【レビュー】GoPro HERO12 Black
2024年10月に中古で購入したアクションカメラ、GoPro HERO12 Blackを早速使ってみました。その中で気づいた点を挙げていきたいと思います。
外観
外観で気づく点と言えば、ボディにGoProロゴの色と同じ空色の斑点がついたこと。HERO11までは普通に黒(Black)だった。
参考までHERO10 Blackの画像を載せておく。
理由は不明だが、廃プラスチックが環境に影響があるから配慮してこうなったのだろうか?
撮影
今回の撮影は全て4Kで行いました。
手ブレ補正「HyperSmooth」は6.0へ変更され、5.0より補正が強化されジンバル並みの動きになりました。AutoBoostを用いるとクロップはされるものの手ブレを強めに抑えてくれる。
映像からのキャプチャではあるが、1型のOSMO POCKET 3に及ばないものの良好。センサーサイズが小さいGoProとしては大きな進化と言える。
HERO12 BlackではHERO11までは搭載されなかったHDR撮影が可能となった。逆光気味ではあるが白飛びが抑えられている。
LOG撮影
HERO12 BlackではLOG撮影が可能となり、GoProにおいてカラーグレーディングが可能となった。LOG撮影はミラーレス一眼やシネマカメラなどで搭載されている機能であるがこれがGoProで可能になったのは非常に大きい。
LUT(ルックアップテーブル)は「GP-Log Creative EV0」を用いる。以下は適用した場合の映像キャプチャ。
こちらはPowerDirector21にてLUTをそのまま適用させたもの。色はGoProの色にはなったものの、空の部分にてバンディング(濃淡の縞模様)が発生してしまっている。
もう1つはDaVinci Resolve 19にてLUTを適用させた映像からのキャプチャ。バンディングは目立たなくなり、より自然な映像に近づいた印象である。
LOG撮影時はPowerDirectorで行うよりDaVinci Resolveなど専門のソフトで一旦LUTを適用させてからが最善と言える。
夜間撮影
夜間は手持ちで撮影を行ったが、手ブレ補正をAutoBoostにしても手ブレが発生してしまい歩きながらの撮影はやや難ありと言っても良い。ただし、明るい場所では手ブレ補正が効いてくれる事もあったが、歩きながらの夜間撮影は別途ジンバルを用意することが好ましい。
感想
全体的にはHERO11から進化を遂げているが、夜間撮影が今一つと言うのが納得できない点である。夜間撮影でも強力な手ブレ補正があればOSMO POCKET 3とかにも対抗出来そうなのにそこが足りない。
HDRやLOG撮影は私から見るととても良い点と言える。ただしLOG撮影はミラーレス一眼でも搭載されている動画機能ではあるが、果たして著名な動画クリエイターはこのLOG撮影を納得出来るのかは未知数と言えよう。
GoPro HERO12 Blackは、GoProの機能から更にHDRやLOG撮影などクリエイティブな方向けに設計されたアクションカメラと言える。もちろん一般の方でも問題なく使用出来るが、ここで悩ましいのはHDR撮影やLOG撮影を使うのか?と言うところである。
一般の方から見ればHDRやLOG撮影は不要なので、価格がこなれたHERO11 Blackでもほぼ問題ないと言えるのだ。現在ではHERO13 Blackも登場しているので、HERO12 Blackをあえて購入するかはその人次第になるだろう。
今回のレビューはここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。
私が執筆した記事をご覧いただきありがとうございます。 「記事が面白かった!」「興味が湧いた!」と思いましたらサポートをお願いします。 是非よろしくお願いします!