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「単焦点レンズ」撮影のススメ

早速ですが皆さんに問題です。
この写真は何のレンズを使って撮影していますでしょうか?

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ズームレンズを使用して撮影していると思ったあなたは「残念!」
こちらの写真は「単焦点レンズ」を使用して撮影しました。

使用した機材はCanon EOS RP+RF35mm F1.8 MACRO IS STMです。

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私自身もスナップ撮影する際に単焦点レンズを用いることがありますが、小さなタイプですとズームレンズと比べて軽めに設計されているため、持ち運びも便利になります。
(単焦点であっても大きなタイプは当然ながら嵩張ります)

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こちらの写真も単焦点レンズを用いて撮影しています。
PanasonicのLUMIX GX7 Mark III+LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. の組み合わせ。


単焦点レンズの特性

単焦点レンズはズームレンズと違って、焦点距離が固定されています。
では、被写体をアップで撮るにはどうしたら良いのかと言いますと、

自分から動くしかありません。

つまり、自分自身の手や足が「ズーム」の役割をしているものと考えてください。

皆さんは最近携帯やスマホのカメラで済ます方が多いと思います。
例えばSNS映えする場所を見つけた際、携帯やスマホを取り出して撮影しますよね。その際、SNS映えする一番良いカットを撮るために携帯やスマホをどのように扱っていますでしょうか?

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携帯やスマホを近づけたり遠ざけたり、自分自身が近づくか離れるか、或いは自撮り棒に取り付けて伸ばしたり縮めたりしますよね?
単焦点レンズの撮影方法はまさにそれなのです。

携帯やスマホのカメラ(前面・背面)は殆どの場合ズームの利かない「単焦点レンズ」が用いられています。
皆さんが何気なくスマホのカメラを取り出して撮影する際に取る行動、それは単焦点レンズの撮影方法を気づかないうちにマスターしていることになるのです😁
(iPhone 12 Proや12 Pro Max、Xperia 1などの背面カメラでは広角~望遠のズームが可能だが、これはあくまでも広角・標準・望遠用それぞれの単焦点レンズとレンズで異なるサイズのイメージセンサーを用いているため、厳密的に言うとズームレンズではない。)

それを一眼レフカメラ・ミラーレスカメラと単焦点レンズに置き換え、携帯やスマホと同じ感覚で撮影すれば、もっとより質の高い撮影が出来ます。

私からおすすめする単焦点レンズはこちらです。今回は30~50mm程度で選んでみました。

一眼レフ用(フルサイズ機)

Canon EF50mm F1.8 STM

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キヤノンのEFレンズでは一番安く手に入り、かつF値が低いため「撒き餌レンズ」の1つに当たる。
F1.8で撮影した際の背景のボケ感が非常に強く、Lレンズ並みの写りをする事から初心者から上級者まで幅広い層に人気が高い。APS-C機に装着した場合、80mmと中望遠域に変わってしまうので注意が必要。

撮影例(カメラ本体:EOS 6D Mark II)

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Canon EF35mm F2 IS USM

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キヤノンの広角単焦点としては珍しい手ブレ補正付きのレンズ。
価格はEF50mmと比べると3倍近くとなってしまうが、Lレンズではないものの写りは非常に良い。RFマウントのレンズが続々登場してきているため、将来的には生産終了になる事もあるので注意されたい。

撮影例(カメラ本体:EOS R{1.6倍クロップ使用})

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Nikon AF-S NIKKOR 50mm F1.8G

ニコンのフルサイズ(FXフォーマット)撒き餌レンズの1つで、画角はEF50mmと同じ。
軽量設計なので一眼レフ機に取り付けても重さを感じない。


一眼レフ(APS-C機用)

Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G

35mm換算で50mmを超えてしまうが特別に紹介。
ニコンのAPS-C(DXフォーマット)用の単焦点レンズ。35mm換算で53mm程度画角となるためフルサイズの50mmよりやや望遠寄りとなる。
ニコンの撒き餌レンズでは一番人気が高い。


SIGMA 30mm F1.4 DC HSM Art

シグマのAPS-C用単焦点レンズの中では写りが非常に良いと言うことで人気が高い。レンズ自体は若干重めだが、スナップ撮影には丁度良いサイズである。
35mm換算で45mm相当。シグマSAマウント・キヤノンEFマウント・ニコンFマウント・ペンタックスKマウントの4種類が発売されている。

撮影例(カメラ本体:EOS 80D)

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ミラーレス一眼用(フルサイズ機)

Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM

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EOS Rシリーズ用の単焦点レンズで、35mmの広角ながら0.5倍のハーフマクロ撮影も可能。EOS RPのキットレンズとしても使用されており、RPと組み合わせると小型軽量なシステムに。

撮影例(カメラ本体:EOS RP)

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Canon RF50mm F1.8 STM

RFマウント初の50mm単焦点で、上記で紹介したEF50mm F1.8のRFマウント版に当たる。RF35mmより薄めとなっており、EOS RP等と組み合わせると更にコンパクトさが増す。
EOS R5・R6に取り付けるとボディ内手ブレ補正機能により手ブレを気にせず撮影出来る。


Sony FE 50mm F1.8

重さが186gと軽量な単焦点レンズ。α7シリーズなどに最適な大きさで取り回しもしやすい。


ミラーレス一眼用(APS-C機)

Canon EF-M22mm F2 STM

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EF-Mマウント用の単焦点レンズで、EOS Kiss M2やEOS M200のレンズキットにも使用している。薄型軽量のパンケーキレンズの1つで、持ち運びも嵩張らず便利である。

撮影例(カメラ本体:EOS M6 Mark II)

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Sony E 35mm F1.8 OSS

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35mm換算で52.5mmなので50mmオーバーとなってしまうが特別にご紹介。
大きな特徴は手ブレ補正がない単焦点レンズの中では珍しく手ブレ補正が付いている点。


FUJIFILM FUJINON XC35mm F2

こちらも換算で50mm超えをしてしまうが特別に紹介。
130gの軽量設計なので、Xシリーズのボディに装着すると取り回ししやすい大きさとなる。35mm換算53mmでやや望遠気味だが、スナップには丁度良いくらいではないだろうか。


ミラーレス一眼用(マイクロフォーサーズ機)

LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.

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GX7 Mark IIやMark IIIのキットレンズとしても使われていた「パナライカ」の1つ。35mm換算で30mmとスナップにも非常に使いやすいレンズとなっている。
大きな特徴として、絞りを任意で切り替えられる「絞りリング」の搭載。ただしこの絞りリングはオリンパス製(OMDS製)のものでは適用出来ないので注意しよう。

撮影例(カメラ本体:LUMIX GX7 Mark III)

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おすすめするレンズは以上です。

最後に私が一番おすすめする単焦点レンズの焦点距離として・・・

焦点距離が30mm~35mm程度

理由は、広角でもない望遠でもないぐらいの焦点距離がスナップに丁度良いからです。50mmでも良いくらいですが今まで扱ってきた単焦点レンズの中では30~35mm位が絵作りがしやすかったんですね。
また、スマホのカメラも大体この焦点距離のレンズを使う事が多いので、スマホから移行したい方もおすすめと言えます。

スマホのカメラに飽きたら、是非一眼カメラ(一眼レフまたはミラーレス)と単焦点レンズを購入してチャレンジしてみては?

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