#ダルマ2024 ⚔️
「ダルマ2024」
山井くんの”初”外部舞台出演が発表されたのが5月27日。あれから1ヶ月と少し。
つい先日、あっという間に千穐楽を迎えてしまいました。本当に早かった。
劇団TEAM-ODAC 第43回公演「ダルマ」弧次郎役
改めて山井飛翔くん外部舞台初出演おめでとうございます㊗️💐
ネタバレを含む形にはなってしまいますが、このブログではダルマ2024について一オタクとして振り返ることが出来れば、と思います。2公演のみの観劇でしたので #ダルマ2024 でツイートされていたレポで補完している点も多々あります。また、思ったことをつらつらと述べているだけなのでもしかすると配慮できていない部分や解釈違いな部分もあるかもしれません。
1万字越えのグダグダな駄文にはなりますが、もし読んでやるよ!って方がおられましたら、弧次郎オタクの備忘録に宜しければお付き合いくださいませ。
観劇するまで
まず、私にとっての初日は金曜日の本番3日目。
ネタバレは絶対に踏みたくない!ということは無かったのですが、無意識に避けていたのか、先に初日を迎えていたフォロワーが控えていてくれたおかげで流れてくることが少なかったのか、ほとんど見かけることはなく初日の日を迎えました。
事前情報として仕入れていたのはタイムラインに流れてきていたフォロワーからの注意喚起のポスト。ストーリーが想像より遥かに暗めなこと、人が死ぬ場面もあるので心の準備しておくこと、急に大きな音鳴ったりすること。これらは事前に見ていました。
それと弧次郎と平次さんの狩りシーンの掛け合いなどアドリブで日によって違うところもいっぱいあるよー!!と聞いていたので今日はなんだろう…!と始まる前とてもワクワクしてた。あと突然大きな音がすることにとても苦手意識があるのでそこは心配していた、くらい…?かな…?
初見の感想
始まって最初の感想は、「これ、最後まで観れないかもしれない……」でした。
雷の音や銃声、殺陣シーンでのグチャっという音。雷はともかく、普段生きている上で聞き馴染みのない音が大きな音で流れるわけで。
それに加えて農民達を無惨にも次々と斬り殺し、人を踏みつけたりするようなシーンがあったり。まあ一言で言えば、見ていてあまり気持ちのいいものでは無いようなことが多々あるわけです。
殺陣などが行われる舞台をほぼ観たことがなく、失礼ながら事前情報は抑えていたものの山井くんの初舞台〜!くらいのテンション感で観劇に来ていた私からすれば、一瞬で”恐怖”に呑み込まれてしまったといった感じでした。
もちろん、それだけキャストの方々の演技力がすごかった、というのもあります。
音に関しては、千穐楽のカテコでダルマ役の幸大くんが「音響結構大きかった」「もうこんな音聞きたくないですよね?」と仰っていて、本当にそうだよな、と思うと同時に敢えてだったんだな、と感じました。
1景【ダルマと天馬】
まず1景はダルマと天馬の出会い、そしてダルマが樹海の中にある争いのない唯一無二の世界の存在を知る大きなポイントかな、と思います。そしてここは「欲しかったら戦え」という台詞が最初に出てくるシーン。この舞台の中での重要なワードの一つですよね、「欲しかったら戦え」って。この先何度も出てくる台詞。
今の私たちでも普通に一度は経験あると思います。戦うっていう程のことじゃないかもしれないけど、何かやりたいことだったり欲しいものがあった時に自分の思うことをしっかり伝えること、とか。これもどんな形であれ一種の戦いだと思います。
最初は大事な女性から貰ったオルゴールを返してほしい天馬に対して「欲しかったら戦え!」しか言わなかったダルマだけど、「誰も知らない世界」っていう言葉にどこか心惹かれたのかな。
ところで天馬ってなんであんなに人懐っこいんですかね。天馬ってかなりのビビりだと思うんですが(主観)、わりと最初からダルマにタメなんですよね。まあのちにでてくる黒田との対峙の場面でもタメなんですが!そういう人柄の天馬の言葉だったからこそ、ダルマも絆され、縋ってみようと思ったのかもしれないな、なんて思いました。
2景【黒田一派】
樹海へ逃げ込んだダルマを追いかける為に黒田一派が準備を始めるシーン。安田が缶詰を食べているところから始まるわけですが。これこそほんとに「欲しかったら戦え」の具現化。缶詰が欲しいから中木は安田に襲い掛かる。食べないと生きていけないから。安田は襲ってきた中木斬りつけた後、中木の足にかじりついて食べようとしていて、同じ集団にはいるけど完全な”仲間”じゃないんだろうな。もし食べるものに困った時、この人達はお互いを食べようとするのかもな、って思いました。弱肉強食の世界。
