見出し画像

【カリスマ】一矢

天彦セカンドブレイクおめでとう……!!!

正式名称で呼ぶ勇気はないけどめっちゃ祝いたい……!!!

もう なに? この情報量

ツッコミどころが九十五か所くらいあるよ

とはいうものの、実際めちゃくちゃよくてめちゃくちゃ感動していたんだからそれ以上なにか言う必要なんてないですね。ありがとう。最高。天彦、君がパーフェクトエクスタシーだ。

例によってリアタイはできない民なのですが、今回更新ばかりは深夜に見てやろうと決めていたので真夜中にライト一本だけ点けてわりとムーディーな雰囲気の中で当該事象に立ち合いました。
そう。わりとムーディーな雰囲気の中で野球拳を見ることになりました。マジでなんで?

本編(と曲)

てっきりブラジル編だと思ってたけどよく考えたら先週は「私たちも出ます!」と申し出があっただけで天彦はなにも承諾していなかった。うっかりうっかり。トチり凡人。
と思ったらうちわ用意して準備ばっちりで待ってる人いた。博士もトチり凡人だった。

「出し物考えてきたんだよ!」であ~これはろくなもんじゃないぞと思ったけど想像以上にろくなもんじゃなくて笑ってしまいました。なんだ野球拳って。二回目があったからこれは三回目もやるなと思ったら意外や意外そこでフェードアウト。き……期待しちゃったじゃないの! なんて期待をさせているんだ! たぶん博士も期待しちゃったと思います。
(テラくんが脱衣NGだった可能性はある)(にしては脱いできた歴史がありますけど……)

いやでも、しかし……そのあとがすごかったんだよな……。
「セクシーとはなにか」「性のカリスマとはなんなのか」ということが真に示された感じ。もちろんずっと前から繰り返されている内容ではあるけど、純度100%で真剣に扱われたのはなかなかないはず。

そもそも天彦は他のカリスマたちとはちょっと変わった表現をされてきました。自分はこういうことをしちゃいます、という行動原理が他より曖昧に設定されていて、「こういう状況に遭遇したらどう動くかな」という予想が立てにくくて。高尚さと俗っぽさを兼ね備えているというか、むしろ二面性があるというか。だから例えば二次創作で動かすにしてもキャラクター性を高尚に振るべきか俗に振るべきかわからなくなってしまう。

「セクシー」が単なる「性的」の意ではなく「人間そのものの肯定」とすらいえる意味合いであることを凡人はもう知っている。それなのに同時に天彦に俗っぽさも感じてしまうのは、ケツパラガスなどの「とても高尚とは結び付かなそうな言動」も確かにあるからでしょう。
ケツパラから「人間万歳、恥じずにあなたをさらけ出して」というメッセージを読み取るには超高度な恣意的読解能力を要するでしょう。もちろんこれも天彦の一面であることには変わりないですが、本人の芯となる最も大切な思い、信条、カリスマ性といったところではなかったのかもしれません。

真に「性のカリスマ」を語るとき、そこにケツパラはない……のかもしれない。
現に今回、天彦はハウスの5人による野球拳を「セクシーってそういうことじゃない」と否定しています。野球拳はセクシーではない。ケツパラ時空の天彦であれば「エクスタシー!」の一言で肯定してもらえそうなのに。
もちろんこれは「自分の意思で自分から開示(行動)するのがセクシーであって僕の預かりしらぬセクシーはセクシーではありまへん」という解釈もできますが、空気感からして違う気が。

『VIVA LA LIBERATION』では真のセクシーを提示しつつも俗を混ぜることでちょっとした「はにかみ」をしました。この作品自体が「はにかみ」がちであることは言うまでもない
しかし今回はそうした俗感覚ははっきりとオミットされています。天彦の信条である「性」そのものをまっすぐに捉え、研ぎ澄まし、一本の槍として攻撃を仕掛ける。そこには彼の信じた「ほんとうの自分」がいる。

