みんなで学ぼう!「地域包括ケアシステム」
こんにちは。akechiです。
これから何回かにわたって地域包括ケアシステムについて書いていきます。
それでは、学んでいきましょう!
参考資料:精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築にかかる検討会 報告書.pdf
令和3年3月、厚生労働省において、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築にかかる検討会」が行われました。
今回はその内容を抜粋して紹介していきます。
1.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの理念と課題
(1)精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの理念
平成29年2月に行われた「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」報告書では、精神障害の有無や程度にかかわらず、誰もが地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労)、地域の助け合い、教育が包括的に確保された「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を構築するとされました。
ここでのキーワードは3つあります。
①精神障害の有無や程度にかかわらないこと
②誰もが地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができること
③医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加、地域の助け合い、教育を包括的に確保すること
(2)現実の課題
この理念が示されて以降、都道府県等においては同システムの構築の推進を図っています。
しかし、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築をさらに推進するためには、その実施主体(責任の主体)及び精神保健医療福祉にかかわる機関の役割の明確化、重層的な連携による支援体制の構築のさらなる推進に関する検討が必要である等の課題が明らかとなってきました。
2.検討会の概要と今後の動き
(1)検討会の概要
この検討会では、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの基本的な考え方、重層的な連携による支援体制の構築、普及啓発の推進並びに精神保健医療福祉、住まい及びピアサポート当の同システムを構成する要素についての検討を行いました。
ということで、検討会の概要はこんな感じです。
①精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの基本的な考え方
②重層的な連携による支援体制の考え方と構築
③普及啓発の推進
④精神障害にも対応した地域包括ケアシステムを構成する要素
・地域精神保健及び障害福祉
・同ケアシステムにおける精神医療
・住まいの確保と居住支援の充実、居住支援関係者との連携
・つながりのある地域づくりと社会参加の推進
・当事者・ピアサポーター
・精神障害を有する方等の家族
・人材育成
(2)今後の動き
厚生労働省としては、この検討会についての報告書に基づき、同システムの構築を推進する観点から、必要な諸制度の見直しや障害福祉計画、令和6年度からの時期医療計画への反映及び必要な財政的方策等について、具体的な取り組みについて検討すべきとされています。
今回はここまでです。
次回は、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの基本的な考え方などを掘り下げていきます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。