そこに現れるのが堤、木与羅、迅の3人なわけですが。他の黒田一派に比べてこの人達は幹部とかそういう立ち位置なのかな。
安田と中木、この2人の喧嘩を抑えるのが堤だったのだけど、堤は黒田一派の中でも異質な存在だなあとこの2景以降感じました。
喧嘩止めてるのもそうだし、黒田が「(ダルマが)オレから逃げることは許されない。」っていってるシーンやその後の峯を殴る黒田に対して、一人だけ意見してたりちょっと反抗してるんですよね。堤、あなたがなぜ黒田一派に入ることになったのか私は知りたいです。
3景【天馬とエキナがダルマを見つける】
樹海に逃げ込んだダルマを天馬とエキナが見つけるシーン。
この時のエキナ、天馬に水汲みのバケツ2つとも持たせてるんですよね。この後にまた出てくるシーンとの対比のようになっていてとても良い・・・
そしてエキナの「死ねばいいのに」という台詞が最初に出てくるのもココ。
ここの「死ねばいいのに」は血の匂いを纏い、自分に殺意を向けたダルマに対する憎しみがこもった一言で、3景はのちに出てくる似たシーンとの対比の伏線のための一幕だなと思いました。
4景【ダルマと村人達の初対面】
よう!やっと!弧次郎の登場です。いらっしゃいませ!(?)待ってました!
器や箸をカチャカチャさせながら凄い勢いでご飯を食べる弧次郎、あまりにもかわいすぎます。たくさん食べるんだよ~とついにこにこしながら見ていました。ここまで銃声や戦闘シーンがほとんどだったので、心安らぐ瞬間ができた感じ。
ユキノが樹海の外に行ったと知って、俺も行きたい!など背伸びしたいお年頃の弧次郎。行きたい!とはいうものの、勝手に村から出るようなことはしないんですよね。経験から樹海の外の世界が怖いことを知っているからこそ、憧れはしても勝手なことはしない。
お姉ちゃん的存在であるサツキに反抗期の弧次郎、素直になれないところも年頃の男の子だなあと思いました。あと「ぼく」って言っててもおかしくなさそうなのに、一人称「おれ」なのときめき止まりませんね〜〜〜 ハア。
そしてなによりのお気に入りシーンが平次さんのお煎餅。
お煎餅口にいっぱいに含みながら喋る平次さん、ずーっと欠片をぽろぽろこぼしながらでおもしろかったし、蘭さんの顔の方面に吹き出すのなんかうまくなってたなあ、なんて思いました(笑)
あれ、蘭さん役の理恵さん曰く、蘭さんの服の中にも入ってたりしたらしいです。千穐楽の日なんか平次さんが蘭さんと目合ってる時に自分の顔指さしてなんかしてるな~なんてのんきに見ていたのですが、蘭さんの顔にお煎餅ついてるよって教えてたらしい。平蘭夫婦かわいい。ありがとうございます。
源太さんが出てきてからの平次さんと弧次郎のお煎餅のくだりは、公演に入ってなくてもレポ楽しみに待ってたくらいのお気に入りシーンの一つで。サツキに諌められて拗ね拗ねの弧次郎をちょうどいい、程よい距離感で平次さんが構ってくれるんですよね〜〜 平次さん良すぎ。
落としたお煎餅食べてる平次さん見てドン引きする弧次郎、平次さんがお煎餅を食べる姿を見てご満悦な弧次郎、あ~んしてもらってあと少しのところで平次さんに食べられて拗ねちゃう弧次郎。
色んな平次さんと弧次郎の絡みがみれるこのシーン、あまりにも癒しすぎてずーっと見ていたかったです。尊い。
天馬がダルマを背負って現れたとき、弧次郎はすぐに木刀を持ってサツキを守ろうとするんだけど、逆にサツキに守られちゃうんだよね。でも絶対に構えた状態をやめようとはしてなくて。千穐楽では勢い余ったのか、弧次郎後ろの段差につんのめってサツキに支えられてましたね。
落ちたダルマの刀を鞘から抜くシーンでは、多分木刀しか握ったことのなかったであろう実戦経験のない弧次郎のドキドキがすごく伝わってきました。ハッ…というような思わず漏れた声、限界まで開かれた目、これらすべてひっくるめて息遣いと目線、そして動きだけでこのシーンを表現していた山井くん凄い。
初めて握るであろう本物の刀を前にして、弧次郎はどんなことを思ったのかな。
5景【笹治と羽賀、そしてユキノ】
このシーン、大好きな人も多いのではないでしょうか。私は好きです。
笹治と羽賀の喋りのテンポ感が本当に良い。ポンポンと会話が弾んでいく感じ。笹治なんて特に遅れて逃げ切ってきたユキノに気づいてるはずなのに、軽快にユキノの悪口をポンポン出していくし、2人ともがユキノの存在に気づいてからの「し、心配、したさ~」の息ぴったり加減が最高でした。
敬愛する静音様への誕生日プレゼントを探す為に、食料調達についていったユキノ。最初に入った時は全く気づかなかったのですが、静音への想いを語るユキノを見る笹治の目がやさしいのなんのその。好きな子だからこそいじめちゃう典型的なやつなの、こちらが「おいおい、笹治ィ!」なんておちょくりたくなっちゃいます。報われて欲しかったな。(超特大クソデカボイス)
