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私とカメラのおつきあい(17)~RFレンズの凄さ~

キヤノンのミラーレス一眼には2つのマウントが存在する。
1つは「EF-Mマウント」、もう1つは「RFマウント」だ。今回はその中でもRFマウントのレンズ、「RFレンズ」について取り上げて行きたいと思う。


出始めの頃のRFレンズ

2018年10月に発売された「EOS R」の時は、同時に4本のRFレンズも発表された。
当時は下記の4本である。

  • RF24-105mm F4 L IS USM

  • RF28-70mm F2 L USM

  • RF50mm F1.4 L USM

  • RF35mm F1.8 MACRO IS STM

この中で現在所有しているのは「RF24-105mm F4 L IS USM」「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の2本。RF24-105mm F4 Lは重さが700gありながらももっとも使われる焦点距離をカバーした標準ズームレンズ。RF35mm F1.8 MACRO IS STMは登場当初唯一の非Lレンズで、0.5倍のハーフマクロ撮影が出来るレンズだ。

特にこの中で私が気になっていたのは、「RF28-70mm F2 L USM」
高額なため購入するまでには至らなかったが、EOS R体験の時に使用したことがある。重さは1430gと1kgを超えており、かなりのヘビー級レンズでもある。その重さはEOS Rでさえもフロントヘビーになってしまう。
F2通しのズームについてキヤノン純正で登場したケースはこれまでなく、当レンズが純正品として初めての採用となる。


軽さを求めて(特徴のあるRFレンズ紹介)

2019年以降、キヤノンはEOS R SYSTEMの機種登場や開発発表などに合わせて、RFレンズも次々と発表していった。

その発表されたレンズの中でも、軽さを求めた故に特徴あるレンズが登場していった。
1つ目がこちら。

RF70-200mm F2.8 L IS USM
RFの望遠レンズで「大三元」の1本を担う。特徴は何と言っても大三元らしからぬ大きさである。

EFの大三元望遠ズームである「EF70-200mm F2.8L IS III USM」と比較してもこの大きさである。重さはEFが約1.5kgあるのに対しRFは約1.2kg程度。カメラに取り付けても苦にならない程である。今までの重さは何だったのか・・・?

2つ目はこちら。

RF70-200mm F4 L IS USM
先ほどが「大三元」であるならばこちらは「小三元」。見た目はRF24-105mm F4 L IS USMとほぼ変わらない外観だが、これでも立派な望遠ズームである。重さは695g。

このレンズを最初見た時、思わず「標準ズーム?」と疑ってしまった。EFレンズのF4通し望遠でもこんな格好ではなかったので、かなり驚いた次第である。

3つ目はこちら。

RF800mm F11 IS STM
RFレンズの中では唯一の「バケモノレベル」、800mmの超望遠単焦点レンズ。
通常、この焦点距離のレンズは重量が4kg越えするものが大半ではあるが、こちらの重さは約1.26kg。それに加え価格も10万円台と安価な設定。EOS R5やR6などのボディに取り付けても重さを感じずに超望遠撮影が可能なのだ。
軽量化のためなのか更に絞りまでも抜いてしまったのがこのレンズの特徴である。


RFレンズのお付き合い

RFレンズはミラーレス機への統一以降からずっとお付き合いしているが、その中でも一番お付き合いしているのは以下のノーマルレンズだろうか。

  • RF24-105mm F4-7.1 IS STM

  • RF100-400mm F5.6-8 IS USM

実は、この2本さえあれば鉄道含め殆どの撮影をこなしてしまうのだ。追加で単焦点を1本入れると最適だ。

RF24-105mm F4-7.1 IS STMで撮影した夕暮れの桜。
非Lレンズでありながら非常に良い写りをしてくれるので、「隠れLレンズ?」と言われそうな感じもしなくはない。

RF100-400mm F5.6-8 IS USMで撮影した鉄道車両。
軽量ながら400mmまでの超望遠もカバーするレンズだけあり、鉄道写真でも結構重宝しやすいレンズと言っても良いだろう。


RFレンズの凄さ

RFレンズは一眼レフ用のEFレンズと異なり、光学系が一新されている関係で、今までフリンジやボケ感が強すぎな絞り値であっても極力抑えられ解像感が良くなった。これはある意味キヤノンにとっても大成功と言える内容だろう。
また、今まで重く扱いにくかったレンズを軽量化して扱いやすくする事や、一眼レフではあり得なかった絞り値のレンズ、ボケ感が調整出来るレンズ(RF100mm F2.8 L MACRO IS USM、SAコントロール)、VR用のレンズ(RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE)などが登場している。

RFレンズも2018年の4本と比べると、レンズ30本・マウントアダプター4個・エクステンダー2本の陣容となった。今やAPS-C機まで出て来たので「RF-Sレンズ」と言う新しいジャンルも登場。今後のRFレンズの展開が見逃せない。


次回予告

次回はYouTube動画配信再開をもたらしたあるカメラについて取り上げる。

― 次回へ続く


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