『ムンラホルマオ』は戦闘曲である。
ヴィヴァラがテーマソングだとしたら、こちらは明らかに誰かに対する攻撃の意を持っています。攻撃、といってもバイオレンスではなく「抗議」とかそのあたりの。人死にとか流血の話ではなく、思いのたけをエネルギー弾にしてぶつけるイメージ。
誰に対する戦闘かといえばもちろん、父彦。

履き違えずにいたいのは、天堂家の「抑圧」たるものは父彦であり、お母様(とおそらく兄彦)ではないこと。お母様もまた天堂家のパターナリズムの被害者ではないでしょうか。
だからこそ天彦を応援するのでしょう。例え息子がワールドセクシーアンバサダーを名乗っていようとも、その夢がセクシーワールドカップであろうとも。
そしてその思いを乗せて、天彦はこれまで呑み込み続けてきた本心を放つのです。

さらにその戦装束はハウスの仲間たちによって仕立てられたものであり、これが彼ら親子二人の孤独な戦いでないことを示しています。ストーリーは明らかに彼ら家族のもの。でもそのビジュアルにおいて彼ら6人は確かに味方している。
テラは露出多くも色彩は抑えめの上下にギラギラとしたアクセサリーを合わせ、開催地ブラジルの奔放なカーニバル(まさに「解放」である)の衣装である背負い羽根を使い天彦を表現しました。服の部分は依央利が、アクセサリー(羽根はどうだろう)は大瀬が担当したのでしょう。天彦の魅力を最大限に引き出せるように全身全霊で仕立て、動きやすいように素材や仕立て方にも心を配ったのでしょう。残りの三人も、ふみやは経費をしっかり手に入れてきただろうし、理解は必要なものを注文に違わず買ってきただろうし、猿川は働きづめの三人を半強制的に休ませていたのでしょう。
胸には十三本のバラ。「永遠の友情」。

そういえば、背負い羽根はリオのカーニバル以外に宝塚のフィナーレでも使われます。ヅカにおいて羽根は誰でも背負えるものではありません。トップ(主役)級の限られた演者にしか許されないアクセサリーです。
天堂家においてこれを背負うことは、天彦を「主役」の位置に押し上げることなのかもしれません。真の役柄を示している。たとえそれが一時的でも。彼は「脇役」に甘んじてはいないのだと。

インド映画って「真の(神の)力」みたいな要素があるって聞いたのですが、なんとなくこれはそんな感じがしましたね。RRR観たいです。

さきほど、俗なセクシーを混ぜることを「はにかみ」と形容しました。これは作品としてはにかみがち、もしくははにかまざるを得ないことも関係しています。しかし、そもそも天堂天彦自体、セクシーをはにかんできた経歴があったのではないか。そう思います。

「あなたは実はまだどこかで「性」というものを低俗で邪なものだと決めつけている節がある。だからそんな言い方になるのです!」

#85 『buddy』天彦の母

純粋に彼の思う「セクシー」を追い求めようとするなら、天彦のこれまでの行動には少しノイズが入り込んでいます。一般に言われる「セクシー」のイメージが彼を取り巻いており、天彦もまた似て非なるそれを「ああ、まあ、そんな感じです」というように妥協して受け入れてきたのかもしれません。粗雑で汚い邪なもの。そうかもね、そうだよね、はい、そうです、と次第におどけていって、本来のセクシーを見失って(混同して)いたのかもしれません。
「こんなこと言ってもわかんないだろうな」という一種の諦めが、彼自身の行動を俗に貶めていく。ただし完全に諦めてはおらず、「セクシーとはなにか」の文面は失わずに持っている。そこが天彦の救い、そして覚醒の決め手だったと思います。