6景【ダルマと天馬、源太】
寝ていたダルマが起きて、天馬に向かって刀を向けたシーン。
天馬が「俺だよ!天馬だよ!」って言いながら片手は小指出して「約束」のポーズ、左手は口角付近にあててアピールしててかわいかったなあ。
この一幕は源太さんの優しさが本当に溢れてるなって思います。
ダルマの為にスープを用意してくれたり、フリじゃないからな!って言いながら天馬に自分用のパン渡してたり。お腹思いっきりなってるのにね(笑)
説教中に寝ちゃったダルマに自分の着ていた上着かけてあげるところも。
クソ食わされた〜〜!ってじたばたするダルマ、おこちゃまみたいでかわいかった そんなおちゃめなところもあるんだなあ。
遠くで戦場の真っ赤な戦火が見えるシーン。戦火を見るダルマの顔が3人の中で誰よりも辛そうで、このまま平和に生きてほしい。と決して叶わないであろう思いを抱きながら見ていました。
あと天馬、ほかのシーンでもそうなんだけど、お願い事するときとか絶対に服の裾の部分握りしめててかわいかったです、ハイ。
7景【ダルマの歓迎会】
ダルマが村の人達と交流するシーン。
ダルマの怪我の手当てにきたサツキ、ダルマが弱ってる、とか寂しがり屋さんだとかつい数分前に自分に対して殺意を持って刀を向けてきた相手にも関わらずそうやって思ってることを言えるの、強いなって思います。
ダルマにエキナのことを「俺のエキナだ!」って紹介しちゃう天馬。自分の思いを押し付けすぎちゃうタイプですね〜〜 ダルマと約束するきっかけになったエキナから貰ったオルゴール、大事に持ってたこと”キモい”って言われてて不謹慎ながら笑っちゃいました。
ちなみにこの時のダルマ、まだ欲しいものは”奪う”思考なんですよね。
ダルマにお説教したい天馬、「ダルマ!こい!ちょっとこい!お説教だ〜!」って呼び出し方もかわいいし、「教えるね!?」なのもかわいい。ここの喋り方本当にかわいいんです。
千穐楽、あまりにもダルマがのんびーり歩くものだから、天馬が我慢しきれずに一歩前に出そうになっていて、ここは天馬のかわいさ凝縮シーンだと思いました。めろ。
目が覚めたダルマを見つけて、「色々教えてください!」って駆け寄る弧次郎。
ダルマに”遊び”で手合わせを頼むわけですが、差し出した木刀はそのまま地面に落ちちゃうんですよね。村の人はルールに従って”とにかく逃げて生きろ”っていう保守的な考え方を持った人達ばかりだから、外の世界から来たダルマならとかいろいろ思ったのかな。
そう思って差し出した木刀をダルマには受け取ってもらえなくて。そんなダルマにガッカリした弧次郎は「あんたも腑抜けた一人か」とか「戦って死んだ方がカッコいいのに」とか言っちゃうんですよね。
自分が生きるためにやらざるを得なくてやっていた戦いを、稽古としての手合わせとはいえ”遊び”と言われたこと、「戦って死んだ方がカッコいい」なんてことを実際の戦いを経験してないであろう弧次郎に言われたこと。ダルマとしてはどこか許せない部分があったんだろうな、なんて思います。
「弱いのに粋がるな」ってたった一撃で黙らせたダルマに、きっと弧次郎は本気でビビったと思います。でも思春期真っ只中の弧次郎は謝ることなんて出来なくて、ただただ現実を突きつけられて何も言い返せなくてつい逃げ出しちゃったんだろうな。絶対あの後、悔しくて泣いたと思う。もしかしたら、感情を曝け出してどこかで一人で叫んでたかもしれません。
宴のダルマの挨拶、あまりにも淡白すぎて拗ねてる弧次郎も思わずコケててかわいかったです。
歓迎会用のお肉奪って、「全部一人で食ってやる!」って逃げていったけど、その場にいるのがいたたまれなかったのかな。かわいいね。
村の人達とダルマが絡むシーン、コトの洗濯を手伝うダルマがシワを伸ばした服達をコトの頭にどんどん被せていくところがお気に入りでした、かわいい 微笑ましいな〜なんて思いながら見てました。
それぞれワンシーン、少しづつなんだけどダルマが”人”をしっかりと取り戻している感じがして好きです。
8景【ダルマとエキナ】
ダルマとエキナが本音でぶつかるシーン。
人生の全てを否定したのに全く怒らないダルマに困惑するエキナ。
死にたくて、死のうとして。でも結局生きたいと願ったエキナとただ生きたい、と思って生きる為に戦っていたダルマ。家族を知らなかった2人がどちらもただ”生きる”為に必死なんだよなあと思うと泣きそうになりました。
最初にエキナに声掛けた時のダルマ「俺さ。」って何か言いかけてたけど、何言おうとしてたのかな。
9景【笹治と羽賀、そしてユキノ 2】
み〜〜んな大好き、笹治と羽賀とユキノ!
