私とカメラのおつきあい(9)~キヤノンが目覚めた!~
前回はソニーのミラーレス一眼についてお話ししたが、今回はキヤノンのミラーレス一眼のお話である。EOS M3でガッカリした内容は果たして払拭出来たのか。
ここまでのミラーレス一眼におけるあらすじ
私が最初に入れたミラーレス一眼は、キヤノン「EOS M3」。
とても良いサブ機になるだろうと入れたものの、サーボAF時にシャッターが下りなくなると言った点や、AFの遅さは改善しておらず泣く泣く手放し一眼レフへ戻る事態に。
その後に入れたのはソニーの「α6000」。こちらは動きものにも耐えうる性能を持ち合わせておりEOS M3を凌駕させた。良いサブ機になりそうかなと思ったがバッテリー持ちの悪さとマウントの統一に伴い手放してしまった。
ミラーレス一眼三度目の正直。今度はどんな機種を入れたのか?
キヤノンが目覚めた!
2016年9月15日、キヤノンから新しいカメラが発表された。その名前は、
EOS M5。
順番としては「EOS M4」となる筈だが、「4」が忌み番とされていることから「5」になったのだろう。
こちらの機種は、今までのミラーレスユーザーからの不満を解消させた機種として注目された。特徴は下記の通りである。
デュアルピクセルCMOS AFの採用
DIGIC 7による画質の向上
内蔵EVFの採用
電子ダイヤルの採用
マウントアダプターの利用により撮影の幅を広げる
上記の「5.」以外が新しく採用したものとなるが、特に注目されたのは「1.」「3.」だろうか。
「1.」についてはこれまで中級以上の一眼レフのライブビュー時AFで採用したものだが、ここへ来て漸くミラーレス一眼に本格採用となった。「3.」は従来外付けだったものを内蔵式に変えたことで、EOS M3であったEVF取り付け作業が不要になった。
この機種は発表時に「良さそう!」と思い、登場したら絶対買おうと心の中で決めていた。
EOS M5導入
2017年1月、漸くEOS M5を手にすることが出来た。
この時購入したのはEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMが付いて来るレンズキット。望遠についてはEFレンズに頼っていたのでこのキットで十分撮影は出来る状態だった。
見た目は一眼レフを小さくしたような感じで、一眼レフ機を横に並べると親子の様な印象を受けそう。
EOS M5とのお付き合い
EOS M5で確認したかったものは1つ、「動きもの」への対応である。
M3でガッカリしてしまったサーボAFは改善出来ているのか気になった。
サーボAFで撮影した結果・・・何と成功!
M3のガッカリ点を払拭してしまったのである。
サーボAFのガッカリ点を改善したのは、EOS M5に搭載されている「デュアルピクセルCMOS AF」である。
これは従来の「ハイブリッドCMOS AF III」に代わり、CMOSセンサー全てを位相差AFとして使用出来る構造に変えたものだ。前述の通り、キヤノンのミラーレス一眼としては初めての搭載となった。
連写性能はAF固定で毎秒9コマ、AF追従(サーボAF)で毎秒7コマとサーボではメイン機のEOS 80Dとほぼ変わらない程度。サブ機としても十分な性能を持ち合わせていただけあり、鉄道写真においても結構な頻度で使っていた。
EOS M5の悩み
どの機種においても長所や短所は存在するものである。もちろんこのM5にも短所はあった。
それは、マウントアダプターを取り付けるとAFの速度が遅くなってしまうこと。
EOS M5はEF-Mマウントであり、EF-MレンズであればAFの高速化は出来るが、マウントアダプターを介するとバックフォーカスが伸びる関係でAFの速度が遅くなることが良くあった。特にナノUSM搭載による高速AFで定評のあった望遠レンズ「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」は、EOS M5に取り付けるとナノUSMによる高速AFの恩恵を受けられなくなってしまう。
バッテリー持ちについてはα6000より良かったが、連写をし過ぎると一気にバッテリーが減ると言う現象に良く見舞われた。そのため、連写する度に電源を切る事やエコモードへの設定をすることが度々あった。
こちらのEOS M5は5か月ほど使用して売却してしまい、その後一眼レフ機へと変えたが、2018年8月に中古で再導入し2ヶ月後に売却した。自分としてもお気に入りになるほど素晴らしい機種だったと言える。
EOS M5がもたらしたキヤノン製一眼カメラの変化
EOS M5はキヤノンの一眼レフ機ならびにミラーレス機の常識を変えるきっかけを作った。誰もがそうなるとは思ってもいなかっただろう。
ここでは主たった変化についてお話していく事にする。
「デュアルピクセルCMOS AF」の採用拡大
EOSの中級機以上にライブビューAF方式として搭載されている「デュアルピクセルCMOS AF」がEOS M5へ採用されて以降、キヤノンのエントリー一眼のライブビューAFならびにミラーレス一眼のAFに「デュアルピクセルCMOS AF」が本格採用された。
一眼レフのエントリー機ではこれまで「ハイブリッドCMOS AF III」を使用して来たEOS KissシリーズでX9・X9i以降全機種搭載となり、中級機の操作性に近いEOS 9000Dでも採用されることになった。
また、ミラーレス一眼ではEOS M3の後継機種であるEOS M6、エントリー機EOS M10の後継機種EOS M100以降からこのAF方式が採用されている。
「EOS Kiss」シリーズのミラーレス機誕生
EOS M5はAF方式の拡大だけとは限らず、EOS Kissシリーズのミラーレス機「EOS Kiss M(海外名:EOS M50)」の誕生に繋がった。
EOS Kiss MはM5同様、EVFを内蔵式にして初心者でも使いやすい様にダイヤル関係を少なくしている。そのため、M5の操作性になれている方にとっては物足りない点はあるものの、初心者としては十分な操作性であった。
EOS Kiss Mは瞬く間に人気機種へと駆け上がり、ダブルズームキットに至っては家電量販店などでも売り上げ1位に躍り出た事があった。
EOS Kiss Mの話については後日の記事で取り上げたい。
次回予告
次回は「高級コンデジ」に関するお話。
「高級コンデジ」から写し出す絵やこのコンデジから出される魔力などを取り上げて行く予定。
― 次回へ続く
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