諦めと沈黙という点では、ふみやと似ているかも。
天彦は自分の美学をわかってもらえないと踏み、出会ったばかりの人間には自らの情報を全く開示しない。その後ハウスの面々との生活に慣れていくにつれ、積極的に美学を語るようになっていく。天彦はその「心を許す」タイミングが相当早かったですが。
対してふみやは相当長い間沈黙していました。これはわたしの解釈でしかありませんが、ふみやは根の深い人間不信を抱えているのだと思います。人間の愚かしさ、矛盾、欲、全てに直面して信条もなくなって、一つ屋根の下に自分が集めて暮らしている面々でさえ「他人」として割り切っていました。正しい情報は与えず、開示せず、ごまかす。なにを言ったってどうせ裏切られるだけだから。そういう諦めの上にふみやの「ミステリアスなキャラクター」が形成されていたんじゃないか。
ちなみに今はその不信も(ハウスの面々に対して、限定的に)解かれつつあります。彼についてはまた今度詳しく書こうと思っているので今はここらへんで。

とにもかくにも、天彦がはにかみのない純粋な「性」を表現してくれたことがわたしは嬉しくてなりません。
ギリギリアウトというよりどアウトの名前でも「Take no」なら許す。いいよ、自由に飛びな。

あ、高尚をageてはいますが別に俗をsageるつもりもないです。俗っぽいのも天彦。真のセクシーそのものではないにせよ彼自身であることに変わりはないと思います。

コラボ

お昼にトレンドを見て「カリスマかな?(笑)」とか言っていたわたしへ。本当にそうらしいです。

(※HPリンクは年齢制限があるのでお気をつけください。上記リンクは制限ありません)

え……!?

いやでも正直合ってる、正解コラボだからぐうの音も出ない。天彦っぽい。熱海ネタの回収も綺麗。作中でみんなが行ったであろう熱海の観光名所にも合わせて行くことができる。既にショートトリップの旅程が組める。
なにより秘宝館さんからのオファーなのが面白い。しかも歴史上初のコラボって……そんな大事な初めてをカリスマにしちゃっていいんですか!?
いや確かに秘宝館とコラボできるような作品なんてなかなかないけれども。「性」に対して真摯かつ肯定的に取り合う姿勢が評価されたのかもしれませんね(何様コメント)。ともあれ、双方の新たな展開としてすっごくいいな♪ と思っています。

もちろん18歳未満は入場NGですが、コラボ自体は入場しなくても楽しめる仕組みになっています。配慮が行き届いている~。
これには理解お兄さんもにっこり。テラスでおいしいものとか食べて待っててください。

わたしはコラボとかに行くと心臓が破裂して死んでしまう病なので(きゃらドリで破裂しかけた)あと写実の性が苦手なので家でセクシーを感じられる文学をめいっぱい摂取してこちらに代えさせていただこうと思っているのですが、知り合い(実際の)から「おい!熱海さ行くんだで!」とお誘いが来る可能性がなきにしもあらず。もしお誘いが来たら? いやあ~そのときは覚悟、決めるか……。
とにかく楽しみだ〜! 成功を祈って一本締め! よ〜!

セクシーを感じられる文学ってなに?
とりあえず『花のノートルダム』『春琴抄』あたりを準備しておくか……。

配信

セクシー師弟だ!

今回の話でいかに理解が頑張ったかについて書くのを忘れていたよ……ごめんなさい……。
正直今回のブレイクは前回、前々回と比べてコンビのストーリー内での絡みが弱く映ったかもしれませんが、それは理解の行動がブレイクを直接的に引き起こしたわけではないのが一因だと思います。
ただ、相関はすごくある。文脈もある。

これまでのは、引き起こす側の人間の言葉(行動)が直接ブレイクを引き起こしました。大瀬はテラの「ぶちのめせ!」で。猿川は依央利の「君の故郷でしょう!」で。猿川はその後にスケボー突撃が入りますが「直接」と呼んでいいでしょう。
対して今回は「私にはセクシーなんてできないんだよ、世界セクシー大使!」の後に父彦が登場するため、決意がSWC→父打倒に上書きされています。だから理解の言葉がはっきりとラストに繋がっていると感じにくい。また、お母様含めた全員で後押ししているため理解一人の功ではないイメージもあります。

ところが理解の指摘・行動は天彦の意識変化において大きな役割を持っています。
SWCに出る、となったとき、他の五人が考えたのは野球拳でした。彼らなりに真面目に考えた結果でしたが、セクシーの体現にはたどり着けませんでした。
対して理解が選んだのはバレエ。大して得意でもないし、理解が世間一般における「セクシー」の判定を下すとも思えないものです。しかもあくまで正統にやろうとした。セクシーナイズドしてやろう、という気持ちは一切起こさずに。
なぜバレエを選んだのでしょうか?