樹海の中で迷子の迷子の子猫ちゃん、になってる3人のコントのような掛け合いがほんとうにすきで。
掛け合いしてる中でも、笹治と羽賀ちゃーんと黒田一派が近づいてることに気づいてユキノに隠れろ!って促せる。元兵士の名は伊達じゃないんだなと思いました。
追いかけてきた樹海を彷徨ってやつれてきてる黒田一派。迅や木与羅が引き上げませんか?って言っても「意見するな!」の一言で一蹴しちゃう黒田は、とことんダルマに固執している感じがします。
最初の方に堤が「こいつは黒田さんのお気に入り」って言ってたけど、黒田はダルマのどんなところがお気に入りだったんだろうなあ。お気に入りだったからこそ、逃げられたことで余計にダルマに固執してるんだろうなと思いますㅠ ㅠ
食べ物に飢えた黒田一派。お前は非常食だと言われて連れ歩かれたもう歩けない峯。
それに気づいた瞬間の黒田一派の”獣”感本当に凄いんですよね。迅はわりと最初からずっと低姿勢で息遣いも何もかも”獣”って感じがあるんですが、そのシーンの他の人達の息遣いとかも本当に荒くて。
結果的に峯は殺されて黒田一派に食べられちゃうのですが、その時、堤だけは食べないし顔を背けて去っていくんですよね。
個人的には本当にここの堤がすきで。
あまりにも傍若無人な黒田に「銃さえ無ければアンタなんか……」って反抗的な態度をみせていたり、前に峯が黒田に殴られてたりした時も止めに入ろうとしたりしてたんですよね。
最初は堤と峯、実はなにか繋がりがあるのでは…?とか考えていたのですが、配信など聞いていた感じそうではなさそうで。
そう考えると堤は、人を人としてみてくれている、まだ獣にはなりきっていない、まだちゃんと人間で優しい人なんだろうなと思いました。
わーん、堤ってめろすぎ。本当に好きです。関さん、シンプルにお顔がタイプなんだよなあ(突然)
堤サイドのストーリーください。(n回目)
千穐楽、迅の刀がぽっきり折れて壊れちゃってて一瞬素に戻った感じの迅がかわいかったな〜〜〜 獣っぽくない迅も。よいね。
黒田一派が去ってからのダウジングシーン、千穐楽遊び心満載で本当に面白かったです。
いつもなら笹治がリュックあけて道具出すのに、今回は羽賀が開けてて。なんだ?と思ってたらハンガーでてくるし、ヘルメットでてくるし!
