーレベルの高い統率者戦で遊ぶ場合、計略カードは採用しないケースが多いだろう。
しかし、パワーレベルの低いカジュアルな卓では積極的に計略カードを取り入れて『統率者アーチエネミー戦』を遊ぶことを私は強く推奨する。
仲間外れの時間
カジュアルな統率者戦はロングゲームになりやすい。
そして、1対1対1対1の戦いでは綺麗に1人が勝つのでなく、ひとりずつ順番に脱落していくことが多い。
最初に脱落したプレイヤーはロングゲームが終わるまで暇を持て余しスマホいじりのひとつでもしたくなる。
『統率者アーチエネミー戦』ではチームのひとりが脱落することはない。
敗ける時は3人一緒なのだ。
プレイヤーが認めるなら是非、計略カードを導入して『統率者アーチエネミー戦』にフォーマットを変えるべきだ。
そして計略カードを手に入れるためには『ダスクモーン:戦慄の館 統率者デッキ』を買う必要がある。
Amazonで買うなら一番安い『積みあがる死者の山』(黒緑)がオススメ。
(上で例に示した統率者をコピーする計略が入っているのも、このデッキだ)
『ダスクモーン:戦慄の館 統率者デッキ』が流行り、『統率者アーチエネミー戦』がメジャーなカジュアル・フォーマットになれるよう願っている。