私とカメラのおつきあい(8)~一時期ソニーにも嵌ってました~
私が持っているカメラは殆どがキヤノン製であるが、一時期違うメーカーを入れていたことがある。
それは、「ソニー」「パナソニック」「オリンパス」の3社である。
パナソニックとオリンパスは後日改めて紹介するが、今回は「ソニー」を入れていた時期について紹介したい。
ソニーのミラーレス機導入
EOS M3が動きものに対して失敗写真を連続してしまった私は、置きピンで行うと言う方法を利用して難を乗り越えたが、しっかりと動きものが取りたい私はEOS M3を売却、EOS 8000Dを導入し一眼レフ2台体制で行くことにした。
2016年4月、私はあるミラーレス機に着目する。それは今まで持ったことのないメーカーであり、私としても初めてとなった。「このミラーレス機だったら動き物は大丈夫だろう」と思ったのだ。その正体とはこちら。
ソニーのα6000である。
画素数は2430万画素のAPS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼で、画素数は当時所有していたEOS 80Dとほぼ同じ。
αは元々ミノルタ(現:コニカミノルタ)のカメラであったが、2006年3月に事業撤退しソニーが引き継ぐことに。以降はソニーの一眼カメラのブランドとして活躍中。
α6000シリーズはそれまでのNEXシリーズ、成田空港に行くJR東日本の特急列車・・・ではなくミラーレス一眼のブランドとして展開されていたが、2013年に登場した「α3000」(日本国内では未発売)から機種名がAマウントを採用した一眼レフ機と同じ「α」を用いて「α + 数字4桁シリーズ」へ変更、統一。これにより「ソニーの一眼カメラ = α」を確立させた。
(ソニーはNEX時代でも既に「α」を名乗っていたが、登場当初は「α NEX-(数字)」の様な表記であった。)
初めて導入した時、レンズは純正でなく社外品を使用していた。
これはソニーのレンズが比較的高価だったと言う事もあってこのようにした。
α6000とのお付き合い
α6000は、EOS M3で裏切られた動きものに強いかどうかを試したかったので、早速鉄道撮影で用いることにした。AF-Cモードかつ連写にしたところ・・・
何と一発で成功してしまった!
何故成功したのかと言うと、このα6000に組み込まれている「ファストハイブリッドAF」のおかげなのだ。
「ファストハイブリッドAF」は位相差検出AF(位相差AF)とコントラストAFの組み合わせと方式自体はキヤノンの「ハイブリッドCMOS AF III」と似ている。EOS M3ではサーボAF時でも合焦しないとシャッターが下りないと言うトラブルがあったものの、α6000はそうでもなかった。
推測ではあるが、ソニーの「ファストハイブリッドAF」はコントラストAFよりも位相差検出AFを優先にしているのだろう。これに加え、連写速度も最高毎秒11コマと、当時メイン機として所有していたEOS 80Dよりも速かった(EOS 80Dは毎秒7コマ)。
AFの食いつきの良さもあってか、EOS 80Dと共に持っていく機会が増えていった。
以下はα6000で撮影した写真である(全てRAW現像)。
APS-C機でありながら結構解像度も良く、とても良いカメラと言えた。
しかし、α6000にはある悩みがあったのだ。
α6000を悩ます問題、そしてお別れ
AFの食いつきも良く、連写性能もバッチリだったα6000。使っていくにつれてある問題が私を悩ます。
それは、電池持ち。
α6000に使用しているNP-FW50バッテリー(Wバッテリー)は、1020mAhの出力をもっていたが、同等レベルのキヤノンLP-E17(1040mAh)より20mAh低い。そのせいもあってか電池持ちが悪かったのだ。もちろんこのバッテリーは今でもα6400やZV-E10のバッテリーとして採用されている。
後に登場するフルサイズミラーレス機ではα7 IIシリーズまでがWバッテリーだったが、α7 IIIシリーズ以降からZバッテリー(NP-FZ100)へ変更された。その関係もあってか最上級機種のα6600は、αのAPS-C機として唯一Zバッテリーを用いるようになった。
電池持ちとしては半日ぐらいで1つメーターが消える程度で、帰った時に気付いたらメーターが残り1つになっていたこともあった。これは2個以上持っていても同じ現象に見舞われたのである。
その関係でα6000は2016年8月に売却する運びとなり、後釜として入れたのはキヤノンの小型一眼レフEOS Kiss X7。これ以降ソニーのカメラはVLOGCAMまで一切導入しなかった。
ソニーのミラーレス一眼を入れていない理由
ここまではα6000のお話をしたのだが、何故α6000以降ソニーのミラーレス一眼を導入していないのか?
1つ目は、純正レンズの価格。
2つ目は、マウントの統一。
「純正レンズの価格」について、実はソニーのEマウント用レンズはキヤノンの一般的なレンズより高めの価格設定となっており、望遠に関しても10万を超えるものがあるので中々手に届きにくかった。
「マウントの統一」については、EFマウントとEマウントでは広角~望遠までレンズ毎に準備する必要があるため、自宅で所有している防湿庫に入りきらないと言う欠点が生じたのだ。レンズが入るスペースに余裕を持たせるため、全てキヤノンマウントへ統一した。
これがソニー製ミラーレス一眼を入れていない理由だ。
画面がない!? ミラーレス一眼「QX1」
ソニーに嵌っていた時代、こんなタイプのカメラも入れていた。
ソニーのレンズスタイルカメラ QX1である。
一見すると「カメラなのか?」と思う外観と言える。
実はこのカメラ、普通のデジタルカメラやデジタル一眼と異なり、
画面を一切搭載していないのが特徴。
では画面は何を使うのか?と言うと、手持ちのスマートフォン。
つまり、スマートフォンを画面の代わりに使用する全く新しい使い方のカメラだったのだ。最初の頃はコンパクトデジタルカメラベースの機種だったが、後にEマウントを採用したレンズ交換型のQX1が登場した。QX1とスマートフォンとの接続はWi-fiで行う。
レンズスタイルカメラは当時注目されたものの、そこまで長続きしなかった。原因はスマートフォンのカメラ性能向上と思われる。
レンズスタイルとあってか、こんな感じでヘンテコなカメラが出来てしまう。
もし、今でも持っていたらFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSを取り付けていたかも知れない。
次回予告
次回は、キヤノンのミラーレス一眼が更に進化したお話。
「AFが遅い」と揶揄された点をある機能で解消! それは・・・。
― 次回へ続く
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