そしたらまさかのユキノもリュック開けはじめて、リュックから(制汗?)スプレー出すんですよね。ユキノもノるんだ!?ってびっくりしました。
なんでスプレーなんだろう?って思ってたんだけど、もしかして笹治と羽賀に散々ワキガイジりされてたからなのかな。3人のコント() 最高すぎた〜〜
10景【静音と蘭】
ここは静音とユキノ、蘭さんと平次さんの過去がそれぞれ語られるシーン。
幼い頃からずっと一緒で、色々あった後も絶対そばから離れないと約束してくれた執事のユキノが、自分を置いてけぼりにして樹海の外へ出かけたこと。心配しつつも許せないんだろうなあと思うと胸がきゅーっとなります。ユキノは静音の為に外に行ってるんだよ…!って言いたくなります。とっても素敵な関係だなあ。
過去に色んなことがあって「死んだ方がマシだ!」って言ってユキノに怒られた静音。ダルマと最初に出会った時、静音が「変われるよね?人は」って言っていて、これは過去の自分のことも指してるんだろうなって思いました。
蘭さんの過去を語るシーン、見てるだけで泣きそうになっちゃうな。平次さんが子供守れなかった事を気にしてずっと蘭さんに謝り続けてること。
「一緒にいてくれれば、それでいいのに。」本当にその通りだよなって思いました。きっと村の人々はそれぞれ誰かにそう思ってます。くるしいね。
蘭さん役の理恵さんのインスタライブで、樹海へは生きる希望を無くした2人が一緒に入っているんだと言っていました。平次さんがオカマになったのは、樹海へ入った後。死ぬつもりで樹海へ入った2人は、起死回生のこの樹海の村に出会って最初どんな気持ちになったのかな。
実は蘭役の理恵さんと平次役の黒木さん、お2人で女の子の名前も決めていたそうで、名前は「ひまわり」ちゃんだったらしいです。小学校に上がる前くらいのイメージ。
きっと2人の子供だから、明るく人を笑わせることのできる平次さんや芯の強い蘭さんに似た明るくて強くて笑顔でいてくれるような子。
太陽に向かって向日葵は咲くから、このお名前にしたと配信でお話していました。裏話聞くともっと泣いちゃう。そんなんもうね、こまる()
ちなみに黒木さんがブロマイドの写真で向日葵のお花持ってるのはたまたまらしい、運命やね。
ダルマを水汲みに誘ったエキナ、ずーっとダルマに対してわかりやすく敵対意識強めだったからこそ距離が縮まってるのを見た周りに微笑ましくみられてムキになっててかわいい。ダルマのこと、どこか気になる存在になっちゃったんですよね〜〜きっと。
ダルマに対して(エキナのこと)とらないでねって少し心配になってる天馬。友達だよな?これからもずっと!って言ってて、なんか天馬ってこういう所ちょっと女子っぽいなあなんて思いました。
昔からずっと片想いしてる女の子を自分が連れてきた友達にとられるかもしれない、天馬のなかで色んな葛藤が生まれてるんだろうなって思います。
ダルマがエキナに呼ばれて去ってから、立ち尽くす天馬を見る天神さんの顔、もしかしたらなにか感じてたのかもな〜〜〜〜なんて。
11景【平次と弧次郎】
平次さんと弧次郎の狩りのアドリブシーン、ここも好きな人多いと思います。ごめりんこ!からの日によって変わる台詞だったり、獲物の動物も毎回変わってたり!
千穐楽、おどりんこ♩な平次さんに「はい!カウント!」って言ってAmazing Summer踊り出す弧次郎。あれは山井くんでしたね〜〜 アイドル人格でてた。
平次さんと弧次郎のアドリブシーンって結構多くて、それだけ山井くんがカンパニーを、黒木さんを尊敬して信頼していたんだろうなと感じてることが出来てほっこりしました。
狩りの途中、「もう十分じゃない!」っていう平次さんに「人数も増えたんですから」って優しい顔していう弧次郎。やっとダルマのこと、認めて受け入れて、家族だと思ったのかな、な〜んて。
「家族が増えるっていいなって思う」「離れて行かれると寂しくなっちゃう」って語る平次さん。
親を亡くした弧次郎なりに、子供を亡くした経験のある平次さんの語る言葉に思うところもあって、この辺りから今までのとにかく戦いたい!っていう気持ちが変化していったのかなあと思います。
サツキには素直に言えないけど、平次さんには思ってること言えちゃうの、男同士の会話って感じでなんかいいな〜〜〜〜〜!