6人のうち真のセクシーにいちばん近づいているのが他ならぬ理解だからではないでしょうか。
天彦の信条については各々あるラインまでわかっていると思いますが、理解は一歩踏み込みこれを「体現しようと」しました。前例に『セクシー相談室』があります(ここではチャージ失敗でしたが)。

理解には文字通り相手のことを「理解する」力があると思います。チャージ失敗の理由について「他のカリスマ性を取り込もうとしたからではないか」という説が挙がっていますが、それはつまり他者理解に通じるものです。そして先日の猿川編においてもリュウの状況に対して寛容な態度をとっています。彼自身元々持っていたアビリティかは不明。たぶんそうではないけど。

理解は天彦のいう「セクシー」、すなわち人間の美しさや喜びの体現にまっすぐ向き合った。理解のことだから演目は古典でしょう(※ちゃんと見てないごめんなさい)。正統、瀟洒の中の「セクシー」。理解はそこに憧れ、もっと知りたいと思ってきたのでしょう。
その純粋さ、初々しさ。踊り自体はドタバタと見苦しいものであっても、天彦は(セリフより前に)その思いを受け取ったんじゃないかな、と思います。
だって、字幕に「(呆れる5人)」と表記されているので……ってことは……天彦はしっかり見てたってことだから……。

(これ書きながら偶然ローザンヌ国際バレエコンクールをテレビで拝見したのですが確かに天彦のセクシーに近いな……と思いました。)

お堅い理解が必死にセクシーと向き合って体現しようとしたからこそ、その後のセリフも含めて深く刺さる。そして自分のやりたいことを、やるべきことを自覚する強さを取り戻す。

まじ良(理性終了)

ということでこの配信もたのしみ!!!!!!!!!
橋詰さんがムンラーラ踊るのがたのしみ(本音が出てしまった)!!!!!!!

ありがとうございました
我々セクシーがあれば無敵です

ああ天彦にご多幸あれ、

笑ってらっしゃい!


・WEGOコラボ

衣装バリエーション、感謝
通販瞬殺ということで現地もすごそうだな〜と思っていたところ受注決定してました! わお! ありがとうございます――――(感涙)

・カラオケの鉄人コラボ

すごい……! この作品って音楽プロジェクトだったんだね……! 今思い出しました……!!!
それはそうとカラオケに行って自発的に歌いそうなのがセクビュしかいない。いちばん反応が気になるのは理解。初めてだろうからずっとドキドキしてそう。初々しくていいね。
個人的に『忘年会』はカラオケしてる感があって好きな曲です。

・推しとアメ(第3弾)

数名アメ食べ過ぎ疑惑の方がいらっしゃいますが大丈夫でしょうか? アメ玉喉に詰まらせかけて三途の川を見た人間がここに約一名いるのでぜひご参考のほどに……
その死に方ちょっと面白いかもとか思ってしまったわたしを今すぐなぶり殺していただいて構いませんので 暫定何位かな
瓶キャンディと5000円以上購入特典、とってもかわいい!!! 園児

・Cake.jpコラボ

すごーい! ケーキが缶に入ってる!
どうやって食べるんだろう……? トレンドに疎い私に「ケーキ缶の食べ方」みたいな動画斡旋していただけないでしょうか

最近コラボなどなど多くて「ひゃ〜(嬉しい悲鳴)」なのでぜひ公式HPでご確認ください……とリンク貼ろうとしたら全然コラボ情報載ってなかった 悲しい
Twitterマジで回復しないと許さないからな イーロン

(※追記 noteタイトルを「君は完璧で究極のセクシー」にするか迷いましたが簡潔にしました)


いただいたサポートは 個人的な記事→個人的なことに 元ネタのある記事→元ネタの公式様に 還元させていただきます。