12景【天馬とエキナ】
水汲みにダルマとエキナがやってくるシーン。
3景の天馬とエキナが2人で水汲みをするシーンでは天馬に2つともバケツを持たせるのに、今回はダルマが「両方俺が持つよ」って言ってくれるにも関わらずエキナが自分で1つ持つんですよね。
まるで好きな子の前ではカッコつけたい、そんな感じがします。かわいこぶるとかじゃなくてカッコつけるの、エキナらしくて好きだなあ。
何かを察して天馬とエキナを2人にして去るダルマ。
前のダルマだったら考えられないと思います。人の気持ちを慮ることが出来るようになってる…!と感心しました。
気持ちが焦っちゃったのか、今まで溜め込んでいた感情が全て爆発してしまったのか。想いを伝えても全然振り向いてくれないエキナに、襲いかかっちゃう天馬。まるで天馬が獣になったみたいでした。
「思い続けてあげてる」とか「自分だけのものにしたい」とか、この時の天馬の発言って全て自分中心で相手の気持ちなんか一切考えてないようなものばかりで、実は普段から天馬ってこんな風に思ってたのかなとか考えると悲しくなりました。
エキナに襲いかかる天馬を見つけた弧次郎、よく天馬を止めるために飛び込めたなと思います。
13景【村襲撃】
ここの最初のシーン、村を襲った黒田一派が色んな食べ物とかを漁ったりしてるのですが、そこの堤がめーーっちゃかわいいんですよね。片手にお酒の瓶持ってふらふらで酔っ払って階段降りてくるんです。久しぶりのちゃんとした食事にありつけたからかな、ゆらゆら〜って楽しそうでかわいくて、思わず終演後に友人にねえ堤のここさあㅠ ㅠって語ってしまいました。最高。堤のこと好きすぎね、私。
最高、とか言ってるけどこのシーンほんとうにつらいシーンなんですよね。黒田一派に捕まった村の人達。争いはしたくない天神に、奪い合って力で勝ち取りたい黒田。この時の黒田の語り、感情のこもっていないじーっくり人を追い詰めていくような喋り方で、改めて黒田っていう存在の怖さを感じました。
黒田一派に見つかってしまった天馬、木与羅にすぐダルマを逃がした盗人だとバレてしまうんですね。
ダルマはどこだと詰め寄られる中、最初は「知らない」って庇ってた天馬だけど、ヒーローになれるよって黒田に囁かれたり父親である天神が銃で撃たれそうになったことで「ダルマは生きてる」って言っちゃう。もしかしたらこの時、ここでダルマが見つかってしまえばっていう邪の心がどこかにあったのかな、なんて思ってしまいますㅠ_ㅠ
エキナに先導されて逃げていく弧次郎達。弧次郎は「皆を置いてなんて行けない!」って村へ戻ろうとするんだけど、バカな真似はよしなさい!ってエキナに一蹴されちゃうんだよね。「あなた一人で何ができるの?」「サツキさんだって望んでない!」って。
今まで自分に助けてくれたサツキのためにも村に助けに行きたい、でも生きてて欲しいって願ってくれるサツキの意思を尊重して逃げるべきなのか、そんな葛藤をしつつも、この中で最初に皆を助けに行くっていう覚悟が生まれてたんじゃないかなって個人的に思うのは弧次郎で。だからこそ1人では何も出来ないことへの不甲斐なさや悔しさがたくさんあったと思います。
黒田一派に捕まった村の人達が1人ずつお別れの言葉を言うシーン。みんな、助けて!じゃなくて逃げてって。生きて。って伝えるんだよね。
それを聞いた黒田や黒田一派の人達はその発言をバカにしてるんだけど、堤(木与羅も、かな?)は全くバカにしたり笑ったりしてないんですよね。
何か思うところがあったのかな〜〜どうなんだろ。
自身の身が危険に晒されている状況でも自分のことを案じてくれるサツキに「姉ちゃん…!」と叫ぶことしか出来ない弧次郎。泣いてて、涙が頬を伝って膝に落ちていて。トランシーバーを持つ手はとっても震えていて。 平次さんやユキノも自分にとっての大事な人を失うかもしれなくて、天馬も周りを守る為に全部ダルマのせいにすることしかできなくて。
くるしい。全部が切なすぎました。
そんな所に登場した源太さん、笹治、羽賀の3人。
この人達が普段のおちゃらけたままでいてくれたこと、本当に心から救われました。安心感半端じゃなかった。ほんとにさ〜〜〜〜、、!!!!!ね。
皆に武器を渡していく中で「俺は!!?」って聞く弧次郎にお玉を差し出す源太さん。弧次郎からしたらなんで俺だけ!?って不服そうだったけれど、このシーンをみて源太さん優しいなと思いました。
だって「お前は行くな。ここから逃げろ。」って言ったっていい。まだ子供なんだもの。それでも弧次郎がサツキや村の人達を救いたいっていう強い気持ちを持ってるのが分かってるからこそ、その気持ちを汲み取ってお玉渡したんだろうなあ。助け出すこともとても大切な役割だから。
山井担の方と喋ってる時、弧次郎がお玉なのは「お玉は掬う(救う)」からなんじゃないかって聞いて。ピッタリな武器だなって改めて思いました。
ダルマが「誰かのために戦いたい。守りたいんだ。」って言った時、エキナは「死んじゃえばいいのよ」って言うんです。絶対そんなこと思ってないのに。みんなを助けて欲しい。なんで行っちゃうの。色んな気持ちが交錯した上での意味合いを持つ言葉だったんだと思います。
14景【戦い】
天馬が呼びに行ったはずのダルマが中々出てこなくて、逃げたんじゃないかって黒田一派がだんだんイライラしてくるところから始まるシーン。これツイートもしたんですが、黒田の話聞きながら堤がどうでもよさそうに爪でずーっとカチカチ鳴らしてて、オマエ………となってました(好)
村に突入するシーン、平次さんが蘭さんと目合った時に蘭さんに向かって頷いてるんだよって理恵さんが配信で話してた!と友人が教えてくれたのですが、結局そのシーンを目に出来なくて。
この話聞いただけでも、平蘭夫婦なんて優しさに溢れているんだろうって思いました。
こんな時でも謝っちゃう平次、ほんとに、、ㅠ_ㅠ
蘭さんからしたら、助けに来てくれて本当に嬉しくて、でも平次さんまでここでいなくなってしまったらもう何も残らなくて、嬉しいけど何もして欲しくないって色んな感情が渦巻いてたと思います。
次に出てくるのは弧次郎とサツキ、源太とコト。
追いかけてきた黒田一派を源太さんが相手してる間、弧次郎はサツキとコトを背中で庇ってずーーっと守ってるんですよね。
今までサツキに守られ続けてた弧次郎の成長した姿がここに集約されてて思わず泣きそうになりました。大人になったね。
でも弧次郎「ぶっ殺してやんよ!」って勢いよく叫んですぐ、堤に殴られちゃうんですよね。それでも果敢に挑んでいく姿、かっこよかったな〜〜〜
ここの堤、弧次郎に対して刀を振りかざしたりするんじゃなくて殴るだけなんですよね。他のシーンってほぼ刀を用いた殺陣がほとんどだし、”殺す”前提な部分が多いと思うんだけど、なんで堤は弧次郎を殺そうとしなかったのかなって考えてます。言い方は宜しくないけど、チャンスはいくらでもあったわけだし。
その後のサツキに抱きしめられて恥ずかしがる弧次郎、かわいすぎたなあ!!!!!おい!!!!!
村の人達が戦うシーン、村の人達は絶対黒田一派を殺そうとはしないんですよね。基本的に防戦して逃げるチャンスが出来たら皆を連れて逃げる。やっぱり根底には「戦いを避けたい」っていう想いがあったんだろうななんて思います。
静音とユキノが逃げるシーン、途中から笹治と羽賀が駆けつけて2人を守ろうとしてくれるんですが。
おいこら黒田オマエ!なんていいたくなります。ほんとに、他の人達はみんな刀や木刀なのに銃なんてほんとにフェアじゃなさすぎるよ〜〜、ㅠ_ㅠ
このシーン、駆けつけた羽賀と笹治が目合わせからの場所スイッチして背中合わせで戦っててかっこい〜〜となりました。
撃たれた静音、最後に「自分の為に生きて」って言って亡くなっちゃうんだけどそれをユキノは追いかけて自害しちゃうんですよね。静音に生きることが大切だって教えたのはユキノなのに。
つらい。つらすぎる。それを見つけた笹治の「なにやってんだよ!!!」が本当に悲痛すぎて。
好きな女の子を守れなかった、最後まで想いを伝えられなかった。やるせない気持ちになっただろうなあ。
実は黒田一派にやられたのって静音だけなんですよね。ユキノは静音を追いかけての自害だったし、天馬も。静音生存ルートあって欲しかったなㅠ_ㅠ
ダルマと黒田一派の一騎打ちシーン。
木与羅かっこいいなあなんて思ってみてたのに、実はダルマにやられるの2番目なんですよね。友人にこの話したら同じこと思っていたみたいでちょっとウケました。かなしかった。
堤、ダルマと1対1で戦えるの嬉しかったのかな。いつも以上にニヤッとしてて。最後の方1回ダルマを斬りつけた後、着物の袖で刀についた血を拭う様な仕草しててほんとうに堤…めろ…になってました。
千秋楽の堤、死に際に「黒田ぁ!」って叫んでたんですが、何か最後に一矢報いてやりたかったのかなあ。最初に入った日は呼び捨てにしてなかった気がする。多分。最後まで黒田に対して反抗的な堤で、ほんとうにすきでした。
ダルマvs黒田のシーン。黒田はずっと「お前も一緒のはずだ」って言ってて、黒田がダルマのことを気に入ってたのはダルマは自分と似たやつだって思ってたからなのかな。結局、戦いで沢山の物や人を奪ってもなにしても常に心にぽっかり穴が空いていてずーっと孤独だったのは黒田だったんだろうな。
黒田を倒したダルマを天馬が撃つシーン。最後まで天馬を全く責めないダルマ、むしろ会えてよかった。初めての友達だって。天馬もきっとその言葉に揺らいで、でももう自分を止められなくて後戻りできなくてダルマに向かって銃を乱射するんですよね。
エキナが暴走する天馬を刺すシーン、あまりにもつらすぎました。天馬はもう自分ではどうすることもできなくて、それを止めてくれたエキナに対して「ありがとう」って。「生きるって難しいな」っていう天馬の台詞に天馬の気持ちの全てが集約されてる気がします。つらい。生きてて欲しかったな。
最終景【戦いのその後】
戦いが終わり、お墓に向かって手を合わせる村の人達。そんな中で弧次郎は「ここからもう離れた方がいいかも」って言い出します。
逃げた一派がまた襲ってくるかもしれないから、この一言で弧次郎が”生き残るために”この場所から離れた方がいいんじゃないか、と考えただなと分かりました。
きっと「戦って死んだ方がカッコいい!」なんて言っていた前の弧次郎ならそんなことは言わなかっただろうし、むしろ戦いたくてしょうがない!ドンと来いよ!そんな雰囲気を出していたと思います。
成長したなあ、弧次郎。きっともし次弧次郎が戦う場面があったとすれば、その時は誰かを、大切な家族を守るために戦うんだろうなって思います。
そんな機会、無ければいいな!これからの皆が毎日平和に、笑顔で生きていればいいなと願うばかりです。
誰にも言わず(源太さんにはバレてたけど)こっそり村を出ていこうとするダルマ、エキナは気づいて追いかけてくるんですよね。
「私も」ってダルマについて行こうとするエキナに、源太に言われた話をするダルマ。一番安らぐ場所に、いつでも帰っておいでって。きっとエキナは村で待ち続けると思います、いつかまたふらっと現れるであろうダルマのことを。
最後の「死ねばいいのに!」これは自分の感情に気づいていながらも少しでも天馬のそばにいて欲しいと言ってくるダルマに対する文句なのか、はたまたエキナの精一杯の照れ隠しなのか、どうなんだろう。でも、きっと悪い意味じゃないと思います。
最後に
長々と書いてしまいすみません。
ここまで読んでくださった方、いるのでしょうか。
いたら本当に凄いです、ビックリしちゃう。読み直してて自分が長いな!?となるくらいでした。笑
誤字などありましたらコソッと教えてください。
全部読んでくださった方は気づいたと思うのですが、作中でめちゃくちゃに堤と木与羅にめろっています。笑 殺陣かっこよかったなあㅠ_ㅠ
もし、読んでて違うだろ!って思う部分があったらすみません。私はこう思ったな〜というのをつらつら書き連ねているので、見逃してください(土下座)
逃げることも、真っ向から戦うことも、きっと生きていく上でどちらも重要で。とにかくこの舞台で”生きること”の大切さを学べた気がします。
誰かの為に戦うって、誰でも出来ることではないんですよね。保身に走っちゃう。欲がでちゃうんです、自分が大事だからこそ。
今を大事に生きることの大切さ、改めて考えさせられました。
こんな素敵な作品がやまいくんの初めての外部舞台でよかったな、と思います。
「ダルマ」という、劇団の方々にとっても大切で歴史のある素敵な作品に山井飛翔くんを起用して下さり本当にありがとうございました!
また皆様がステージに立っている姿をみられますように、そしてあわよくばやまいくんとキャストの方々がまた共演している姿をみられますように🍀
最後にやまいくんへ
きっとやまいくんがここを見てること、殆どないと思います。でもこう思ってたよって言うのを書き残しておきたかったので、笑
まず改めて、初の外部舞台出演おめでとうございます。ずっと舞台に出たい、声の仕事をしたいなど言っていましたね。
舞台の出演が決まったこと、ちょうど発表された時はSNS見ておらず、実は同じ山井担の友人から教えてもらいました。笑
やまいくんの夢が叶ったことがほんっっっっっっ嬉しかったし、やまいくんを応援している、やまいくんの事が大好きな人達と舞台出演を一緒に喜びあえたことも本当に嬉しくて。この幸せな気持ちはやまいくんに出会ってなければ感じることができなかったんだよ、ありがとう。
周りのメンバーの個人舞台が決まっていく中で、やまいくん今どう思ってるんだろうとか心配になることも多々ありました。
実際、今回の舞台出演が決まった時のブログでも、焦ってた、置いていかれていないか不安だってお話してたのを見て、やっぱりそう思ってたんだなあって本音を聞けて少し嬉しかった気もします。
舞台が終わって、やまいくんの口から「舞台楽しかった!」「また皆さんと共演出来るようにがんばります!」っていう言葉が出ていたことが、本当に嬉しくて。
きっとキャストの皆様、カンパニーがすごく暖かくて素敵な場所だったんだろうなと思います。
こんな素敵なカンパニーで迎えたやまいくんの初外部舞台を見届けることが出来て本当に幸せです🪄
またやまいくんが演技している姿をみられますように!この期間、たくさんの幸せをありがとう。
だいすきです、これからも応援させてください。